［E3 2017］北米最大規模のゲームイベント「E3 2017」が2017年6月13日〜15日，ロサンゼルスで開催

　2017年6月13日〜15日，カリフォルニア州ロサンゼルスのLos Angeles Convention Centerを舞台に，北米最大規模のゲームイベント「E3 2017」が開催される。E3 2017の公式サイトにリストアップされた出展企業は約250社で，イベントを主催する北米の業界団体ESA（Entertainment Software Association）の発表によれば，このうち79社が，初めての出展になるという。

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　昨年のE3 2016は約5万人の来場者数を記録しており，規模としては日本の東京ゲームショウやドイツのgamescom，北米で行われるPAXなどと比較すると小さいが，これはE3が関係者およびメディアだけに向けたイベントだからだ。とはいえ，ピークを記録したE3 2007の来場者数7万人に比べて，最近のE3の来場者数低下は否定できず，一般ユーザーへのアピールを重視する一部の大手パブリッシャがブース出展を見合わせるという事態も起きている。
　イベント開催前に行われる各社の関係者向けカンファレンスの模様がストリーミング配信される現在，関係者のみに情報を開示するやり方は確かに時代遅れかもしれない。

　このためESAは昨年，会場に隣接するスペースに一般来場者を招く，「E3 Live」を開催した。ESAは，この「E3 Live」に約2万人の来場者があったと発表しているが，会場も狭く出展内容も貧弱であり，欧米メディアの評価はきわめて低いものだった。


　そしてESAは今年，一般来場者を受け入れるというE3史上初の決断を下した。メインフロアへの立ち入りが可能になるチケットは1万5000枚用意され，ただちに完売したとのことで，欧米ゲーマーの関心の高さがうかがえる。したがって今年のE3は，入場した一般参加者達により，例年以上にさまざまな情報がネットを飛び交うことになるだろう。これがE3 2017最大のトピックであることは間違いない。今回の施策が「成功だった」と判断されれば，今後，一般入場枠をさらに増やすことも考えられる。やがて，東京ゲームショウやgamescomのようなイベントに変貌し，2017年はその手始めの年として記憶されることになるかもしれない。もちろん，第2の「E3 Live」となる可能性もある。


　さらに2017年は，会場に隣接する施設，The Novoで「E3 Coliseum」が開催される。ESAによれば，これはメインフロアに登場したビッグタイトルについてゲーム開発者や関係者がプレゼンテーションを行うステージイベントで，メディア向けではなく，消費者や業界関係者に向けたものだとのこと。会場の模様は一部，ストリーミング配信が行われる予定だ。


　ESAによれば，E3 2017におけるVR，AR，MR関連の出展は，昨年の53社から大きく増えて126社にのぼるとのこと。また，冒頭にも書いたように，全出展社のうち79社が初参加となり，その中にはPCメーカーのLenovo，テクノロジーブログのEngadget，そしてゲーマー向けチェアのAKRacingなどが含まれている。また，出展社の3分の1はアメリカ国外のメーカーで，モバイル向けタイトルを出展するメーカーが初めて100社を超えた。出展される製品の数は，ソフト，ハードを合わせて約2300で，そのうちの75製品が，E3 2017で初めて発表されるものになるという。

　4Gamerでは，今年も取材班を現地に送り，さまざまな新情報をお届けする予定だ。ゲームが最も熱くなる一週間を，ぜひ楽しんでほしい。

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