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[EVO Japan]スーパーファミコンの「らんま1/2」,26年目の王者が決定。サイドトーナメント「Ranma World Championship」レポート
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印刷2018/01/28 12:44

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[EVO Japan]スーパーファミコンの「らんま1/2」,26年目の王者が決定。サイドトーナメント「Ranma World Championship」レポート

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 本日(2018年1月28日),最終日の決勝トーナメントが行われている格闘ゲームイベント「EVO Japan 2018」。東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開催されたDay2(1月27日)には,スーパーファミコン用格闘ゲーム「らんま1/2 爆烈乱闘篇」のサイドトーナメント「Ranma World Championship」も行われ,海外プレイヤーを含む50名が世界一の座を競って激突した。

 「らんま1/2 爆烈乱闘篇」は,1992年という格闘ゲーム黎明期にスーパーファミコンで発売された,格闘技をテーマとした高橋留美子氏のコメディマンガ「らんま1/2」を原作とする格闘ゲームである。原作に登場したユニークなキャラクターたちを格闘ゲームのシステムで表現したのに加え,ボタンのため押しや同時押しにより,複雑なコマンド入力無しに必殺技を出せるシステムが高く評価された。

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今回の大会では,ブラウン管のTVとスーパーファミコン実機が用意された
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 今回のサイドトーナメント「Ranma World Championship」におけるレギュレーションは,時間無制限かつ禁止キャラクター無しというシンプルなもの。身体が小さいうえに火力も高い隠しキャラである八宝斎も解禁,各種のバグも使用OKという,いろいろな意味で無差別級バトルだ。会場には,海外プレイヤーを含む50人が集結。ブラウン管のTVとスーパーファミコン実機を揃えた1992年当時と同様の環境のもと,ダブルイリミネーション方式で競い合った。

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 空中コンボやガードキャンセルなどの複雑なシステムがなく,通常技の差し合いが重視されるうえに一発の火力は高い。格闘ゲームの基本要素を凝縮したような内容だけに,試合はシビアかつテンポ良く進む。足払いや飛び道具によるジリジリした牽制合戦が続いていたと思ったら,一発の技が通ったところから一気に試合の趨勢が決まるのだから見応えがある。

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 気になる参加者たちの使用キャラは,機動力に優れたシャンプーや,急降下攻撃「鷹爪拳」が強いムース,突進技「一発逆転男蹴り」が牽制から反撃まで多用途に使えるパンスト太郎(変身前)が人気だった。このほかにも「小ヘラ投げ」と強攻撃でじっくり牽制する久遠寺右京や,2段ジャンプで場を荒らしつつ「飛竜昇天破」で対空を決めるらんまなど,どの参加者もなかなかに仕上がっている辺り,さすが発売26年目の格闘ゲームだ。

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 とくに印象的だったのが,何人かの海外勢が参加していたこと。中でもCATDRUGS選手はムースを使って勝ち進んでいたが,日本勢の層は厚く,途中で力尽きてしまった。次の大会では,海外らんま勢として更なる躍進を期待したい。

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 決勝戦は,ウィナーズサイドを勝ち上がったゆいけー選手と,ルーザーズサイドから復活したぱっく選手の激突。ゆいけー選手は得意のらんま,ぱっく選手は最強の呼び声も高い八宝斎を選択した。第1試合はぱっく選手が小さい身体に大火力という八宝斎の特性を活かしてストレート勝ち。第2試合は八宝斎の飛び道具が見づらい右京ステージでの戦いになり,激しい投げ合いからこちらもストレートでぱっく選手が勝利し,世界一の座を掴んだ。

決勝戦では,ゆいけー選手(写真左)とぱっく選手(写真右)が激突
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 この日はフリー対戦台も用意されており,自由にプレイできた。大会の出番が終わった選手がそのままフリー対戦台でバトルするような光景も見られ,まるで友達の家でゲーム大会をしているかのよう。表彰式では,参加者や観客がアカペラで「見よ勇者は帰る」を歌う中で賞状とトロフィーが授与されるなど,アットホームで暖かい雰囲気だったのが印象的だった。

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 発売26年目のゲームが大会を通して再評価されるというのは珍しいが,今後もほかの作品でもこうした取り組みが行われることに期待したい。

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 大会終了後,主催者であり2位のゆいけー選手にインタビューできたので,その内容をお伝えしよう。

4Gamer:
 大会が終わっての感想はいかがですか。

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ゆいけー選手:
 当日エントリーも含めて50名もの方に参加して頂きましたが,無事に終わってホッとしています。

4Gamer:
 今回,EVO Japanのサイドトーナメントにエントリーした経緯を教えてください。

ゆいけー選手:
 2009年頃から「らんま1/2 爆烈乱闘篇」と「らんま1/2 超技乱舞篇」を使った対戦交流会をやっていて,EVOで大会をやったら面白いだろうなと考えていたんです。対戦交流会は2013年に一度幕を閉じたのですが,2016年にEVOが日本で行われることが決まり,これをきっかけに再スタートしました。

4Gamer:
 EVO Japanのために対戦交流会が復活したわけですね。では,対戦交流会が始まったそもそものきっかけは何だったのでしょうか。

ゆいけー選手:
 今は対戦交流会の副主催をしてくださっているいまきちさんと,ネットの掲示板で「らんま1/2」の格闘ゲームの話をしたのがきっかけですね。私はKOF,いまきちさんはZERO3のプレイヤーなんですが,話をするうちに,じゃあらんまで対戦してみようということになり,私がいまきちさんの家に乗り込んだんです。

4Gamer:
 格闘ゲームガチ勢かららんま勢が生まれたわけですね。

ゆいけー選手:
 実際に対戦してみたらやはり面白くて,「今の格闘ゲームプレイヤーに遊んでもらいたい」と思いました。そこで,みんなが楽しめる場所を作ろうということになったのが,対戦交流会の始まりですね。

4Gamer:
 対戦交流会で印象的だった出来事があれば教えてください。

ゆいけー選手:
 他ゲー勢が参加して新たな立ち回りや考え方を提示してくれたことですね。同じ格闘ゲームというジャンルでも,ゲームによってそれぞれ特性が違いますから。

4Gamer:
 それは確かに交流することの醍醐味ですね。爆烈乱闘篇の魅力はどこにありますか。

ゆいけー選手:
 複雑なシステムが無く,駆け引きがシンプルで遊びやすいところですね。初めての人も,少しアドバイスしてもらうだけですぐにゲームを楽しめます。

4Gamer:
 では,今後EVO Japanが続くとして,サイドトーナメントにエントリーしたいと考えていますか。

ゆいけー選手:
 機会があればまた参加したいです。これまではサイドトーナメントを開くことがゴールでしたが,会場では多くの方に興味を持って頂き,モチベーションが上がりましたから。

4Gamer:
 では,最後にメッセージをお願いします。

ゆいけー選手:
 当対戦交流会ではホームページTwitterで告知もしていますので,興味を持たれましたら気軽に参加してください。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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