［GDC 2018］さらに規模を拡大したGDCが開幕。セッション数は約770本に

　北米現地時間2018年3月19日，世界最大のゲーム開発者カンファレンス「Game Developers Conference 2018」（以下，GDC）がサンフランシスコで開幕した。参加者数の規模が世界最大であるだけでなく，今後発売されるゲームで使われるであろう技術や最新のゲームで駆使されているテクニックなどが，ゲームデザイン，アート，プログラムなどの全分野で一堂に会しており，内容面でも世界一の開発者会議である。

　さて，GDCは例年サンフランシスコのMoscone Center全館を使って行われているイベントだ。Moscone CenterはNorth，South，Westの3つの会場に分かれており，South HallのメインEXPO会場をはじめ，そのほかのHallでも大きなサブイベントが行われている。
　今年も開幕前に会場へ足を運んだのだが，South Hallが消えていることにまず驚かされた。昨年の時点でSouthの横に増築が行われているふしはあったのだが，今年はSouth本体が改築の真っ最中だったのだ。Northもまた改装中であり（そんな生やさしいものではない気がするが）どこでGDCをやるんだろう？　とちょっと心配になったほどだ。

Westはそのままだが……

South Hallが骨組みに？

　どうやら，セッション関係はWestにまとめられ，改築済みの部分やそのまま残っている部分でEXPOなどを行うそうだ。North/Southのイベントホールのフロアは例年と同じ感じだったので疑問を持たなかったが，NorthとSouthの地下はそのままでも，地上はほぼ工事中という状況だ。物理的に例年とはまったく違う様相になっており，ちょっと戸惑った。

South Hall増築部分

継ぎ目はこんなことに

North Hall入り口

左側のモノがNorth Hall

　会場がこんな状況にもかかわらずセッション数は増えているわけで，5日間合計で，今年のセッション数は約770本にも達している。これはセッション時間が短縮されたものを増やして調整したようだ。
　なんとなく崩壊したMoscone Centerでの終末的な風体で，間違いなく語り継がれそうなGDC 2018だが，中身はほぼいつもどおりのGDCが高密度で行われる模様だ。

3月後半の開催という遅めのスケジュールにもかかわらず，小冊子などもできていないという状況

　月曜から金曜まで5日間と長丁場なのだが，初日と2日めはどちらかというとチュートリアルや併催イベントが中心である。GDC本体は3日めの水曜日から行われ，EXPO会場も水曜日からオープンする予定だ。
　人気のセッションであるClassic Game Postmortemでは，ソニック・ザ・ヘッジホッグやUltima Online，そしてBards Taleなどがラインナップされている。Ultima Onlineの講演ではRichard Garriott氏も登壇する予定だ。GamesIndustry.biz Japan Editionと4Gamerの取材班で最新の情報をお届けしていきたい。

「Game Developers Conference」公式サイト