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[TGS 2020]日本ゲーム大賞・アマチュア部門の大賞はパズルアクション「OVEROIL CRABMEAT」に決定。そのほか各賞も発表
OVEROIL CRABMEAT※画像は発表授賞式の配信映像をキャプチャしたもの |
今年のアマチュア部門は,指定した音を聴いてもらい,その音から連想する作品を制作してもらうという設定となっていた。
大賞となったOVEROIL CRABMEATは,魔女に捕らえられた主人公「カニっち」を操作して,食べられる前に脱出を目指すというパズルアクションゲーム。プレイヤーはカニっちと“フライヤーの網”の両方を操作し,足場となる食材やブロックをうまく動かして,油に触れないようゴールを目指す(油に触れると天ぷらにされ,魔女に食べられる)。テーマである“音”を「油のはじける音」と捉え,油に浮く食材や,油に近づけると高温になるブロックなど,油の特徴を生かしたさまざまなギミックを用意した作品だ。
なお本日19:00からの配信では,年間作品部門の「経済産業大臣賞」「グローバル賞 日本作品部門・海外作品部門」「ベストセールス賞」「特別賞」「ゲームデザイナーズ大賞」,明日(9月27日)の配信では,年間を代表するにふさわしい「優秀賞」,そして栄えある「大賞」が発表となる予定だ。
日本ゲーム大賞公式サイト
東京ゲームショウ2020公式サイト
4Gamerの「東京ゲームショウ2020 オンライン」特設サイト
アマチュア部門 大賞
OVEROIL CRABMEAT
制作者:CRAB(ECCコンピュータ専門学校)
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(会長:早川英樹、略称:CESA)では、「日本ゲーム大賞2020 アマチュア部門」の受賞11作品の中から「OVEROIL CRABMEAT」(制作者:CRAB、ECCコンピュータ専門学校)を本年度のアマチュア部門の「大賞」に決定しました。
今年のテーマは、指定した音を聴いていただき、その音から連想する作品を制作するという設定で、全427の応募作品の中から一次審査で95作品、二次審査で14作品、そして最終審査にて11作品が受賞しました。
本日、発表授賞式が執り行われ、受賞作品の各賞を発表。「OVEROIL CRABMEAT」制作者のCRABへアマチュア部門「大賞」のトロフィーと副賞として、50万円が授与されました。
ほか、各賞は以下の通りです。
「日本ゲーム大賞2020 アマチュア部門」各賞一覧
(優秀賞・佳作:カナ50音順)
※クリックで拡大
■大賞作品「OVEROIL CRABMEAT」(制作者:CRAB、ECCコンピュータ専門学校)
【作品紹介】
テーマの音を「油のはじける音」と捉えた作品。
魔女にとらえられた主人公「カニっち」を操作し、食べられる前に脱出を目指すパズルアクションゲーム。
プレイヤーは「カニっち」と「フライヤーの網」の両方を操作、足場となる食材やブロックをうまく動かして、油に触れないようゴールを目指します。もし油に触れるとゲームオーバー。天ぷらにされ、魔女に食べられてしまいます。
テーマの音を「油のはじける音」と捉え、油に浮く食材や、油に近づけると高温になるブロックなど、油の特徴を活かした様々なギミックを用意。そして、魔女が常にこちらをうかがっている様や、「カニっち」が天ぷらになってしまった時のユニークな表現や、3Dモデルで作りこまれたステージにも高い技術力が伺えます。
さらには丁寧な操作説明や、サウンド、グラフィックなど、演出面の細部まで、きめ細やかに作りこまれた、完成度の高い作品です。
【審査員コメント】
大賞受賞おめでとうございます。
キャラクターが油で揚げられないように、フライヤーのフィールドを進みゴールを目指すアクションパズルゲーム、というシンプルなルールですが、フィールド内にある「網」を動かし、ブロックや食材を上手く使って、進むべき道を構築していくゲームスタイルは創意工夫が感じられ、とても楽しめました。
グラフィックやサウンドなどから醸し出される世界観がとてもしっかりしており、全体的な完成度が高く、とても丁寧に作
られていることが伝わってきます。
チュートリアルも丁寧で分かり易く、操作の説明書を読み込まなくても問題無くプレイできる点も良いです。
また、グラフィックの表現手法にとても高い技術力を感じ、そこがゲーム全体の完成度の高さに大きく貢献していますが、演出時のキャラクターアニメーション(モーション)にもっと緩急をつけて、より魅せる演出を目指せたのでは、というのが少し惜しいところでした。
プレイする人をしっかりと見ている「丁寧な作り」に加え、「高い技術力」と、「ゲームの面白さ」から、全体的な評価が非常に高く、今回「大賞」の受賞につながったと思います。
株式会社セガ 大橋 宣哉
3Dモデルの完成度も高いですが、演出周りのビジュアル表現もクオリティが高く技術力が光っている作品でした。
ゲームのパズル要素も直感的にどうすれば良いのかが分かるレベルデザインであり、操作性も良く、失敗した際のリトライも早くて、ストレスなくトライアンドエラーを繰り返して遊べる点が高評価でした。
また、オープニングムービーも用意されており、すんなりとシンプルな世界観を理解する事が出来たうえ、可愛い「カニっち」が、ミスすると一瞬で天ぷらになって死んでしまうところも、シュールで遊んでいて笑いました。
コンセプトの表現はストレートなアプローチではありますが、ゲーム性の中心に活かされており、本作品を構成している各項目のクオリティが全体的に高く、非常に完成度の高い作品だと思います。
株式会社ディー・エヌ・エー 塩見 卓也
「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」は、法人、団体、個人、学生、一般を問わずアマチュアの方が制作されたオリジナルの作品を対象に募集しています。審査は、業界誌編集者、クリエイターによるプレイ映像の視聴審査(一次審査)、試遊による二次審査、そして発表授賞式のプレゼンターおよび各賞の講評を務める業界誌編集長とトップクリエイターによる試遊審査(最終審査)により、各受賞作品を決定します。
来年度もゲーム産業を担う、未来のクリエイターたちから情熱溢れる作品を募集する予定です。
「日本ゲーム大賞2020 アマチュア部門」の授賞式はアーカイブで視聴できます。
URL:https://youtu.be/OghD8XVU9H4
そして、本日9月26日(土)19:00からは日本ゲーム大賞2020「年間作品部門」の以下の賞を発表します。
- 「日本ゲーム大賞2020 経済産業大臣賞」
- 「日本ゲーム大賞2020 グローバル賞日本作品部門・海外作品部門」
- 「日本ゲーム大賞2020 ベストセールス賞」
- 「日本ゲーム大賞2020 特別賞」
- 「ゲームデザイナーズ大賞」
番組では、ゲストとともに受賞作品を紹介しながら、その作品に対するクロストークを繰り広げるほか、「ゲームデザイナーズ大賞」では審査員長の桜井 政博氏の解説も交えながら受賞作品の魅力についてご紹介します。
【MC】
伊集院光、柴田将平(eスポーツ実況キャスター)
【ゲスト】
・西岡美道(電撃ゲームメディア編集長)
・嵯峨寛子(週刊ファミ通 編集長)
是非、お楽しみに!
URL:https://youtu.be/RNH7pcen5kQ
なお、視聴はこのほか、東京ゲームショウ 2020 オンライン公式番組一覧、Amazon特設会場のどちらからでもご覧いただけます。
●東京ゲームショウ2020 オンライン 公式サイト:
https://tgs.cesa.or.jp/
●東京ゲームショウ2020 オンライン 公式番組一覧:
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/
portal/309/event/1214
●Amazon特設会場サイト:
https://www.amazon.co.jp/adlp/tokyogameshow2020
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