インタビュー
「うたってにこりん☆」インタビュー。レジェンドおにいさん役・つるの剛士さんが語る“うたのおにいさん”の魅力は?
人気俳優が演じる“うたのおにいさん”たちによる教育番組パロディショー「うたってにこりん☆」(通称,うたにこ☆)と,その裏にある彼らの苦労や成長を描くドキュメンタリー風ドラマ「うたってにこりん☆〜Road to STAR〜」を楽しめる。
現在「うたってにこりん☆」のオープニングや,「うたってにこりん☆〜Road to STAR〜」第1話がYouTube公式チャンネルで配信されている。また4Gamerでは,プロジェクトの紹介と,うたのおにいさんを演じる5人のキャストインタビューを掲載しているので,あわせてチェックしてもらいたい。
また,本プロジェクトにはうたのおにいさんたちに大きな影響を与える“レジェンドおにいさん”も登場する。演じるのは,タレント・歌手・俳優として幅広く活躍するつるの剛士さん。今回はつるのさんに,作品や教育番組の持つ魅力をうかがったのでお届けしよう。
これまでの経験が活きる! レジェンドおにいさん役・つるの剛士さんインタビュー
うたのおにいさんたちの先輩であり,彼らを厳しくも優しく見守るレジェンドおにいさん役,つるの剛士さんに作品の見どころや子ども向け番組への想いなどをうかがった。
4Gamer:
プロジェクトに出演が決まったときのお気持ちと,作品の印象を教えてください。
つるの剛士さん(以下,つるのさん):
別企画ですでに“うたのおにいさん”をやっていたものの,最初はやっぱり「この歳から?」と思いました(笑)。でも今回は一通りの経験をした“レジェンドおにいさん”役としてお話をいただけて嬉しかったです。僕も“レジェンド”を演じるような年齢になったんだなと。
また新しい取り組みに携われることも嬉しく,不安もありますが楽しく撮影しています。
4Gamer:
つるのさんは育児休暇を取られていたり,保育士の勉強をされていたりと,うたのおにいさんにぴったりですね。
つるのさん:
よりピッタリになるために,資格取得を目指しています(笑)。
4Gamer:
本作は,うたのおにいさんの表の面と裏の面を描いています。台本を読まれたご感想はいかがでしたか。
つるのさん:
すごく,面白いアイデアですよね。子ども向けの番組は昔からあるもので,僕も小さいころに見て育ちました。うたのおにいさん,おねえさんが代替わりし,キャラクターも変わりつつも,それでも世界観は普遍的なものですよね。
でもその裏には,いろんな方のご苦労があると思います。うたのおにいさんもいつも笑顔で子どもたちを盛り上げていますが,それだけではありません。僕はうたのおにいさん経験者の方と共演したことがあるのですが,イメージを壊すようなことを絶対にしませんでした。
僕も特撮ヒーローを演じていたので,子どもの夢を壊せないという気持ちは何となく分かるし,大変ですよね。本プロジェクトではそのあたりをいい感じにいじっていただいて,みんな大変なんだよというのを知ってもらえば,おにいさん,おねえさんを救うことになるかもしれません(笑)。パロディではありますが,裏の大変さを想像してニヤニヤしながら見ていただきたいです。
4Gamer:
撮影で苦労されたことはありましたか。
つるのさん:
最終台本の到着が数日前だったので,今セリフを覚えるのに苦労しています(笑)。レジェンドおにいさんは,たたずまいだけで周囲にいろいろなことを学ばせる役で,セリフはあまりないものだと思っていたら,セリフが想像以上に多かったんです。長セリフで一連の流れを撮影するシーンもあって大変でした。
ほかの役者さんたちは若くて飲み込みが早いし,舞台を経験している人が多いので演技も慣れているんですよね。レジェンドが足を引っ張らないようにと,ドキドキしています。
4Gamer:
レジェンドおにいさんの活躍もたっぷり見られそうで楽しみです。
つるのさん:
じつは今回,台本をいただいて「こんなことをやった,これもやった,いろいろなことをやってきた」と,客観的に今までの経験を振り返ることができたんです。1つピリオドを打ったというか,自分も次のフェーズに入ったことを感じさせてもらいました。
4Gamer:
経験が活きる役ですね!
つるのさん:
ぴったりなキャスティングをしていただいたなと(笑)。本当に,いろいろなことしてきましたからね。あまりいないと思うんですよ。特撮ヒーローをやって,アイドルをやって,5人の子どもに恵まれて,ジャンル問わずゲームが好きで,音楽もライブもやってという方……。だから自分は,レジェンドおにいさんと経歴が近いし,キャスティングしていただけたことも嬉しかったです。
4Gamer:
本作は「教育番組パロディショー」というコンセプトになっています。子ども向け番組の思い出を教えてください。
つるのさん:
実際に出演したり,収録に携わらせていただいたりしていますが,うたのおにいさん,おねえさんの姿勢が素晴らしいです。僕自身も子ども向けのライブでうたのおにいさんとコラボしたことがありますが,アプローチの仕方が僕たちとは全然違うので勉強になりました。それができるようになったら無敵なので,今専門的な勉強をして,未来ある子どもたちのために携われる仕事ができたらいいなと思っています。
4Gamer:
うたのおにいさんたちが子どもと共演するシーンの撮影を見学したのですが,お子さんの心を掴むのって大変なんですね。
つるのさん:
そうですよ,素人じゃまず無理です。
4Gamer:
父親目線で,子ども向け番組のすごさはどこだと思いますか?
つるのさん:
先ほど話した部分とも重なるのですが,うたのおにいさんやおねえさんは子育てを経験したことがないのに,みんなを歌わせたり,踊らせたりしているのってすごいことですよね。子どもの目線だけじゃなく,お父さん,お母さんの目線にもなれる,完全に子どもの専門家だなと。しかも土日にはライブをしていたりするので,これを続けてやっているというのもすごいですよ。
4Gamer:
本作は童謡リミックス「ネオ・ナーサリーライム」も見どころです。思い出に残っている,または好きな童謡はありますか?
つるのさん:
レコードがあったので,小さいころから聴いていました。今はなかなか聴く機会が減っていて日本の童謡や童話を知っている人は,減ってきているのかなと感じます。自宅に300ページくらいある日本昔話の本があったので読み返したんですが,「こんな話だったんだ」という再発見がありました。それは童謡も同じで,こういう動画をとおして歌詞や曲を思い出してもらえたらなと思います。
4Gamer:
本作を見た若いお母さんや,これから親になるみなさんが童謡を聴かせるなんてこともありそうですね。
つるのさん:
そうですね。ただこれを見て育った子どもたちはリミックスバージョンを覚えてしまって,普通のテンポじゃ歌えないなんて現象が起こるかもしれません(笑)。でも,それも時代の流れだから仕方がないかも……。
4Gamer:
ご自身が歌ってみたい童謡やアレンジは?
つるのさん:
歌わせていただけるなら,何でも歌います! 童謡からは少し離れるんですが,がっつりアニソンという感じのテーマソングは一度は歌ってみたいですね。
4Gamer:
最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。
つるのさん:
女性の視点で作られた本作のような世界観は,とても楽しいですよね。僕も以前,女の子向けコンテンツにハマって課金地獄に陥ったことがあるので分かります(笑)。
コンテンツにハマっていても,親になってなかなか自分の時間を作れないという方も多いと思いますが,本作は子どもと一緒に楽しめる作品になっています。これからライブなどができるようになったら,ますます世界も広がっていくんじゃないでしょうか。
ゲームから外に広がっていくのとは逆に,外から中に入ってくるという新しい視点のエンターテイメントです。僕もレジェンドとして携われてとても嬉しいです。
今後どのように広がっていくかはみなさま次第なので,どんどん可能性を提案していただきたいです。期待してください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「うたってにこりん☆」公式サイト
「うたってにこりん☆」公式Twitter
YouTubeうたにこ公式チャンネル
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