業界動向
世界のゲーマーについての2023年版レポートを,Newzooが公開。半数以上のプレイヤーが,過去半年以内にゲームを購入もしくは課金している
調査会社のNewzooは,6月20日に「Newzoo’s Global Gamer Study 2023」(グローバルゲーマーについての研究2023年版)を発表した。2023年2月〜5月に,世界36の国および地域の,10歳〜65歳のオンラインユーザーから計7万4295人にオンラインインタビューの形で調査した結果のまとめだ。報告のキーとなる部分をピックアップしてみよう。
・約半数のプレイヤーは,一つ以上のプラットフォームでゲームを遊んでいる
・半数以上のプレイヤーは,過去6か月にゲームを購入,もしくはゲームに課金をしている
外部サイト:How consumers engage with video games today | Free consumer research report(Newzoo)
79%のオンラインユーザーが,ゲームに関わりを持っている
今回の調査にあたり,ゲームプレイヤーだけではなく,ゲーム配信を観る人など,さまざまな方法でゲームに接する人が対象として選ばれた。
その結果,オンラインにいるユーザーのうち76%がゲームプレイヤーであるという数字が出た。また全体の54%がゲーム配信を観ており,全体の34%の人はゲームに関連する情報を確認したり,コミュニティのディスカッションに参加したり,ゲームのPodcastを聴いたりしている。
世代別の内訳も報告に書かれているが,93%のαジェネレーション(2010年以降生まれ)はゲームプレイヤーであるようだ。詳しくは報告全体を確認してみよう。
約半数のプレイヤーは,一つ以上のプラットフォームでゲームを遊んでいる
ゲームプレイヤーのプラットフォーム別数値を確認してみると,モバイルプレイヤーが79%が断トツで,PCゲームプレイヤーが43%,コンソールプレイヤーが41%という結果となった。プレイ人口で見ると,モバイルが一番人気のゲームプラットフォームであることが分かる。
なお,モバイルゲームのみをプレイしているのは,ゲームプレイヤー全体の人口の35%を占める。PCゲームのみ,またはコンソールゲームのみをプレイするのは,それぞれ8%と9%という結果になった。マルチプラットフォームがトレンドになりつつある今でも,単一プラットフォームのプレイヤーは52%で,マルチプラットフォームでプレイをする人は48%に留まっている。
半数以上のプレイヤーは,過去6か月にゲームを購入,もしくはゲームに課金をしている
ゲームに関する消費調査においては,ゲームプレイヤー全体の57%が過去6か月以内にゲームに対する消費があり,Free-to-Playのゲームが多いモバイルプラットフォームでは,プレイヤー全体の27%が課金している。「割引セール」「エクスクルーシブ/追加プレイコンテンツの開放」「インゲームのカスタマイズアバターやアイテム」はプレイヤー消費を導くもっとも多い理由と報告されている。
外部サイト:How consumers engage with video games today | Free consumer research report(Newzoo)
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