「Sky 星を紡ぐ子どもたち」を手がけた開発者が率いるGardensが，約44億円の資金を得て大型タイトルの開発へ

　「Sky 星を紡ぐ子どもたち」のリードゲームデザイナーを務めた経験を持つ開発者クリス・ベル（Chris Bell）氏が率いるGardensが，投資会社や個人から3120万ドル（約43億7000万円）の資金を獲得し，新作アクションRPGの開発に乗り出したことを明らかにした。

Gardens Raises $31.3M to Blend Indie Innovation and AAA Ambition, with Support from Lightspeed; Krafton; Transcend; Nintendo Family; Founders of Blizzard, Oculus, and Valorant; and C-Level Executives from Microsoft, Sony, Tencent, and TikTok

　ベル氏は，「Sky 星を紡ぐ子どもたち」のほかに「風ノ旅ビト」や「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」といった作品に携わってきた人物。そんなベル氏が社長兼CEO，さらにクリエイティブディレクターを務め，人気を獲得したプラットフォームアクション「Dustforce」（2012年）のテクニカルディレクターだったレキシー・ドスタル（Lexie Dostal）氏と，クリス氏と共にキャリアを積んできた兄弟のスティーブン・ベル（Stephen Bell）氏が集まって2021年に創業されたのがGardensだ。


　同社への投資は，ベンチャーキャピタルのLightspeed Venture Partnersと，韓国Blueholeの持株会社であるKraftonが主導し，元Blizzard Entertainmentのマイク・モーヘイム（Mike Morhaime）氏のDreamhaven，Riot Gamesのスティーブン・リム（Stephen Lim）氏のRendered VC，Oculusの共同設立者ネイト・ミッチェル（Nate Michell）氏，「Guild Wars」や「World of Warcraft」の開発者ジェフ・ストレイン（Jeff Strain）氏，TikTokのCOOだったV・パパス（V Pappas）氏，アトランティック・レコードのクレイグ・カールマン（Craig Kallman）氏ら，錚々たるベンチャー企業や個人が出資した。

　今回の資金調達により，Gardensは社外取締役として，Microsoftの元会長ジョン・W・トンプソン（John W. Thompson）氏，Sony Computer Entertainment Americaの元社長兼CEOジャック・トレットン（Jack Tretton）氏，Take-Two Interactiveの前CEOベン・フェダー（Ben Feder）氏，そして任天堂創業者の一族であるYamauchi-No.10氏らを迎えたとのことだ。


　Gardensがなぜ，これほどゲーム業界のコアな部分で注目を集めているのかはよく分からないが，プレスリリースでは，2023年3月に開催されたGDC 2023で投資家向けに公開したデモが非常に好評だったと述べられている。ベル氏は「Gardensのビジョンを成長させることに協力してくれる素晴らしいパートナーを迎えることができて，非常に刺激的で興奮しています」と述べ，今後，多くの人材を集めて新作の開発に進めていくという。