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ローグライクアクションのようだが,実はカードゲーム。ゲームデザインの面白さが光る「Hyperstar Run」のKickstarterキャンペーンを展開中
本作を開発したのは,アメリカ・ニュージャージー州で活動する小規模ボードゲームメーカーであるButton Shy。わずか18枚ほどのカードで構成される「ウォレットゲーム」を毎月発売するというユニークな取り組みを展開している。
Hyperstar Runもそんなウォレットゲームのひとつで,ローグライクの横スクロールアクションゲームがモチーフとなっている。制作者のJason Tagmire氏はビデオゲームを深く理解しているようで,その面白さがカードゲームで再現されているのが見どころとなる。
本作は主人公のロボットとなり,地形が毎回変化するHyperstar基地からの脱出を目指す。シャッフルした「地形カード」を横に6〜10枚並べてステージを作成。ゲームの残機を思わせる4回の制限の中で突破を試みる。
地形カードには「横スクロールアクションのような地形と敵」,そして「ゲーム機のコントローラについているボタンのようなマーク」が描かれている。地形を突破するには,敵を倒すことが必要だ。
敵には「倒すために必要なボタンマーク」が設定されている。手札の地形カードや「装備カード」,すでに突破した地形カードに描かれたボタンマークを組み合わせ,倒すために必要なボタンマークを揃えられれば,その地形カードは突破したことになり,次の地形カードに挑める。
地形カードに描かれた地形のつながりも重要。運よく地形がつながれば,ショートカットのルートが使用可能となり,敵を倒すよりも少ないカード消費で先へ進める。運の揺らぎがゲーム展開に影響を与えるわけで,ステージがランダム生成されることと合わせて,ローグライク系ゲームの醍醐味が取り入れられているといえる。
文章にすると長くなってしまったが,公式によるプレイ動画も公開されているので,こちらを見ていただければルールが理解しやすいだろう。
また,エクスパンション「Hyperstar Run: Final Bosses」の「ボスカード」を使えば,プレイがさらにビデオゲームっぽくなる。ステージの途中で出現する中ボスを倒せば,ボスのボーナスアビリティを使ってゲームを有利に運べる。しかし,中ボスはパワーアップして復活し,ステージの最後に立ちはだかる。ボスには複数の部位があるが,これを同時に破壊するなど特殊なお題を満たせれば「実績」を解除できる。
プレッジは3ドル(約470円)で「Print and Play(自分で印刷して遊ぶ)」PDF版の本体と無料エクスパンション「Hyperstar Run: Equipment Drop」が,そして12ドル(約1900円)で紙版の本体とHyperstar Run: Equipment Dropが手に入る。
アメリカとイギリス以外の人には「Hyperstar Run(for International Backers)」というコースも用意されており,こちらは12ドル(約1900円)+送料で紙版とHyperstar Run: Equipment Dropを手に入れることが可能だ。
また,Hyperstar Run: Final Bossesや,ほかのウォレットゲームである「A Nice Cuppa」「Food Chain Island」「Fishing Lessons」が手に入るアドオンも利用できる。
ビデオゲームへの理解の深さと,ローグライク系アクションをカードゲームに落とし込む手腕が面白いHyperstar Run。締め切りも間近なので,気になる人は忘れずにプレッジしておこう。
「Hyperstar Run」のKickstarterキャンペーンページ
Button Shy公式サイト
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