「ここ」や「ここ」で紹介したように「ハーフライフ ブルーシフト」は，初めて登場したハーフライフの"正当な後継者"。トレーニングモードの"Hazard Course"の搭載や，32人までのマルチプレイなど，ストーリー関連以外の機能も充実させているのが特徴的だ。

　まずトレーニングモードでは，基本的な障害物の抜け方やジャンプしゃがみ（ジャンプ中にしゃがんで狭いところを抜ける）などのジャンプテクニックを訓練することができる。前作をプレイしていなくても，この「Hazard Course」をクリアすることで，ブルーシフトをプレイするに当たっての一通りの動きはマスターできるだろう。しかし基本的な訓練しか用意されていないので，FPSに慣れているプレイヤーならば特にトレーニングをする必要はない。

　ストーリーモードは，ブラックメサ研究所へ向かうモノレールに乗っている場面からスタートする。岩山を抜けて地下にある研究所へと進んでいく様は，前作をプレイしていると非常に懐かしい思い出にかられるシーンだ。このモノレールに乗っている時間は結構長いので，降車地点までの研究所の内部をじっくりと鑑賞しておくのがいいだろう。
　実際にプレイしてみると，銃器のグラフィックスがリアルになっているというだけでなく，全体的にテクスチャーが細かくなっていると感じた。初代を彷彿とさせる，スイッチによって動作するエレベータやセキュリティドアなどの仕掛けも健在だ。序盤からこれらの仕掛けが多数登場することに加えて研究所内部が結構広いので，じっくりと進んでいくのがいい。無警戒に進んでいくとあっという間にエイリアンの餌食になってしまうのだ。

　今回は時間的に余裕がなかったのでこの程度になってしまったが，今後行われる予定のレビューを楽しみにしてほしい。前作で定評があった秀逸なストーリーが，今回はどのように展開していくかがみどころといえるだろう。発売は6月22日で，価格は7800円。

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