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「Greensleeves」が二連覇を達成!「ラグナロクオンライン」10周年記念イベントの新発表も行われたROファン感謝祭2012のレポートをお届けする
今回のイベントでは,RJC2012決勝トーナメントをはじめ,ROのカンファレンスやコスプレステージ,RO検定,そしてPlayStation Vitaで発売された「ラグナロク オデッセイ」のカンファレンスやスペシャルイベントなどが行われた。
「ラグナロク オデッセイ」カンファレンス
「ラグナロクオンライン」カンファレンス
開会式はROファンにおなじみのラグナロ娘(乾 曜子さん/未梨さん)の司会で始まり,RJCの決勝トーナメントのくじ引きが行われた。その後,いつもならばガンホーの代表取締役 森下一喜氏によって開会の挨拶が行われるのだが,今回はどうしても会場に来られないということで,森下氏のビデオレターによる挨拶となった。
そして森下氏の代打として登壇したのが,ガンホー執行役員ゲーム事業部オンライン本部長の飯野 平氏だ。
飯野氏と10周年を新たに祝うメンバーとして,日テレジェニック候補生の白河優菜さんがゲストとして登場。アークビショップのコスチュームで登場した白河さんは,「ROなどオンラインゲームはプレイしたことありませんが,ゲームは好きで,遊び始めると朝まで遊んじゃうこともあるほどです。先輩にいろいろ教えてもらいながら,ROも遊んでいければと思います」と語った。
10周年記念イベントが目白押し
今年のRWCは韓国での開催が決定!
スペシャルステージでは,飯野氏とラグナロ娘により,10周年記念として行われるイベントやアイテムについて発表があった。
まず,世界一のROギルドを決定するRWCが,2011年に引き続き韓国で開催されることが決定。ルールや日程などは発表されなかったが,どのギルドが代表になるにせよ,昨年の雪辱を果たしてもらいたいところだ。
なお,RWCの日本代表応援ソングを手がけるのは,数多くのアニメ主題歌などを歌う麻生夏子さんに決定。ビデオメッセージで「選手の方々が120%の力を発揮できるよう,歌っていきたいと思います」と意気込みを語っていた。
そして,公開されたばかりのポリンカーで,全国主要都市のネットカフェを巡る「ポリンカーで行く! 10周年記念RO全国行脚ツアー」が発表された。行脚先では,アイテムイラストコンテストの作品展示やグッズ販売,ニコニコチャンネル内「ガンホーちゃんねる」で放送されている「ラグナロクオンラインひみつギルド」の公開配信などが行われる予定とのこと。
さらに,もう一つのツアーとして,ROコスプレイベント「ミッドガッツアー2012」の開催も決定した。こちらの詳細は後日,公開されるとのことだ。
ドラマCDの発売も発表された。女性キャラクターが登場する上巻と,男性キャラクターが登場する下巻の2本の発売が決定しており,上下巻それぞれの特典アイテムをセットで装備すると,前代未聞のセット効果が発動するという。スタッフも自信の一品とのことだ。
また,森下氏が「夢。絶対にやりたかった」ということで「浅草サンバカーニバル」に企業パレードとして参加することが決定した。一般の参加者も募集するとのことで,5月中旬に公式サイトで詳細が発表される予定だ。
そして最後に,RO10周年を迎えるにあたり飯野氏の「やり残し」として,10周年記念イメージソングの制作も決定した。
参加アーティストは,RWC2009のイメージソングを歌ったこともあるJAM Projectだ。ビデオで届けられたJAM Projectの熱いメッセージに,会場のファンも大いに盛り上がっていた。
3次職の採用により新たな展開を迎えたRJC2012
その全試合の模様をレポート
RJC2012の大きなポイントは,3次職が使用可能になったということだ。従来の戦法がまったく使えなくなったわけではないが,大きく方向転換を迫られることもあり,出場した各ギルドは練習を重ねながらも試行錯誤を繰り返していたらしい。
いわゆる鉄板構成というような,安定した組み合わせはまだ確立していないようだが,ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅の5人は,ほとんどのギルドが採用していたようで,残りの3枠にどの職業を入れるかがポイントだったようだ。
各試合の解説は,RJCの解説でお馴染みの中村聡伸氏と山本兼寛氏によって行われた。なお1〜2回戦,3位決定戦は3ラウンド中2ラウンド先取,決勝戦は5ラウンド中3ラウンド先取したギルドが勝利となるルールだ。
1回戦
■第1試合「berry」vs.「Belief of Moment」
berry:アークビショップ/ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/ロイヤルガード/ウォーロック
Belief of Moment:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/メカニック/ギロチンクロス/ウォーロック
その間に修羅やジェネティックが,berryのアークビショップとジェネティックを早々に撃破。Belief of Momentのギロチンクロスが落とされたものの危なげなく1勝を手にした。
2ラウンド目は試合早々,双方が2キャラずつをつぶし合うことに。berryは修羅が生き残っていたが,なかなか決定打にならずタイムオーバーに。最終的に5対2の人数差でberryが勝利した。
3ラウンド目は開始早々Belief of Momentに押され,berryが防戦一方になる。ランドプロテクターを敷きながら攻め立てていくBelief of Momentの圧力に屈するようになったberryが敗れ,Belief of Momentが2回戦進出を果たした。
■第2試合「Northern Code」vs.「顔芸あらぶ」
Northern Code:アークビショップ/ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/ロイヤルガード/シャドウチェイサー
顔芸あらぶ:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/ロイヤルガード/シャドウチェイサー/ギロチンクロス
2ラウンド目は,互いのジェネティックが相手陣営に飛び込みハウリングオブマンドラゴラ(範囲内の敵のINTとSPを減少させ,すべてのスキルの固定詠唱時間が増加する)を決めようとするが,顔芸あらぶのジェネティックが倒されてしまう。そのままシャドウチェイサー,ロイヤルガード,ギロチンクロス,修羅と次々に倒されてしまい敗北。2連勝でNorthern Codeが2回戦へ進んだ。
■第3試合「Greensleeves」vs.「Friday Night Fever!!」
Greensleeves:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/アークビショップ/ロイヤルガード/ウォーロック/メカニック
Friday Night Fever!!:ソーサラー/ミンストレル/修羅/アークビショップ/ロイヤルガード/ウォーロック/ワンダラー
ここでGreensleevesがメンバーを1人交代。一方,Friday Night Fever!!がワンダラーをジェネティックに交代して始まった2ラウンド目。警戒気味に進むFriday Night Fever!!を,Greensleevesのメカニックがコールドスローワーで牽制しつつ攻め上がっていく。その際の攻防で双方ロイヤルガードが同時に落ちてしまったが,慌てず立て直したGreensleevesがFriday Night Fever!!を各個撃破していき,そのまま勝利。2回戦進出を決めた。
■第4試合「勝ち馬Riders」vs.「まーく軍曹」
勝ち馬Riders:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/アークビショップ/修羅/ギロチンクロス/シャドウチェイサー
まーく軍曹:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/アークビショップ/修羅/ルーンナイト/ロイヤルガード
2ラウンド目は,勝ち馬Ridersが若干下がりぎみにまーく軍曹を迎え撃つ形で始まった。しかし,まーく軍曹に修羅とギロチンクロスを撃破され,乱戦状態に持ち込まれてしまう。態勢を整えきれず,まーく軍曹に各個撃破されてしまう勝ち馬Riders。まーく軍曹がその勢いのまま押し切り,連勝で2回戦進出を果たした。
準決勝
■第1試合「Belief of Moment」vs.「Northern Code」
Belief of Moment:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/ウォーロック/メカニック/ギロチンクロス
Northern Code:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/アークビショップ/ロイヤルガード/メカニック
Belief of Momentが選手交代して行われた2ラウンド目。開始直後はNorthern Codeが押し気味だったが,Belief of MomentのアシッドデモンストレーションとソウルブレイカーでNorthern Codeのミンストレルが倒されてしまう。そのままBelief of Momentが試合の主導権を握り,1勝1敗に持ち込んだ。
3ラウンド目はマップ中央で双方の修羅が呪縛陣を打ち合い,Belief of Momentのソーサラー,Northern Codeのロイヤルガードとジェネティックが倒されてしまう。数的不利になったNorthern Codeだったが,落ち着いて状況を建て直し,Belief of Momentのメカニックとミンストレルを撃破して逆転。そのままBelief of Momentを各個撃破したNorthern Codeが決勝戦へ進んだ。
■第2試合「Greensleeves」vs.「まーく軍曹」
Greensleeves:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/アークビショップ/修羅/ロイヤルガード/メカニック
まーく軍曹:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/アークビショップ/ギロチンクロス/ワンダラー/ロイヤルガード
2ラウンド目もGreensleevesのメカニックが真っ先に特攻するが,さすがに警戒していたのか,まーく軍曹は1ラウンド目の轍を踏むことはなく,対処に成功する。しかしGreensleevesは,まーく軍曹のワンダラーを倒したことを契機にして大攻勢に出る。それを捌けないまま,まーく軍曹はあえなく敗北。Greensleevesが決勝戦へ駒を進めた。
3位決定戦
■「Belief of Moment」vs.「まーく軍曹」
Belief of Moment:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/メカニック/ギロチンクロス/ウォーロック
まーく軍曹:ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/アークビショップ/ルーンナイト/ロイヤルガード
Belief of Momentが選手交代した2ラウンド目。開始直後にBelief of Momentのミンストレルが落ちるもなんとか体勢を建て直し,まーく軍曹のロイヤルガード,ソーサラー,アークビショップを倒して優位に持ち込む。混戦になりつつも,確実に相手を倒していったBelief of Momentが勝利し,1勝1敗に持ち込むことに成功する。
そして,試合開始直前にまーく軍曹のルーンナイトが死亡(ルーンストーン使用時に低確率で即死することがあり,運悪くそれが出たためだと思われる)するというアクシデントがあり,会場の笑いを誘った3ラウンド目。
開始早々,中央で両ギルド入り乱れての混戦となる。そんな中で,メンバーが一気に3人倒されてしまったBelief of Momentは不利な状況に。ここで一気に攻勢に出たまーく軍曹が勝利し,3位の座を掴んだ。
決勝戦
■「Northern Code」vs.「Greensleeves」
Northern Code:アークビショップ/ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/ロイヤルガード/シャドウチェイサー
Greensleeves:アークビショップ/ソーサラー/ミンストレル/ジェネティック/修羅/ロイヤルガード/メカニック
さらにメカニックのセルフディストラクション(魔導ギアを自爆させ,周辺に大ダメージを与える。使用後,魔導ギアは解除される)を受け,アークビショップと修羅が一気に戦闘不能に。その流れのまま押し切ったGreensleevesが1勝する。
2ラウンド目は,互いに少しずつメンバーを減らしていくシーソーゲームの展開に。アークビショップを落とされ,少し下がりながら対抗するNorthern Codeは,決定打を与えられず徐々に劣勢に追い込まれていく。そのままNorthern Codeが敗北し,Greensleevesは優勝に王手をかけた。
3ラウンド目は早い展開で試合が進み,開始直後にNorthern CodeのロイヤルガードとGreensleevesの修羅が落ちてしまう。
ここでGreensleevesのメカニックがセルフディストラクションを使うが,その動きを察知されてしまい不発に終わる。メカニックはその場に留まり,味方が陣形を立て直す時間を稼ぐため奮闘。メカニックは倒されてしまうものの,なんとか互角の状態に持ち直すGreensleeves。しかし,修羅が倒され決定打を失っているGreensleevesは,徐々にメンバーが減らされてしまい,Northern Codeが1勝をもぎ取った。
4ラウンド前にGreensleevesのメンバーが集まってなにやら相談。作戦を変えてくるかと思いきや,これまでと同様にメカニックを先頭に,一気に突っ込む作戦で試合が始まる。
中央付近で硬直状態になるが,Greensleevesは徐々に圧倒しはじめ,Northern Codeのジェネティックと修羅を撃破。さらにセルフディストラクションが成功し,Northern Codeのミンストレルを巻き込んで撃破する。
劣勢になり下がり始めたNorthern Codeを,Greensleevesが追撃して全員を倒し,見事2連覇を達成した。
優勝/準優勝ギルドインタビュー
「ラグナロクオンライン ファン感謝祭2012」の閉幕後,優勝したGreensleevesと準優勝したNorthern Codeのメンバーにミニインタビューを行った。今回の大きなポイントになった3次職には,どのように対応したのか。また勝敗を分けたものはなんだったのだろうか。
■優勝ギルド Greensleeves
練習量の多さと,練習後に動画を見ながら意識あわせができたことが勝因だと思います。
メカニックを含めた構成が決定したのは4日前ぐらいです。練習に行き詰まっていて,メカニック使ってみようかと。初めは相手がメカニックを入れていると「ありがとう」という感じでしたが,自分達で使ったてみたら実は強かったんです(笑)。
予選の段階ではどこのギルドも構成が突き詰められていなくて,本戦になるにつれて動きよりも,構成で対抗しようという形になってきました。
これは予選と本戦とではPCの環境も違うため,構成を主にしたほうが対処しやすいということもあります。自分達は何度も本戦に出ているので,本番のPC環境,マウスやキーボードはデフォルトに近い感じだろうと想定できました。そこで自宅のPCの設定を変更して,その状況下でも戦えるように,練習していました。
昨年同様,2ラウンド先取後に1ラウンド落としてしまいましたが,今回は負けた原因がはっきりしていたのであまり動揺することなく,4ラウンド目も落ち着いて戦うことができました。
本当は一度負けたらウォーロック構成にしようと思ってたんですが,自分達のミスが原因なので従来のままでいきました。3ラウンド後の相談は,原因が分かった負けなので,そのままいこうというものでした。
RWCについては,メンバーの意思を確認してから参加を決めたいと思います。
■準優勝ギルド Northern Code
準優勝までいけたのは,練習量の多さと試合の様子を動画で見ながらコンセンサスが取れたからだと思います。試合中は夢中で分からないこともありますが,あとで動画を見ると勝敗の原因や注意しなくてはならないことが分かりますから。
イクシードブレイクを使い始めたのは,修羅に呪縛陣を使われると終わってしまうので,まず修羅を倒そうというところから採用を決めました。メカニックは,ランドプロテクター上からでもコールドスローワーで状態異常をばらまけることから採用が決まりました。最初はメカニック使うとかあり得ないと言われていたんですが,使ってみたら強かったんですよ。次はメカニックを,禁止にしたほうがいいんじゃないかと思います(笑)。
決勝に関しては,小さなミスが結構ありましたので,そこが勝敗を分けたのかなと思います。GreensleevesさんとはPvPから戦っている間柄で,決勝という場で戦えたことが凄く嬉しかったです。本当は勝ちたかったですけどね。RWCもぜひ出たいと思っています。
約5000人の来場者が集まったラグナロクオンラインファン感謝祭。各ブースやコスプレ撮影会,そしてRJCなど大いに盛り上がった1日だった。今年はRO 10周年ということもあり,これからもゲーム内外を問わず,さまざまなイベントが開催されるだろう。
まずは初夏から始まる怒濤のアップデートとオフライン&オンラインイベントを楽しんでほしい。
「ラグナロクオンライン」公式サイト
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