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[E3 2002#2]天才「デミス」が語る,超弩級都市シミュレーションゲーム「Republic」
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印刷2002/05/22 15:16

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 [E3 2002#2]天才「デミス」が語る,超弩級都市シミュレーションゲーム「Republic」 - 05/22 15:16


 ちょうど2年前のE3で初めて発表された超弩級の都市シミュレーションゲーム「Republic : The Revolution」舞台となる都市には100万人のキャラクターが住むだとか,事実上無限大のポリゴンを計算できるエンジンだとか,その桁外れのスペックはこれまでにもたびたび紹介してきたが(当サイト内のRepublicに関する記事は「こちら」を参照),なかなかその"ゲーム性"までは見えてこなかった。今回Eidosパーティにおいて,デミス自らがデモンストレーションを行ったので,新しく見られたシーンを中心に紹介していこう。

 まずは簡単にRepublicのおさらいを。舞台はソビエト連邦崩壊後の,東ヨーロッパにある架空の小国。秘密結社のリーダーであるプレイヤーキャラクターは,この国を統治するプレジデントになることを目的に,さまざまな行動を起こしていくのだ。もっと端的にいえば,「いかに民衆の心を掴むか?」を徹底的に追及したゲームといえるだろう。
 ゲームプレイにおいてもっとも重要なのは,プレイヤーキャラクターの考えに賛同し協力してくれる有能な人材を集めること。仲間となった彼らに実際に指示を与えることでゲームは進行していく。

 ちなみに「さまざまな行動」というのは,なんと200種類も用意されているそうだ。デミスがデモで見せてくれたのは,簡単なものでは「ポスター貼り」。仲間に指示を出し,その後の彼の行動を眺めていると,ライバルの指導者のポスターをはがして代わりにプレイヤーキャラクターのポスターを貼るといったシーンが見られた。また,民衆の心を掴むのに欠かせない重要な職種であるジャーナリストを脅かし,味方に引き込むシーンなども見ることができた。
 以前,「こちら」のインタビュー中にも話が出ていた,某映画に影響を受けて作ったという「Form Fight Club」改め,「A Boxing Club」のデモも見せてくれた。最初は本気で殴り合っているように見えたキャラクター達だが,
「力一杯殴りすぎたら,誰か怪我をして警察が介入してきちゃうからね」
と,デミスがプレイヤーキャラクターの行動に関するバーを右端(もっとも暴力的)から左端(もっとも友好的)に動かすと,キャラクター達が,一転ゆっくりとしたパンチを使って"馴れ合い"を始める様子が披露された。

 デモの中でもとくに印象的だったのは,デミス曰く「自動的に反乱を起こす」シーン。このゲームでは,民衆を圧迫している軍部は敵となるのだが,その軍隊を力で押さえ込むのは困難である。そこでこのデモでは,一人の青年(当然,プレイヤーの党派の仲間である)が,軍部の戦車の前に立ちはだかり,わざと轢かれていた。戦車が一般市民を轢いたことで民衆が軍部への反感を持ち,それによって軍部自体のランクが下がる,といったわけである。
 ほかにも,現イタリア首相のように,フットボールチームのオーナーとなり民衆の指示を集められるなど,Republicにはプレイヤーキャラクターの支持率を上げる,もしくはライバルキャラクターの支持率を下げるシステムが,非常にリアルに,数多く,そして複雑に構築されている。デミスがそのすべてのパターンを書いた紙の束は,ゆうに厚さ10cmを超えるというから,いやはや,どこまでも規模の大きいゲームである。

 Republicはミッションクリア型のゲームで,現在75種類のミッションが用意されているとのこと。一つ一つのミッションは短く終わるように設定されており,序盤は「仲間を作る」「伝説的なスピーチを行う」「革命を起こさせる」といった,チュートリアル的なものになっているようだ。
 ところで,このとんでもない規模を持つRepublicは,では,遊ぶのにもとんでもない時間がかかるのだろうか? デミス曰く
「やれることが多いのでなんともいえないが,クリアするだけなら20時間」
とのことで、ミッション単位なら,
「それこそ10分で終わるものもあるよ。5〜30分とか。とにかくやること次第さ」

 さて,最後に本作のリリース時期についてだが,同時に配られた資料には,「2002年秋」と書いてある。しかし,正直今回のデモではそこまで完成しているようには見受けられなかったので,デミスに直接聞いてみると,
「うーん,2002年の終わりには出したいね」
とのこと。ちょっと言葉を濁していたようにも感じられなくはないが,デミスの言葉を信じつつ,少しでも早く完成することを願って待とう。いったんリリースされれば,あとはそれこそ無限に遊ぶことができそうだし。(Iwahama)

・数ページに渡る独占インタビューScreenshots集など,当サイト内「Republic」に関する記事一覧は「こちら」

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