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「スクウェア・エニックス パーティ 2005」,盛況のうちに終了
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印刷2005/08/01 16:01

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「スクウェア・エニックス パーティ 2005」,盛況のうちに終了

 7月30,31日の両日,千葉県の幕張メッセで行われたスクウェア・エニックスにとって初めてのプライベートショウ「スクウェア・エニックス パーティ 2005」は,30日2万4922人,31日2万2059人(招待者などを含め両日合計4万6981人)と,1000円(税込)の有料イベントであったにもかかわらず,非常に多くの来場者を集め,盛況のうちに幕を閉じた。



 今回の注目は,やはりプレイステーション2用のRPG「ファイナルファンタジーXII」(以下,FF XII。公式サイトは「こちら」)が,200台もの試遊機を用意してプレイアブル展示されたという点だろう。
 FF XIIのブースは,約15分ずつの完全入れ替え制がとられた大型の密閉空間で,常に長い行列ができていた。行列最後尾には会場スタッフが待ち時間の書かれたボードを持って立っており,さながらテーマパーク状態。筆者が目撃した時点で,2時間近くの待ち時間となっているような時ですら,その列から離れようとする人はほとんどおらず,FF XIIに対して大きな期待を持っている人の多さがうかがえた。なお,FF XIIの発売は,2006年3月16日とのこと。

 これ以外にも,やはりFFブランドのタイトルは人気を集めていた。中でも「ファイナルファンタジーVII」の外伝的なアクションRPG「ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-」(公式サイトは「こちら」)は,試遊台の数が50台と,FF XIIの4分の1であったこともあってか,1時間待ちもざらというなかなかの混雑ぶり。このタイトルは,プレイステーション2専用タイトルながらもオンライン対応になるとのことで,βテストの募集要項も明かされていた。

 ファイナルファンタジーVIIといえば,プレイステーション参入初のFFで,FFシリーズの中でも根強い人気を誇る一作。今回は,"コンピレーション オブ ファイナルファンタジーVII"と名付けられたシアターで,前述のダージュ オブ ケルベロスや,携帯電話向けゲーム「ビフォア クライシス -ファイナルファンタジーVII-」(公式サイトは「こちら」)や,DVD映像作品「ファイナルファンタジーVII アドベント チルドレン」(公式サイトは「こちら」),PSP用アクションRPG「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」関連の映像が上映されていた。どれもファイナルファンタジーVIIの外伝的な作品という位置づけだが,軒並み人気(および前人気)が高いようだった。
 ちなみに,今回のイベントの物販ブースでも,FF VII関連グッズを求める人達が,長蛇の列をなしていた。FF VIIのファンの熱は,ある意味ではFFシリーズ全体のファンのそれよりも高いのかもしれない。



 これ以外にも,PS2用の「キングダム ハーツII」(公式サイトは「こちら」「武蔵伝II ブレイドマスター」(公式サイトは「こちら」「グランディアIII」(公式サイトは「こちら」)などの人気タイトルの続編や,メディアミックス戦略が大成功を収めている「鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女」(公式サイトは「こちら」)などのブースにも人気が集まっていたほか,ニンテンドーDS用タイトル「スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団」(公式サイトは「こちら」)ブースには,子ども達とそれを引率する親などの姿が多く見られた(どちらが本気で見ていたのかは分からないが……)。
 携帯電話向けのスクウェア・エニックス関連タイトルが多数展示されていたモバイルブースは,お祭り騒ぎの熱狂が感じられるほかのブースに比べると,さすがにやや落ち着いた印象。とはいえ,常に来場者が絶えることなく試遊端末に並んでいたのが印象的であった。

 "MEGAシアター"では,プロモーション映像の上映のほか,ライブやイベントが行われ,こちらもまた盛況。なお,今回は出展タイトルに名を連ねながらもブースは用意されていなかったMMO「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」は,ここでプロモーション映像が上映されるにとどまった。……が,その映像から,発売は2005年で(当初予定どおりではある),クローズドβテストが近日開始されるということが明らかにされた。近日開始というからには,近々何らかの動きがあると期待していいだろう。


 全体的に,ファイナルファンタジー色の強いイベントという印象を受けた。それでもこれだけの来場者を集め,熱を生み出していたという事実は,事前の予想を大きく上回っていた。いま現在,国内にこれだけのパワーを持ったメーカーがどれだけあるだろうか。
 シリーズものにばかり注目が集まってしまい,完全新作の影が薄くなってしまうのは,少々残念な部分ではあるが,スクウェア・エニックスというブランドへの信頼度と忠誠心をここまで育ててきた実績があるからこそ,今回のような盛り上がりを見せたのであろう。
 そんなことを印象づけられた今回のイベント。初のプライベートショウとして,これ以上ないほどの成功と言ってもいいだろう。

 なお,「ファイナルファンタジーXI」「フロントミッションオンライン」そして「エバークエストII」に関しては,別記事を参照してほしい。(TeT / photo by kiki)

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