イベント
ネクソン「マビノギ5周年記念オフラインイベント」を開催,気になるG12情報も日本初公開
品川インターシティホールはゲーム系のイベントが数多く開催される聖地ともいうべき場所であるが,イラストコンテストとデザインコンテストの受賞作品,さらに公式のコンセプトイラストなどがロビーに飾られ,この日ばかりは「マビノギ」一色で染められていた。
マビノギのオフラインイベントは,2周年を迎えた2007年4月から開始され,今回で4回目。ユーザーの間では毎年恒例の行事となっており,今年は招待者の枠を昨年より60名増やして,計360名が参加している。長い列ができるのは例年どおりだったが,今回はイベント落選組の熱心な「マビノギ」ファンが,交流目当てに会場の外に詰め掛けていたようだ。
ちなみに,衣装作成は難航していたようで,Twitterでつぶやきながらイベント前日の朝まで作業していたのだとか。
続いて,ネクソンジャパンより運用部ゲーム運用チームの平原亮太氏,事業部マーケティングチームの坂下智久氏が登壇し,次期アップデートについてムービーを交えながら紹介した。
新アップデートG12シーズン1「英雄の帰還〜RETURN of HERO〜」
根幹となるメインストリームでは,”ネヴァン”に続く新しい神として”ヌアザ”が登場。チャプター3の旅は,光の女神と神々の剣を経て,英雄の帰還というテーマで完結することになる。
ヌアザについては詳しくは語られなかったが,イメージイラストでは右手に銀色の義手のようなものを付けているのが確認できるので,モチーフとなっているのはケルト神話でいうところの”銀腕のヌアザ”そのものであろう。
ほかにも,アルピン,ジャレスといった新しいNPCも公開されたが,残念ながら各キャラクターの役割については分かっていない。メインストリームをプレイしてからのお楽しみ,といったところだろうか。
現在は神々が去ってしまっているファリアスだが,この地には今も宝物が隠されているようだ。遺物として入手した宝物と純粋な結晶を持って,NPC”ドレン”のもとを訪れると,特殊なアイテムに復元してもらえるらしい。
復元されたアイテムは,専用スロットに装着可能で,装着時は様々な効果を発揮するという。なお,このファリアスという都市名もケルト神話が出典。四種の神器と因縁がある場所だけに,G11で登場したブリューナクと同格の強力な武具が物語を盛り上げるのかもしれない。
●ファミリーシステム
ファミリーシステムとは,既存のギルドやフレンドといったものとは違う新しいコミュニティの形だ。
ゲーム内で結婚をしている夫婦を中心にコミュニティが形成され,養子縁組を通じて家族を増やすことができる。家族構成については,家系図という形で分かりやすくビジュアル化されるようだ。
また,このコミュニティでは,家族の長たるお父さんが「家訓」を決定することができるのも特徴といえる。例えば「殺生禁止」という家訓にした場合,モンスターを倒すと天罰などといったペナルティを受けてしまうといったこともあるようだ。
●タワーシリンダー
従来のシリンダーは片手に装備していたのだが,このタワーシリンダーはかなり大きく,背中に負って持ち歩く必要があるほど。実際に使う際は,地面に砲台のように設置して敵を狙い撃つことになる。
攻撃力は高いようだが,設置中は移動することができないため,敵に囲まれているような場面では使いにくいかもしれない。また,このタワーシリンダーを使用するための,新しいスキルも追加されるようだ。
●新しい半神化スキル
その一つ「イクリプス オブ ウィングス」は,カラスを呼び寄せ,あらゆる攻撃を防ぐバリアを作り出すスキル。周囲のカラスが保護してくれている間は,敵の攻撃でダメージを受けることも,怯んで動作が途切れることもない。
強力な防御効果を持つ敵とも正面から戦っていけるのが利点だが,効果時間は短いようだ。
公開されたムービーでは対単体用もしくは,狭い範囲攻撃といった感じであった。使用キャラクターの自力があるなら,イクリプスでバリアを張りながら自分で攻撃,攻撃力が低いキャラクターならレイジで確実にダメージを与える,といった使い分けが必要になるだろう。
●G12シーズン1以降の展開
オフラインイベントに合わせて来日した開発チームから得た最新情報という形で,坂下氏よりG12シーズン1以降の話も聞けた。
なんでも,ジャイアント男性の外見がスリムに変わるらしい。ジャイアントの太マッチョから細マッチョへの転身はあまり想像できないのだが,どう変わるか楽しみに待つとしよう。
また,既存のNPCのイラストも差し替えていきたいという話も出ていた。
「灼眼のシャナ」タイアップ企画第2弾
今回実装されるのは,前回とは違ったキャラクターとなっており,人間男性がソラト,人間女性がティリエル,エルフ男性がダンタリオン,エルフ女性がヘカテー,ジャイアント男性が暴君,ジャイアント女性がヴィルヘルミナとなっている。
タイアップ先のアスキーメディアワークスとのやり取りを交えながら,各キャラクター制作時の苦労話を聞かせてくれた。
モデリングで一番苦労したというのがエルフ女性のヘカテーで,二重になったマントの上側がキャラクターの腕を動かす妨げになり悪戦苦闘したのだとか。このヘカテーについては,devCAT studioでのモデリング制作過程をムービーで公開してくれた。
ランダムボックスのほうでも,タイアップ企画装備が登場するという。その一つが,全4パーツからなるトーガ装備。原作にある意味忠実な着ぐるみじみた形状で,各パーツはそれぞれ別個に装備することも可能。もう一つはシャナたん,ヘカテーたんというデフォルメされた頭の上に乗せる人形のような装備。
前回のシャナたんなどとは少し違うデザインのようで,人気が出そうなアイテムだ。実際,この人形の装備画像がモニターに表示されると,会場内から「かわいい〜」と当イベント中で最も大きな歓声が上がっていた。
気になる5周年記念イベントは?
この期間中にログインすると,全キャラクターに一度だけ「白虎装備」が配られる。この白虎装備は,ローブ・グローブ・シューズの3種類あり,この中から1種類だけ入手できるようだ。また,期間限定ペットの再販も予定されているという。
イリア大陸で発掘できる宝箱が増え,普段は見つけられない貴重なアイテムの入手チャンス。定番となったイベントではあるが,前回までは古代の魔法の粉や最大クラスの宝石といった地味に役立つアイテムが入手できたため,イベントとしての人気は高い。
第2弾は4月29日〜5月13日に開催される「風船復活イベント」。
行動不能になったときに風船が助けてくれるらしいが,詳しい仕様は不明。ただ,見た目がかわいいので,アクセサリ感覚で持っているだけも満足できそうだ。
第3弾は5月13日〜5月27日に開催される「遠洋漁業釣り大会イベント」。
新しいアイテムが釣れるというものの,定番すぎる内容に,会場からはやや落胆の声が。しかし,この釣りイベント期間中はインベントリを拡大する特別なカバンが販売されるとのこと。
サーバー対抗ゲーム大会 クイズ編
アップデート情報に続いて,恒例のサーバー対抗のゲーム大会が行われた。最初の種目は招待者全員参加方式の○×クイズ大会。最初は「マビノギ」をプレイしていれば簡単に分かるものから始まり,だんだんと難しくなっていくオーソドックスなスタイルのクイズである。
第1回戦で人数を大きく減らしたのは,4問目の「ネコ島のNPCバステトの横にある風見鶏は鶏ではなくネコが飾りつけられた,風見猫である」という問題。答えはネコではなく,魚をモチーフにしているため×。この問題での脱落者が多かったルエリは全10問中の6問目にして,全員脱落してしまい最下位になってしまう。逆に,ここを乗り切ったタルラークが1位となり,第2回戦でも良い流れのタルラークが続けて1位という結果になった。
突っ込んだ質問も飛び出した質疑応答
質問の一つめは,BOT,RMT,不正アクセスなどへの対応はどのように行っているのか,というもの。運営サイドの回答は,通常どおりの対応だけでなく,ほかの対策も考えているとのこと。この場で具体的な話は出なかったが続報に期待したい。
二つめは,なぜマビノギオープンマーケットを用意したのか,という質問。これはRMTを抑止する意味を込めての実装であるという。マビノギオープンマーケットの実装からまだ間もないため,その効果が実際にあるかはまだ分からない。ただ,さまざまな意味において,思い切った決断であったことは間違いないだろう。ゲーム内の経済がどうなっていくのかを含め,今後の「マビノギ」がどうなっていくのか見守っていくことにしよう。
三つめは,タイアップ企画は増えないのかという質問。灼眼のシャナとのタイアップ企画があるため,近々にというわけにはいかないだろうが,その先になにかをしたいとのこと。
サーバー対抗ゲーム大会 続報
前半戦のクイズ大会を含めた最終的な順位は,タルラーク,モリアンの2サーバーが同点の1位で,以下3位マリー,4位ルエリ,5位キホール,6位トリアナと続く。上位の3サーバーには参加者全員に5周年記念ゲーム内イベントでもらえる「白虎装備」の高耐久バージョンが授与された。また,1位のタルラーク,モリアンサーバーでのみ行われるゲーム内イベントもあるようだ。
イベントの最後を飾るプレゼントの大抽選会では,ナオフィギュアや1万ポイントの特大BitCashカードといった豪華な景品も用意され会場を盛り上げた。最後に,参加者にお土産が配られてオフラインイベントは終了となった。
日本独自仕様発表,シークレットゲストの登場といったサプライズはなかったが,大きな混乱もなくスムーズに進行していたのが印象的だった。
また,閉演後の1時間,参加者のためにホールを開放した点も好印象。この1時間,多くの人達が楽しそうに名刺交換や雑談を交わしており,普段は会えない仲間との交流の場として機能していた。「マビノギ」を支えている熱心なプレイヤーがいる限り,当オフラインイベントは6周年,7周年と続くように思えた。
「マビノギ」公式サイト
- 関連タイトル:
マビノギ
- この記事のURL:
Copyright(C) 2003 Nexon Corporation. All rights reserved. Developed by devCAT.