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30周年で本気を出したNexonブースがものすごい。会場内ではまさかのオーケストラコンサートを実施[G-STAR 2024]
Nexonのブースは,ホール右端の1辺をすべて1社で占領するめちゃくちゃなサイズで,その中央には30周年の記念展示や,超巨大なステージが用意されている。その左右には,2階建てのこれまた特大な試遊スペースがあり,「アラド戦記」IPの新作「The First Berserker: Khazan」と「Project OVERKILL」がものすごい行列を作っているし,反対側に出展されたグローバルローンチ間近の「SUPERVIVE」も,これまた人気を集めている。
ブースに集まってくる大量の来場者を,巨大な面積と大量の試遊台でカバーしている感じの,ちょっとびっくりするような規模感での出展だ。
ただ,筆者が本当に驚いたのは,ここではない。Nexonは人でごった返す土曜日の10:00から13:00に,これらの試遊を完全にストップしていた。これだけでかいブースを,おそらく莫大なコストをかけて出展しているのに,なぜ?
その答えは,先述した巨大ステージにある。11月16日の12:00から1時間,30周年のオーケストラコンサートをここで行っていたのだ。このコンサート,67人編成の本格的なもので,「そんなの普通,B2Cの会場内でやらないでしょ!?」という規模である。さすがメインスポンサー,なんでもアリか。
筆者に同行していたゲーマーの通訳さんによると,韓国ではゲーム音楽のオーケストラコンサート自体が限られているようで,生で演奏を聞けることそのものにも驚いている様子だった。
そのセットリストは,韓国のゲーマーはもちろん,MMORPG黎明期を経験した日本人ゲーマーにとっても,かなり胸が熱くなるものだ。
「メイプルストーリー」のログイン画面の曲から始まり,「カートライダー」「アラド戦記」「テイルズウィーバー」「マビノギ」「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」といった,Nexonの30年を感じさせるタイトルのさまざまな楽曲が演奏される。そして最後はメイプルストーリーに戻り,「Black Heaven Theme」で終わる。1時間みっちり,全17曲を堪能できた。
演奏時間的に一番力が入っていたのがマビノギで,Nexonも同作の音楽の良さには自信があるのかもしれない。
……などと言っても,文章で現地の雰囲気は伝わらないと思うので,いくつか録画してきた。筆者の趣味でテイルズウィーバーから「Reminiscence」,マビノギから「最終舞曲」「少年冒険家」の3曲だ。
※メーカーに許可を得て掲載しています
懐かしい曲のオーケストラアレンジの数々は,グっとくるものがある。セットリストからReminiscenceと最終舞曲が流れることは分かっていたのだが,韓国語で書かれた少年冒険家は把握しておらず,イントロが流れてきたときに「何もないガイレフのマップでなぜか流れた,めちゃくちゃいい曲だ!」とプレイしていた当時を思い出した。……本当にどうしてあのマップのBGMに設定されていたのだろうか。
マビノギの楽曲となると,「お婆さんが聞かせてくれた昔の話」はどうしたと思うかもしれないが,聞き入っていたら録画を押し忘れました,すみません。個人的には,オーケストラで聞くならテイルズウィーバーの「Second Run」も欲しかったのが,今回はなくてちょっと残念だ。
というわけで,本気のNexonの出展のすごさと,オーケストラで聞く同社のゲーム楽曲の良さをお伝えさせてもらった。もしかしたら,「自分たちだけ楽しそうにして腹立つ! 俺も聞きたい」とお怒りの方もいらっしゃるかもしれない。そんなあなたに朗報だ。
2025年1月19日,日本でテイルズウィーバーの20周年記念オーケストラコンサートが行われる。セットリストにSecond Runもある。先行予約は8月末から行われていたのだが,記事掲載時点でも,席によっては一般販売分のチケットが残っているようだ。
テイルズウィーバー単独にはなるが,オーケストラでの生演奏を聴けるレアな機会なので,同作の音楽に思い入れがある人はお見逃しなく。
「テイルズウィーバー」20周年記念オーケストラコンサート公式サイト
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