「Diablo III」のコンシューマ機版が登場か。Blizzard Entertainmentの関係者がメディアの質問に答えて「真剣に考えている」

　PCゲーマーにとって，Blizzard Entertainmentは“最強の味方”だった。「Diablo」シリーズや「StarCraft」シリーズ，そして「World of Warcraft」といった良質のPC向けタイトルを次々に送り出してくれるからだ。もちろん，Blizzardが開発を進めている期待の新作「Diablo III」についても，多くのPCゲーマーが「PCならではのお楽しみ」だと思っていたのだが，どうやら時代は変化し続けているようだ。

「Diablo III」公式サイト

　北米のゲーム情報サイトAtomic Gamerが現地時間の2011年4月17日に掲載したインタビュー記事によると，BlizzardはDiablo IIIのコンシューマ機版を「真剣に考えている」という。インタビューに答えたのは，BlizzardのリードコンテントデザイナーであるKevin Martens氏で，PCのインストールベースは巨大で，Diablo IIIのヒットは間違いないが，同じことはPlayStation 3やXbox 360でも達成できるのではないかという趣旨のことを語っているのだ。

　具体的なことは分からないが，コンシューマ機版Diablo IIIをかなり真剣に考えているというニュアンスが伝わってくる。Blizzardの求人で「コンシューマ機に詳しいエンジニア」が募集されるたびに，似たような噂が流れ，ときに騒ぎにもなったりするが（関連記事），今回はキーパーソンの1人がメディアに語っているわけで，いよいよBlizzardの本格的なコンシューマ機市場進出が始まるのかもしれない。考えてみれば，Blizzardはもともと任天堂のスーパーファミコン向けのソフトを開発することでスタートしたメーカーであり（関連記事），必ずしもこれまでずっとPC専業というわけではなく，折に触れてコンシューマ機市場進出の試みを行っていたという話もある。英語ではあるが，興味のある人はインタビューを読んでみよう。