「Diablo III」の最新パッチ「1.0.7」で新PvPモード「Dueling」の実装を発表。新たなGemレベルや新装備のレシピも追加

　Blizzard Entertainmentは，アクションRPG「Diablo III」（PC / Mac）の公式サイトで，現在開発を進めている最新パッチ「1.0.7」に関する詳細を発表した。2012年末に，これまで同社が手掛けてきたPvPモード「チームデスマッチ」の開発断念が発表され，心痛なファンも少なくなかったはずだが，今回，新たに「Dueling」というプレイヤー同士のPvPを実現する対戦モードが搭載されることが正式に発表された。

「Diablo III」公式サイト

　Duelingは，専用ゾーン「Scorched Chapel」において，2〜4人までのプレイヤーが自分自身の強さをぶつけ合う，いわゆるFFA（Free-For-All）モードが楽しめる。Scorched Chapelへの行き方は，ニュートリストラムの宿屋にいるNek the Brawlerに話しかけて連れて行ってもらう。マップは，教会，墓地，川，湖と異なる4エリアで構成され，PvPのルールは気軽にプレイできるような配慮がなされるという。

　大きな特徴は，負けても所有アイテムが一切奪われることがなく，誰でも安全にプレイできることだ。Hardcoreモードのプレイヤーキャラクターが死んでも，キャラクターロストにはならず，さらに，決闘による武器や防具の摩耗もない。
　また，スコアボードや統計などは用意されず，ただ単にプレイヤー同士が競い合うことができるようシンプルな状態に保たれるという。チームデスマッチは，バランス調整の難しさが懸念だったが，このDuelingシステムではそうしたことに構うことなく，ただ強さだけを競えるという仕様にしたわけだ。


　このほか，Craft用の新しいレシピが新たに追加されることも発表されている。InfernoレベルにおいてエリートモンスターからドロップされるDemonic Essenceを利用することで，「Archon Armor」といった account-bound（装備時にアカウントに紐付け）のレアアイテムが作成可能になるという。これらのアイテムは，これまでよりも高いStr/Dex/Int/Vitのいずれかの向上効果が付き，これを含めた最大6種のaffixが用意される。制作できるアイテムはグローブ，パンツ，リスト，チェストピース，そしてアミュレットと説明されており，ヘルメットやリング，各種武器は除外されている模様だ。

　また，新しいGemレベルとしてマーキス（Marquise）が登場。3つのRadient Starと2000万ゴールド，そして上記のDemonic Essenceを合成することができるという。
　さらに，ルビーの効果が変更される。現状，ダメージ値を増やすために武器のソケットに埋められる宝石の選択は，クリティカルヒットのダメージボーナス値が向上するエメラルドがほとんどだ。ルビーの変更は，選択肢がないこの状況に対しての対策になるようだ。
　公式フォーラムでのスタッフの発言によると，新たなルビーの効果は，例えばアタックスピード1.1の武器に「adds 20 damage」のルビーを使うと武器に22DPSが追加され，2.4の武器に同じルビーを使うと48DPSが追加されるものになるという。高レベルのルビーになると，どれくらいの修正値になるのか気になるところだ。


　さらに，WizardやMonkのキャラクタークラス，そしてモンスターにいくつかのバランス調整が行われるほか，連続死してしまったときに加算されていた復活時間のタイマー廃止や，移動しながらゴールドやヘルスグローブ（Health Globe）を拾得するときの範囲が多少伸びるといった，細かな部分での修正も多い。この1.0.7パッチは，近日中にもパブリックテストされるとのことだ。

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