カプコンは本日（2004年3月19日），世界中で大ヒットしたクライムアクション「Grand Theft Auto：Vice City」の日本語版「グランド・セフト・オート・バイスシティ」を，プレイステーション2とPC向けに同時発売すると発表した。発売日は2004年5月中を予定しており，価格は7140円（税込）となる見込み。

　Grand Theft Autoとは，用意された街の中を自由に動き回りながら，カツ上げ，脅迫，殺人，脱獄などなど，多種多様なイリーガルミッションをこなしていくという，前代未聞のクライムゲームシリーズ。最新作となる「Grand Theft Auto 3」および「Grand Theft Auto：Vice City」は，北米と欧州を中心に"驚異的な売れ行き"を見せた作品だ。メディア各方面や業界内で絶賛され，また暴力的ゲームとして一般世間にも話題が飛び火するなど，本作は，近年で最も騒がれたタイトルの一つだといえよう。
　車が欲しければ，乗っている人を引きずりおろして殴り倒し，金が欲しければヤクを売り，依頼があれば暗殺までこなす……と，まぁこんなハチャメチャなゲームを子供が狂喜して遊んでた日には，親御さんが心配するのも分からないでもないのだが，そんなハチャメチャな内容を，面白く，そしてクールに味わえてしまうのが，本作の最大の魅力なのである。
　シリーズ最新作となるVice Cityは，フロリダを思わせるようなリゾート都市が舞台。プレイヤーは，マフィアの一員である「トミー・ヴァルセディ」に扮し，さまざまな任務（というか，犯罪）に手を染めていくことになる。
　街中を自由奔放に暴れまくる，三人称視点のバイオレンアクションというスタイルはそのままながらも，前作Grand Theft Auto 3との大きな違いは，ストーリー部分に重点が置かれていることだ。物語が進むにつれ，成り上がったり裏切られたりと，いろいろな展開が用意されているところが，今回の魅力だといえる。黙々と犯罪を重ねるという前作の硬派さ？から比べると，いくぶん日本人向けになったというか，初心者でも遊びやすいスタイルになっているのは間違いないだろう。

　発売から一年近くが経ち，日本での展開が危ぶまれていた本作。ちょっと遅すぎるかなと思わなくもないが，ともかく日本語版が発売されることについては，素直に喜びたいところ。文字通り世界中を騒がせたGrand Theft Autoの最新作。その日本語版が遊べる日まで，今少しの辛抱だ。（TAITAI）

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