システムソフト・アルファーの看板タイトルの一つ「現代大戦略」シリーズに新しいタイトルが登場する。それが2003年10月24日に発売を予定している「現代大戦略2003〜テロ国家を制圧せよ〜」だ。本作は過去の二作品と同様に現代のとあるシチュエーションや現実にありうるテーマが楽しめる作品だ。今回も軍事ジャーナリストである清谷信一氏が監修しており，20本もの興味深いシナリオが用意されている。もちろんキャンペーンモードもあるので，じっくり遊べることは請け合いだ。

　今回はゲームシステムも変更になり，マニアから評価の高かった「大戦略パーフェクト1.0」をベースに，最大128×128ヘックス，最大8か国/勢力，1か国/勢力あたりの部隊数も最大999までと，兵器が入り乱れて戦う様子は圧巻だ。
　兵器数なども大幅に増加し，800種類もの兵器が登場。アメリカの無人艦上戦闘機「UCAV-N」や新型電子戦機「EA-18G グラウラー」，ヨーロッパの輸送機「A400M」，ヨルダンの主力戦車「ファルコン2」と「フェニックス」など、資料の入手さえ困難な最新兵器の登場は，要注目といえるだろう。
　登場国家（生産タイプ）については「大戦略パーフェクト1.0」の16か国/勢力に加え，スペイン，トルコ，台湾，ヨルダン，シリア，イラン，北部同盟軍，アルカイダ軍，イスラム義勇軍，チベット救国軍，ウイグル独立軍の11種類が追加。アルカイダ軍などが用意されていることから，敵国の立場としてプレイできる点もなかなかに興味深い。

　それから，今回は「キャンペーンエディタ」と「シナリオエディタ」が同梱されるので，プレイヤーがキャンペーンや単体のシナリオマップを作る楽しみも体験できる。エディタを使えばプレイ中の増援部隊などの設定もできることから，自分ならではのシチュエーションも自由自在に作れそうだ。ぜひシステムソフト・アルファーで，コンテストなどを開催してもらいたいものである。
　ほかにも各シナリオの歴史背景や一部兵器を紹介した解説本も同梱されるので，初心者は一読してからプレイすれば，より楽しくプレイできそうだ。（Murayama）

収録シナリオ一覧
1.北朝鮮動乱・特殊部隊を排除せよ
2.北朝鮮動乱・元山上陸作戦
3.北朝鮮動乱・平壌への道
4.北朝鮮動乱・統一を阻む者
5.中国崩壊・ウイグル独立戦争
6.中国崩壊・沿海州の反乱
7.中国崩壊・チベット解放の大義
8.中国崩壊・満州建国再び
9.米国VS悪の枢軸・もうひとつのイラク戦争（★）
10.米国VS悪の枢軸・米軍、シリア侵攻（★）
11.米国VS悪の枢軸・イスラムの怒り（★）
12.イラクVS悪の帝国・サダムの聖戦
13.アフガン内戦・アルカイダ復活
14.アフガン内戦・悲劇の平和維持活動
15.首都圏独立・国境の町
16.首都圏独立・相模湾沖海戦
17.北朝鮮電撃戦・米軍北朝鮮侵攻！！
18.日露激突！・北方領土奪還作戦
19.日露激突！・ロシア軍北海道進駐
20.NATO分裂・修復できぬ溝
※これらに加えて練習用シナリオも収録。
★9.10.11は，キャンペーンモード用のシナリオ。

■製品名：現代大戦略2003〜テロ国家を制圧せよ〜
■発売日：2003年10月24日（金）予定
■価格：9800円
■動作環境：Windows 98/Me/2000/XP，PentiumII/266MHz以上（PentiumIII/400MHz以上推奨），メモリ 96MB以上（128MB以上推奨），空きHDD容量 800MB以上，1024×768ドット・16ビットカラー以上の表示が可能な環境
※本製品の起動時には，必ず製品版のCD-ROMが必要です。
※DirectX9.0が動作可能な環境が必要です。

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