インタビュー
“ご立派様”が降臨する日も遠くない!?「真・女神転生IMAGINE」新川プロデューサーに,ここ半年の施策の反響と7周年に向けた展開を聞いた
サービスインから5〜6年を越えるようなオンラインゲームといえば,いかに固定プレイヤーがいたとしても,売上などのデータは右肩下がりというイメージがあるが,なぜIMAGINEはこうした結果を出すことができたのだろうか。今回4Gamerでは,同タイトルのプロデューサーを務めるケイブの新川はるか氏に,その理由を分析してもらうとともに,2014年4月の7周年記念までの展開などを聞いた。
なお今回,この記事を見て「真・女神転生IMAGINE」に興味を持った人のために,お得なアバターがもらえる4Gamer専用新規登録ページを用意してもらった。2013年11月8日〜11月19日までの期間中に,以下のリンク先から新規登録を行えば,アバターを入手するための引換券アイテムが得られる。以下の概要を確認してぜひ利用してほしい。
4Gamer読者限定 新規登録ページはこちら
対象期間:2013年11月8日〜2013年11月19日
プレゼントアイテム:「創造の衣引換券(4Gamer)」
◆基本性能◆
経験値獲得量+30%
エキスパート獲得量+30%
Lv:〜79(使用制限)
トレード/バザー:不可
物霊合体:不可
※リンク先のページより新規登録を行ってください。途中でページを閉じてしまった場合,キャンペーン対象外となります
※「創造の衣引換券(4Gamer)」を使用すると,男女どちらかのアバター衣装と交換できます
※アイテムは2013年11月26日定期メンテナンス時にポストへ配布予定(1IDにつき1個の配布)
問い合わせ先:
http://www.megatenonline.com/faq/index.html
まず,ここ最近のプレイヤー動向について新川氏に聞いたところ,6周年記念の一連のイベント(関連記事)以降,IMAGINEに復帰する休眠プレイヤーが非常に多かったという。その大きな理由の一つは,「ミシャグジさま」や「クルースニク」「リャナンシー」といった,仲魔化もできる悪魔を次々と投入したことに起因しているとのこと。
2013年2月から順次実施されたゲームバランスの調整に関してはどうだったかというと,こちらも現行プレイヤー/復帰プレイヤーの双方からおおむね好評だったと新川氏。フタを開けてみるまではドキドキだったとのことだが,「1日1時間のプレイでも楽しめる」というコンセプトが,現状のゲーム内の傾向やオンラインゲーム業界のトレンドにマッチしたことがその理由だ。
「おかげさまで,結果的にはプレイヤーの皆様の総プレイ時間も増加傾向です。とはいえ,我々としてはまだまだやらなければならないことがあります。たとえば悪魔やダンジョンを追加しても,人によってはレベル帯が合わず,コンテンツがたくさんあるといっても,全部がすぐに遊べるわけではなかったりしますからね。豊富なゲーム内コンテンツを,いかにストレスなく楽しんでいただくかということを考えるのが,今後の課題です」(新川氏)
さらに新悪魔も続々と実装し,2013年7月からスタートした夏季イベントでは,待望の「ヨシツネ」が登場。8月にはダンジョン「ナカノ茫漠領域」を実装し,「アタバク」「キンナリー」と2体の悪魔が登場した。そして9月実装のダンジョン「魔階ウエノ砂幻陵」には,レベル帯別に3体の女悪魔が登場した(関連記事)。
そして10月には,メインエピソード終了後の新展開として「エクストラダンジョン」を実装(関連記事)。悪魔に襲われ行方不明になっていた先輩デビルバスター「クロエ」が,ダンジョンの最奥でボスとして登場するという衝撃の展開が反響を呼んだ。
「もはや隠すことでもないのでネタバレしてしまうと,これは『真・女神転生』にも出てきたドウマンが,人体改造でクロエを悪魔にしてしまうというエピソードでした。後日,話の続きを楽しめるバトルクエストを追加実装するのですが,こちらにはメインエピソードのラストボス『セト』が登場します。倒すことでもちろん仲魔になりますので,ご期待ください」(新川氏)
新川氏によれば,今後も「ユキジョロウ」「タム・リン」「ヴィヴィアン」といった悪魔を実装していく予定だという。また2014年4月の7周年に向けた企画もスタートしており,現在は目玉となる悪魔をどれにするか検討している段階とのことだ。
「そろそろ“ご立派様”こと『マーラ』を出してみようとか,“7”というのも面白い数字ですから『ルシファー』や『サタン』もアリなんじゃないかとか,いろいろ迷っているところです。ともあれ,2014年以降も悪魔をどんどん出していこうという方針は変わりません。今後も『真・女神転生』シリーズに求められるストーリー性をイベントという形で演出していきますので,その中で悪魔がどのように登場するのかというところを楽しんでください」(新川氏)
とくに悪魔に関しては,前述したTwitterを介して行ったスクリーンショットコンテスト「『俺の仲魔を見ろ!』祭」にて,プレイヤーの悪魔や「真・女神転生」シリーズに対する強い愛を感じたという。このコンテストでは,単に好きな悪魔というだけでなく,どこまで育てたかが分かるようステータス画面の提示が求められたが,マニアックな悪魔や,本来弱いレベル帯の悪魔を育成した投稿もあったそうだ。
「悪魔への愛という点では,新悪魔を実装すると復帰されるお客様が多いということからも理解しています。しかしそれは『真・女神転生』というIPに頼っていることにほかなりませんから,我々としては,そこからいかにゲームを楽しんでいただくかを考えなければなりません。とくに,どれだけ悪魔を生き生きと描けるかという部分は大きな課題ですね。たとえば悪魔をモチーフにした各種クエストを用意し,クリアすれば仲魔にできるけれど,実は育成してからが本当の始まりだった……みたいな流れを望まれているのかなとも考えています。その一方では,これまで苦労して悪魔を手に入れてきたお客様もいらっしゃるわけですから,そのケアも考えなければなりません」(新川氏)
さらにタイアップ企画も続々と進行中だ。詳しくは紹介できないが,プレイヤーの中でも比率の高い30代の層に向けた,意外なIPとのコラボレーションなどを展開予定だという。
その一方で,現在は,12月26日までアイドルユニット「仮面女子(アリス十番×スチームガールズ)」とのタイアップ企画を実施している(関連記事)。
「アイドルとのタイアップ企画には,個人的に少々疑問がありました。現代のアイドルと「真・女神転生」の世界観がマッチしないと思っていたからです。しかし今回はロック路線の楽曲ということもあり,タイアップに踏み切りました。ゲーム内ではもちろんアイテムやアバターなども手に入りますが,今月26日からは,メンバーサイトのスマートフォンページでミニゲームも遊べるようになります。ミニゲームで手に入れたカードは,ゲーム内アイテムに交換することももちろん出来るのですが……詳しくは26日を楽しみにしていてください」(新川氏)
なおIMAGINEでは,この仮面女子とのタイアップ企画と並行して,11月26日まで「ハロウィンイベント」を開催中だ。こちらは初心者から高レベルプレイヤーまで楽しめる内容とのことで,本稿を読んでIMAGINEに興味を持った人が新規にゲームを始めたり,休眠プレイヤーが復帰したりするにはピッタリと言える。
さて,IMAGINEの今後の運営開発方針だが,これまでどおり「真・女神転生」シリーズのファンに向けたタイトルにしていくと新川氏は語る。直近ではゲーム内コミュニティ機能の改修/拡張や,悪魔を育成するためのスキルの追加などを検討しているとのことだ。
また追加される悪魔に関しては,現在,20体前後について制作の話が進んでいる。ちなみにIMAGINEの開発ディレクターの森氏は「ナジャ」が大好きで,先日発売された「真・女神転生IV」でも最後まで育成したというツワモノ。常に「作りたい」と話しているそうだ。彼に負けず熱心なファンなら,3Dモデルが存在しない悪魔をかなりの精度でリストアップできそうだし,今後登場しそうな悪魔をあれこれ予想してみるのも面白いだろう。
それでは最後に,新川氏が今後のIMAGINEに期待する人に向けて贈ったメッセージを掲載して本稿の締めとしよう。
「繰り返しとなりますが,IMAGINEは『真・女神転生』シリーズのファンに向けたタイトルです。ある意味では,このシリーズが好きな人だけ喜んでくれたらいいというスタンスで運営開発を行っていますので,ぜひ皆さんのさまざまなご意見やリクエストをお寄せください。今の時代はスマートフォンやタブレットなど,多様なデバイスでゲームを楽しめますし,代替のエンターテイメントもたくさんあります。しかし,そんな中だからこそ,真に優れたものだとか,頭ひとつ抜きん出たもの,あるいは,ネジが複数個ぶっとんでしまったものなどが求められているとも言えるでしょう。IMAGINEも,そうしたものの一つとして選んでいただけるように頑張ってまいりますので,今後ともよろしくお願いいたします」(新川氏)
「真・女神転生IMAGINE」公式サイト
- 関連タイトル:
真・女神転生IMAGINE
- この記事のURL:
COPYRIGHT (C)ATLUS (C)SEGA / (C)CAVE「真・女神転生IMAGINE」は、株式会社アトラスからのライセンス契約に基づいて株式会社ケイブが独自に開発、及び運営を行っております。※「女神転生」、「真・女神転生」及び「女神転生IMAGINE」は、株式会社アトラスの登録商標又は商標です。