プレイレポート
「Soul of the Ultimate Nation」が大きく変わるアップデート「エピソードII」を先行体験。システムのリニューアルによって戦略性がアップ
エピソードIIという名前からも分かる通り,新たなストーリーが展開することになるのだが,今回のアップデートではゲーム部分にも大きく手が加えられ,ゲーム性が大きく変化する(関連記事)。今回は実装前にプレイする機会を得たので,アップデート内容の詳細をお伝えしよう。
なお,今回プレイしたのは,7月2日〜4日/7月8日〜11日の公開テストで用いられたバージョンだ。これは2011年4月に行われた公開テスト後に,参加者から寄せられた意見をもとに調整が加えられたものである。
「Soul of the Ultimate Nation」公式サイト
新たな舞台「セリエント大陸」に広がる美しい景色
テストプレイでは,新大陸「セリエント大陸」へ行くところからスタートした。この大陸は海の先にあるため,移動には飛空艇を利用することになる。飛空艇はブラキオン大陸の「オクラ村」を出発し,セリエント大陸の「コルトコ海岸線」に降り立つ。この大陸での冒険は,「コルトコ海岸線」から始まるが,冒険を進めていくと飛空艇で降り立てる場所が増えていく。
プレイヤーキャラクターは,「イグニス」の陰謀を阻止するため,コルトコ海岸線へと降り立つ。飛空艇の甲板から見えるセリエント大陸は非常に禍々しい雰囲気だが,コルトコ海岸線は,透き通るような青空の下に砂浜が広がる,リゾート地のように美しい場所だ。これまでのSUNには暗いイメージの場所が多かったが,新たな大陸は本作のグラフィックスクオリティにあらためて驚くほど,鮮やかな色味の風景が広がっている。ここでは,エビやヤドカリなどに似た甲殻類のモンスターが多く現れる。殻によって攻撃を防ぐこともあるので,大陸に行けるようになった115レベルぐらいのキャラクターだと苦戦するだろう。
また,セリエント大陸内にある「ガレノアジャングル」は,その名が示す通り,緑に覆われた場所だ。非常に入り組んだ構造になっているため,マップを見ながら探索しないと迷ってしまう可能性が高い。いかにもジャングルにいそうな動植物をモチーフにしたモンスターが棲息しているが,時にはイグニスの軍門に降った人型の敵が襲いかかってくることもある。
今回新たに追加された羽根の装備。装備品としての性能が高いだけでなく,身につけると浮遊移動が可能になるのだ |
リニューアルによってシンプルになりつつも戦略性がアップしたゲームシステム
上層からの矢印で繋がっている派生系のスキルの場合は,上層のスキルがレベル5になることで開放される |
まずはスキルシステムの変更点について説明しよう。今までは“スキルポイント”と“熟練度”を分配してスキルを習得する仕組みだったが,今回のアップデートによりスキルツリー方式に変わる。これにより,レベルが3つ上がるごとに獲得するスキルポイントを各スキルに振ることで,スキルレベルをアップできる。スキルツリーは6つの層に分かれており,一定ポイントをスキルに振ると新たな層が開放されるという仕組みだ。
ただし,いわゆるパッシブ系のスキルは“カスタムパッシブ”という新システムで身に付けられるようになる。
パッシブスキルは「最大HP +3%」や「火属性攻撃力 +3%」「クリティカル率 +1%」など,ステータス系/属性系/そのほかの3系統に分けられ,各5種類ずつ,計15種類が存在する。プレイヤーはこれらのパッシブスキルを4つの空きスロットにセット可能だ。
パッシブスキルにはレベルがあり,スロットにセットしたまま戦闘を続けるとレベルが上がって効果が増す。また,同じ種類のパッシブスキルを重複してセットすることもできるが,同じスキルを3つ以上セットした場合,ほかのパラメータが減少してしまう。パッシブスキルは街中でだけ変更できるので,フィールドへ出る前に調整することになるだろう。つまり,パーティーメンバーの構成や攻略するダンジョンに合わせて,パッシブスキルをカスタマイズするという楽しみが追加されるのだ。
また,武器や防具のソケットにセットすると属性攻撃が付加される“ザード”のシステムも大幅に改変された。ザードには低級/中級/上級/最上級のランクがあり,ザード同士を合成することによって,より上位ランクのザードを生成できる。ランクが高いほど効果も大きいが,高ランクのザードは一つの装備品にセットできる数が限られている。
各フィールドによって出現するモンスターの属性はほとんど決まっているので,例えば火属性のモンスターが中心のフィールドに行く前には,水属性を強化するカスタムパッシブやザードを装着しておけば有利になるだろう。これまではスキルや装備の良し悪しでのみキャラクターの強さが決まっていたが,今まで希薄だった属性の相性が今回のアップデートでより明確化され,プレイヤーが工夫をこらす余地が増えたといえる。
ザードは“キューブ”という新アイテムによって作り出せる。キューブはゲーム内のクエストで入手でき,アイテムの分解がどこでも行える。ザードは装備品の分解によって生成できるので,不要になった装備品は分解してザードにするという流れになるだろう。なお,キューブシステムを使用して,フィールド上で調達した素材を元にアイテムの合成を行えるような機能が今後実装される予定だ。
最後に,ゲーム開始時のチュートリアルにも手が加えられていることをお伝えしよう。バトルにおいて重要な要素となる属性の概念を,遊びながら理解できるようになっている。初めてプレイする人だけでなく,既存システムに慣れている人も,新規キャラクターを作ってチュートリアルを体験してみよう。きっと新システムの仕組みを理解するのに役立つはずだ。
いままでプレイしてきた人達にしてみれば,大規模な改変はいいことばかりではないかもしれない。だが,今回のプレイレポートでお伝えした新たな要素は,公開テストでも好評を得ており,キャラクターや武器・防具のカスタマイズ要素などが作りこまれている。以前掲載したインタビューでお伝えしたように,開発スタッフも太鼓判を押すアップデートでもあるので,ぜひプレイしてその変わりぶりを自らの目で確認してほしい。
「Soul of the Ultimate Nation」公式サイト
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