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アポカリプス後の世界が舞台のMMORPG「Fallen Earth」とリアルタイムに連動する携帯端末向け支援アプリが登場
Fallen Earthの舞台は,2051年のアメリカ南西部。21世紀初頭に起きた核戦争によって北米大陸は壊滅状態に陥り,無法地帯と化した大地でさまざまな勢力が対峙しているという設定だ。シングルRPGの人気作「Fallout 3」や,映画「マッドマックス」といった作品に似た世界観を持っているといえばイメージしやすいだろう。
ちなみに本作では,マップの作成にあたり,アリゾナ州のグランドキャニオンをはじめ,ユタ州やネバダ州といった地域の計1000平方キロメールに及ぶ広大なエリアの地図や,衛星写真が利用されているという。
本作のデベロッパは,ゲームのタイトルと同じFallen Earthという名前の会社で,同社は,MMORPG制作に適したゲームエンジン「Icarus Platform」の開発元,Icarus Studiosの子会社である。
そもそも,このFallen Earth自体,Icarus Platformのショーケースとして開発された作品で,グラフィックスやキャラクターアニメーションといったビジュアル面では,飛び抜けて高いクオリティとはいいがたい。だが数年前から,同じ世界を携帯端末と共有するためのテクノロジーを開発するなどし(関連記事),ほかのMMORPGとの差別化を模索してきた。
さて,今回リリースされた支援アプリでは,キャラの装備や衣装を変更したり,イベントリを整理したりできる。また,マップの確認やアイテム生産,アイテムオークション,そしてほかのプレイヤーとのチャットも可能。本作のプレイヤーならば,かなり重宝しそうなアプリである。
プレイヤー数がさほど多くないからだろうか,本作では2010年春に,サーバー統合や開発チームの縮小がアナウンスされている。とはいえ,Mac版Fallen Earthの開発も進められており,携帯端末向けの展開と合わせ,巻き返しを狙っているようだ。
残念ながら,今のところ日本サービスに関する話は出ておらず,また日本語にも非対応の本作だが,ゲーム本体と連動する携帯端末向け支援アプリというアプローチはなかなか興味深く,今後の展開に個人的に注目しておきたいと思っている。
「Fallen Earth」公式サイト(年齢認証が必要)
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Fallen Earth
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