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[E3 2005#133]アクティブに状況が変わるADV「INDIGO PROPHECY」
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印刷2005/05/23 18:21

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[E3 2005#133]アクティブに状況が変わるADV「INDIGO PROPHECY」

 フランスのデベロッパQuantic Dream社が開発する,サスペンスタッチのアドベンチャーゲーム「Fahrenheit」を,ATARIが北米で「INDIGO PROPHECY」というタイトルでパブリッシングすることが決まったのは,今年(2005年)の2月のこと。E3 2005のATARIブースでは,プレイアブルな状態のINDIGO PROPHECYが展示されていた。
 実にさまざまなジャンルを幅広く販売しているATARIで,まだまだ人気が回復したとは言えないジャンルであるアドベンチャーゲームを取り扱うのは,少々珍しい。

 INDIGO PROPHECYは,2009年のニューヨークを舞台としたサスペンスアドベンチャーだ。主人公のルーカス・ケインが,レストランのトイレで我に返る場面からゲームが始まる。なんと目の前には死体があり,自分が殺したのか何かの事件に巻き込まれたのか分からないまま,とりあえずトイレを出ると……。
 本作は純粋な頭脳派アドベンチャーゲームとして仕上がりつつも,ところどころにリアルタイムの要素を盛り込んで,スリリングな選択をプレイヤーに突きつけてくる。リアルタイムで咄嗟の判断を求められるシーンが多く,プレイヤーの行動次第では展開が変わっていくこともあるようだ。



 例えば前述のスタート場面。レストランのトイレを出ると,店内では巡回中の警官が休憩していた。不審がるウェイトレスを無視してまっすぐ店を出ると,警官はトイレの中をちょっと見てみようかと腰を上げる。ここで画面が二分割になり,片方では警官がトイレに向かう様子が映し出され,もう片方は主人公を映すカメラ視点となる。さぁ,どうする?
 正解は,警官がトイレに入って死体を見つけるまでのわずかな間に,ダッシュでできるだけ安全な場所へと逃げ去ることである。あらかじめ主人公が死体を個室に隠しておき,さらに床にベットリついた血を拭き取るなどの対処をしておけば,警官が異変に気づくまでの時間をたっぷり稼げたり,あるいはうまくごまかせたりできたわけだ。
 この,複数の離れたシーンがリンクし,画面の分割によって両方同時に進行していくという要素は,完全に静止したアドベンチャーでは味わえない息を呑むような興奮を,某ゾンビアドベンチャーほど"アクション"することなくプレイヤーに提供してくれる。



 さて,本作は物語が進むと操作可能なキャラクターが増える。最初のレストランに駆けつけたニューヨーク市警のカーラ・バレンティ刑事とタイラー・ミロ刑事が,最初はどう考えても主人公ルーカスに敵対する立場であるにもかかわらず,いつしかプレイアブルキャラとなるのだ。
 こうして本作の画面分割によるリンクシステムは,ますます複雑かつスリリングになっていく……のではないかと予想される。



 人気ドラマ「24」を思わせる演出や,緊迫感溢れる展開と,それを生かしたスリリングなゲームシステム。「事件」というものにときめいてしまう人は,6月7日に北米で発売される本作をしっかりチェックしておこう。日本語版が出てくれたら嬉しいのだが。(Kawamura)

  • 関連タイトル:

    ファーレンハイト 日本語版

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