連載
AoC暗黒大陸血まみれ紀行 / 第3回:悪の陰謀に立ち向かえ,大地の怒りを見よ!
本ゲームは,成人指定(17+)のタイトルとなっており,流血などのゴア表現,暴力的な表現,裸体や性的テーマを含んでいます。記事中にそれらの表現を含む場合がありますので,ご注意ください。
連載記事は序盤のストーリーの流れを追っている関係で一部ネタバレ情報を含みます。ご注意ください。
Tortageの街を支配するボスのStromと,それに対抗するレジスタンスの争いに巻き込まれたシュワちゃん。戦いの渦中に身を置くことで,忘れていた戦士としての技能を次第に思い出し始めた矢先,自分の記憶を奪った相手がコナンの王座を狙う陰謀に関わっていたことを知り激怒する。自分のための戦いが,いつしかハイボリアで暮らす人々を守る戦いへと変わっていくことを意識しないまま,さらなる戦闘に赴くこととなる。
ボスのStromと,それを裏で操る女司祭Mithrelleを倒すべく獅子奮迅の働きを見せるぞ。Age of Conan連載第3回が,いま幕を開ける!
宿へと戻った俺をSigurdが待っていた。どうやら今夜のレジスタンスの会合を,Red Handを引き連れたQuesadoのヤツが襲撃してValeriaを殺そうと企んでいるらしい。すぐさまUnderhallに行って,レジスタンスの仲間達に危険を知らせてくれということだった。
Thoth-Amonの件で頭にきていた俺は,もちろん二つ返事で引き受けた。こんな夜は,剣を血で濡らさないことには腹が立って眠ることもできないからな。
Underhallは,Tortageの街の地下に広がる主に地下牢として使われている広大な場所だ。暗く陰鬱で,地下牢のある区画は,元奴隷だった俺にはなんとも嫌な場所だ。警備をしているRed Handの連中を斬り伏せながら進んでいった俺は,奥で一人の男に出会った。どうやら俺はくるのが少し遅かったようだ。その男がいうには,会合の最中をRed Handの連中に急襲されて,多くの仲間が殺されたらしい。難を逃れたValeriaは港の倉庫で仲間を待っているというが,それを知ったQuesadoも向かっているらしい。これは急がねば!
港の倉庫に飛び込んだ俺は,そこで待ち受けていたQuesadoと出くわした。ずる賢いという噂どおり,ヤツは手下のRed Handにこの場を任せて,自分はさっさとStromの砦に向かって逃げ出しやがった。襲いくるRed Handの兵士達! 数度にわたる波状攻撃で,さすがの俺も危うい場面があったが,なんとか切り抜けて砦の前でヤツに追いついた。ヤツの横では,Valeriaが敵に囲まれて孤軍奮闘している。助けに入ろうとしたところを,横合いからQuesadoが斬りかけてきた。Stromの右腕といわれているだけあって,Quesadoの剣技は鋭い。両手に持った短剣で,矢継ぎ早に目にも止まらぬ攻撃を仕掛けてくるあたり,さすがに殺し屋として名をはせているだけのことはある。だが激闘の末,ついに剣でその心臓を貫いて,ヤツの悪運を終わらせてやった。崩れ落ちるQuesadoを見て,殺し屋の哀れな末路に,ほんの少しだが心を動かされた。薄暗い街角でものいわぬ屍となったその姿は,俺の明日の姿かもしれないからだ。
Valeriaと無事に再会できた俺は,Nadiniの託宣によってAriasのもとへと向かうことになったのだが,そこでは史上最大の作戦が俺を待っていた。
アトランティスの秘宝Phoenix Medalionの力で,魔導士Thoth-Amonの呪縛を断ち切ったStromは,いまや自らの意思で奴隷の大軍団を率いて戦乱を起こそうとしていた。Tortageの街の西側にそびえ立つ火山に集結しつつある軍団は,その戦備を整え,出陣も時間の問題となっている。
なんとしても軍団を壊滅させよというコナン王の命令を受けたAriasは,とんでもない方策を考え出して俺に助力を求めてきた。なんと,奴らの集結している火山を噴火させ,噴き出す溶岩で全滅させようというのだ。
クロムに誓ってもいいが,人が火山を噴火させるなんて話はいまだかつて聞いたことがない。だがAriasによれば,女司祭のMithrelleが,今夜,火山で古の儀式を行う。その儀式に必要となる処女の生血を,別の血にすりかえろというのだ。そうすれば儀式は失敗し,神の怒りによって火山は噴火するとか。とても信じられない話だが,ほかに手立てはないとなれば,Ariasの計画に頼るしかないだろう。すりかえる血は処女の血とは正反対の,娼婦のCasildaの血を使うことになった。
なんとかなだめすかしてCasildaから血をもらった俺は,その足ですぐさま火山へと向かった。火山に着いた俺は,そこかしこに兵士達がたむろしているのを見て息を飲んだ。やつらの出陣も,もはや時間の問題だろう。Mithrelleがいるという頂上に向け,俺は密かに登攀を開始したが,あちこちで小競り合いとなってしまった。だが大騒ぎにならずに済んだのは,まさしくクロムの神の思し召しに違いない。
火山の頂上には,儀式に使うためのさまざまな道具がすでに並べられていた。周りに人がいないことを確かめたうえで,儀式に使う道具とともに置いてあった処女の生血を,持ってきたCasildaの血と取り替える。と,司祭のMithrelleがやってきた。すりかえたのに気づかれるのではないかと内心ではひやひやしていたが,とくに気づかれた様子もなく血の入ったビンを持っていった。
いったいどんな儀式をするのか興味があった俺は,Mithrelleの跡をこっそりとつけて行った。すると,火山の噴火口の脇に祭壇が設けられているのを見つけた。なんと祭壇の上には人が乗っている。ピクリとも動かないところを見るとすでに死んでいるようだ。Mithrelleめ,生贄に街の人間を使ったに違いない。生贄の祭壇の前に立つMithrelleは,やがてなにごとかを呟きだした。小声なのでなにをいっているかは分からないが,たとえ聞こえたとしても俺には理解できないだろう。儀式もたけなわと見えた頃,Mithrelleが右手に持ったビンから生贄に血を注いだ。しばらく待ったがなにも起こらない。Ariasめ,やはり火山を噴火させることなどできるはずがないのだ。この作戦は失敗……,まてよ,この地鳴りはなんだ? 地震か? いや違う,噴火口に溜まっている溶岩が,いまや激しく沸騰しているかのように沸きかえっている。これはまさかかと思った瞬間,大音響と共に溶岩が噴出した。成功だ,本当に火山が噴火したのだ。
それからのことは,よく覚えちゃいない。噴き出す溶岩は誰彼の区別なく降り注ぐから,もう逃げ出すので精一杯さ。飛んでくる燃える岩や溶岩で,軍団のためのテントは燃えるわ,火だるまになった人間があちこちで悲鳴を上げるわ,それはもう地獄のような騒ぎだった。
命からがら逃げ帰った俺に,Ariasのジジイめ,お前さんならやってくれると思っていたなんぞと,しれっとした顔でいいやがって。考えてみたら,火山が噴火したら俺だって危ないというのは最初から分かっていたはずだ。それをおくびにも出さず,俺にしかできないことだとかなんとか,うまいことをいいやがって,まったく食えないジジイだぜ,ったく。
Destiny Questの第2部,「The Awakening II」は以上で終了だ。
このあと,第3部「The Awakening III」がプレイヤーを待っているが,それにはキャラクターのレベルが15以上必要となる。Destiny Questだけをプレイしていた人は,おそらくレベルが13〜14程度にしかなっていないだろう。ここではTortageの昼の部となるマルチプレイパートでのクエストをいくつか紹介してみよう。あとちょっとでレベルが上がるというようなときに,すぐにできて簡単に経験値を稼げるおススメのクエストだ。
どのクエストも,Tortageの街中あるいはその近傍で済んでしまうという手軽なものばかりだが,そのわりに報酬が武器だったりと,なかなか割のよいクエストとなっている。
クエスト"The Legendary Turach"の報酬としてもらえるカギは,White Sands Isleのとある場所にある宝箱を開けられるというものだ。それほど分かりにくい場所にあるわけではないので,探索してみよう。中になにが入っているかは,開けてからのお楽しみだ。
それでは,また来週会おう。クロム!
|
- 関連タイトル:
Age of Conan: Unchained
- この記事のURL:
キーワード
(c)2007 Conan Properties International LLC . CONAN, CONAN THE BARBARIAN and related logos, characters, names, and distinctive likenesses thereof are trademarks of Conan Properties International LLC unless otherwise noted. All Rights Reserved. Funcom Authorized User.