連載
AoC暗黒大陸血まみれ紀行 / 第4回:Red Handを壊滅せよ,さらばTortage
本ゲームは,成人指定(17+)のタイトルとなっており,流血などのゴア表現,暴力的な表現,裸体や性的テーマを含んでいます。記事中にそれらの表現を含む場合がありますので,ご注意ください。
連載記事は序盤のストーリーの流れを追っている関係で一部ネタバレ情報を含みます。ご注意ください。
Hyboria全土を戦乱の渦に巻き込もうという魔導士Thoth-Amonの野望は,火山を噴火させて大軍団を一気に壊滅させるという無謀ともいえる作戦により潰えた。
一命を賭し,この大勝利をもたらした我らがシュワちゃんだったが,その傷ついた体を休める間もなく次の戦いへと駆り出されていく。吹き上がる鮮血を見ずにはいられない戦いへの欲求は,失われた過去の自分が持っていた戦士としての本能か!
宿に戻って一杯引っ掛けようと思った俺は,SigurdからTinaがMithrelleの呪いで危険な状態になっていることを知らされた。クロム! あの女魔法使いめ,Thirsty Dog Innの看板娘のTinaちゃんになんてことをしやがったんだ。
話を聞くと,レジスタンスの連中はStromからPhoenix Medalionを盗み出すのに成功したらしい。そしてTinaが,そのPhoenix MedalionをNadiniのもとに届けようとしたところを,Mithrelleの手の者によって襲われた。Tinaは,Dark Touchという呪いをかけられ,いまや死ぬのを待つばかりという事態に陥っているという。幸いにしてPhoenix Medalionは奪われなかったので,俺はそれをNadiniのもとに届け,Dark Touchの呪いを解く方法を聞いてくることにした。
Nadiniの家の前には,Mithrelle配下の魔法使い達が待ち受けていやがった。雷撃による魔法は俺を苦しめたが,戦いの中で思い出してきた戦闘の技を駆使して叩きのめし鬱憤を晴らしてやった。
Phoenix Medalionを受け取ったNadiniは,TinaがDark Touchの呪いをかけられたことを知ると眉をひそめた。かなりやばい呪いらしいが,White Sands Isleの洞窟に湧く,聖なる水によって呪いが解けるらしい。一刻の猶予もないというNadiniの言葉を聞いて,外に飛び出した俺を待っていたのは,なんとMithrelleだった。あの悪魔のような女め,火山の噴火に巻き込まれず逃げ延びたらしい。だがその悪運もこれまでだ。俺が自らの手でその首を刎ねてやる! と剣を抜いた途端,気が遠くなっていくのを感じた。
どれくらいたったろうか,気が付くと俺は牢獄のような場所に放り込まれていた。Mithrelleの魔法で気を失ってしまったらしい。Tinaの容態が気になる俺は,看守を殴り飛ばし牢獄のカギを奪うと脱出に取り掛かった。とはいえ,この俺にできることは,立ち塞がる敵を片端から斬り伏せていくだけだがな。
首尾よく脱出に成功した俺は,White Sands Isleへと向かった。聖なる水とはWhite Sands Isleの島の中央,洞窟の中に湧いた泉だった。月の光が降り注いでいる部分の水を容器に入れると,一目散に宿屋へと駆け戻った。待ってろよTina,もう少しの辛抱だ!
危ういところだった。あと少し遅ければ,呪いのせいでTinaは死んでいたかもしれない。White Sands Isleから持ち帰った聖なる水をTinaに振りかけてやると,血の気の失せていた顔にみるみるうちに血色が戻り,意識を取り戻したのだった。
一安心した俺がSigurdのところに戻ると,そこにはValeriaが待っていた。Valeriaは,ついに時がきたと拳を振り上げた。今夜レジスタンスの連中が決起するので,俺にも加わってほしいという。もちろん二つ返事で引き受けたさ。なにしろStromを倒さないことには,港が封鎖されてたままなので,生まれ故郷のキンメリアに帰ることもできないからな。それに,あの鼻持ちならないRed Handの連中をぶちのめし,その親玉を倒そうというんだから,断る理由なんぞどこにもない。
NadiniのもとでPhoenix Medalionを手に入れた俺は,Tortageの街からMithrelleが姿を消したことを知った。あの女魔法使いめ,この手で息の根を止めてやろうと思っていたのだが命拾いしたようだな。
Mithrelleは街を出るにあたり,Stromにかけていた魔法を解いていったらしい。これで,Stromを守るすべての力は消え失せた。いまや,奴はただの人間となった。クロム! これで俺の剣でも奴の息の根を止められるって訳だ。
Nadiniのもとを発ってからは,もう戦いの連続だった。街の真ん中ではレジスタンスの連中とRed Handが大激戦を繰り広げていたが,俺にはStromを仕留めるという仕事があるので,その戦いを横目にさっさとすり抜けていった。
Stromの野郎は,港の外れで船に乗り込もうとしているらしい。ヤツめ,形勢不利と見てさっさと逃げる気だろうが,そうはさせるものか。行く手に立ち塞がるRed Handを斬り倒しながら港に向かった俺は,Stromが今まさに船に乗り込もうというところに出くわした。Stromは蛇皮のアーマーに身を包み,俺の背丈ほどもあるような巨大な斧を振り回してくる大男だった。その顔はといえば,まるで髑髏に皮膚を貼り付けたようで,いったい何を考えているのか,その表情から窺い知ることはできない。
巨大な斧を振り回して迫ってくるあたり,さすがに街を仕切っていたボスだけのことはある迫力だが,戦いの中で戦士としての勘をだいぶ取り戻していた俺の敵ではなかった。一瞬の隙を見て渾身の力を振り絞って突き出した剣は,見事にヤツの胸を貫き通していた。
すべてが終わった。街のあちこちで聞こえていた怒号や,剣戟の音も今は止んでいる。レジスタンスによるRed Handの残党狩りも,ほぼ終わったのだろう。ほっと一息ついた俺の前に,どこからともなく一つの影が現れた。Red Handの残党かと思いきや,なんと浜辺で出会ったKalanthesの爺さんだ。驚く俺に,Kalanthesは真意を語り始めた。
Kalanthesは,Thoth-Amonが世界各地からMark of Acheronの力で意思を奪った奴隷を集めているのを憂慮していた。そんなときに,たまたまアトランティスの廃墟の近くで溺れたため,アトランティスのパワーによりMark of Acheronの影響を免れた俺を海から助け出した。そこでKalanthesは俺を利用することを考えつき,Tortageの街へ行くようにと仕向けた。そこはThoth-Amonの手先である女司祭のMithrelleが,街のボスStromを操って奴隷売買の拠点としていた場所だからだ。
そんなこととは露知らぬ俺は,レジスタンスの連中と一緒になってTortageをStromの支配から解放することに成功し,Kalanthesの目論見は見事に成功した。
いまや俺はPhoenix Medalionの力によって,完全にMark of Acheronの呪縛を断ち切っているばかりでなく,世界で最も強力な魔導士であるThoth-Amonに対抗できる力をも備えるに至った。Phoenix Medalionの力を最も知っているThoth-Amonは,この俺をもはやただの奴隷ではなく,自らに対抗する力を備えた脅威として捉えている。Thoth-Amonの手は,遠からず俺に伸びてくるはずだが,それをはね除け,そして失った過去を取り戻すためにもThoth-Amonと対決せねばならないというのだ。
俺は,Kalanthesにうまいように操られていたってわけか。どうにも釈然としなかったが,かといってこのジジイをぶん殴る気にもなれなかった。まあとにかく俺は自由になった。Stromを倒したことで港の封鎖は解かれ,いまや自由に船で行き来ができるようになっているので,Thoth-Amonとのことは,おいおい考えるとして,俺はひとまず生まれ故郷であるキンメリアに帰るつもりだ。別に帰ってどうするというあてもないが,向うに行けばなにか俺の記憶の手がかりになるものを見つけられるかもしれんしな。
俺がキンメリアに向かうことを知ると,Conarch村にいるRhiderchというヤツに会ってみろとKalanthesはいった。俺の記憶を求める手助けになるというのだ。また仕掛けにはめられそうな気もしたが,どのみちなんのあてもないしなあ。まあ気が向いたら会ってやることにするさ。
これで,俺はもう自由だ。港では気の早い船乗り連中が出航の準備をしているようだし,キンメリア(の近く)に行くという船もあるだろう。Rum'n Rumbleでのどの渇きを癒したら,港に行ってキンメリア行きの船を探すとしよう。あばよKalanthes,そしてTortage!
最近のMMORPGの例に漏れず,AoCでもユーザーインタフェース(UI)のカスタマイズが可能だ。チャットウインドウのサイズや位置を変更したりといった簡単なものから,UIそのものを入れ換えてしまう大掛かりなことまでできるようになっている。ここでは,UIそのものを入れ替える方法をお教えしよう。
まずは,入れ替えるUIを選ばねばならない。おススメは,カスタマイズされたUIを多数リストアップしているCurse.comだ。このサイトは「World of Warcraft」や「Vanguard: Saga of Heroes」などのMMORPGのカスタムUIを取り扱っている有名なサイトなので,ご存じの人も多いだろう。
Curse.comの「こちら」がAoC専用となっており,カスタムUIはSkinsというコーナーにリストアップされている。タイトルに「〜UI」と付いているのがそれで,現在のところ十数種類があり誰でも自由に利用できる。各カスタムUIには,そのUIを導入したときのスクリーンショットが付属しているので,まずはそれをよくチェックだ。自分にとって使いやすそうだと思うものが見つかったら,さっそくダウンロードしてみよう
カスタムUIを使うには,ダウンロードして解凍したファイルをAoCのインストールされているフォルダのGuiフォルダ(デフォルトではC\Program Files\Funcom\Age of Conan\cd_image\Gui)のCustomizedフォルダの中にコピーすればOKで,あとは普通にゲームを起動すればカスタマイズUIが自動的に選択された状態でゲームがスタートするはずだ。
カスタムUIに使われているリビジョンナンバーと,オリジナルのナンバーが違うので表示できませんという意味のエラーメッセージ。この例だとカスタムUIのリビジョンナンバーは49995だが,オリジナルが50752となっているので,カスタムUIの該当するXMLファイルのリビジョンナンバーを50752に書き換えてやれば,たいていの場合はOKだ
もしゲームを起動したときにエラーメッセージが出て,オリジナルのUIが表示された場合は,少し面倒だがXMLファイルの編集を行わねばならない。いったんゲームを終了し,先ほどファイルをコピーしたCustomizedフォルダを開こう。その中にある各XMLファイルを,Notepadなどのテキストを編集できるソフトで開き,上部に記述されている「$Changes: 49995 $」という部分の数字(この部分をリビジョンナンバーという)を,Defaultフォルダの中にあるオリジナルXMLファイルに記述されている数字と同じものに書き換えてやればOKだ。
ゲームにパッチがあたったあとには,UIがオリジナルのものに戻ってしまうことがあるが,そんなときもやはり面倒だが,上記の方法でXMLファイルを編集しなければならない。
またUIを丸ごと換えずに,一部分だけを変更することも可能だ。筆者が実際に使って便利だと思ったのは,マップの枠を取り去るCompact Region Mapと,OnScreenMessage WITHOUT Barsだ。
Compact Region Mapは,Mキーを押して表示させる地図の枠の部分を取り去るというもので,地図を常に表示させてプレイしたいときなどに便利だ。
OnScreenMessage WITHOUT Barsは,レベルアップしたときやアイテムを拾ったときなどに画面に表示される文字列の黒い背景を取り除くというものだ。これでレベルアップのときなども,画面を覆い隠すように表示される文字の洪水から解放される。
またXMLファイルを自分で書き換えれば,オリジナルUIの作成も可能だ。XMLファイルには,どのグラフィックを画面のどこに配置するかなどの情報が書き込まれているので,テキストエディタで簡単に編集ができる。それなりの知識と経験が必要ではあるが,トライしてみるのもよいかもしれない。
このUIのカスタマイズに関しては,公式掲示板の「こちら」にスレッドができており,いつも活発な意見で賑わっている。新しいカスタムUIの告知や,カスタマイズの方法など有用な情報が詰まっているので要チェックだ。
なおUIのカスタマイズには,やはりリスクは付き物だ。作業はCustomizedフォルダだけで行われるので,Defaultのフォルダをいじらなければ安全ではあるが,やはりなにかUIを導入する前に,オリジナルのcd_imagesフォルダを丸ごとバックアップしておくなどの保険をかけたうえで,すべて自分の責任で行ってほしい。
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- 関連タイトル:
Age of Conan: Unchained
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