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「GeForce 378.66 Driver」登場。「For Honor」「Halo Wars 2」「Sniper Elite 4」最適化版では,HDRなどビデオ関係の強化も入る
Release 378世代として「GeForce 378.49 Driver」以来2つめのWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版にして,「GeForce Hot Fix driver version 378.57」における修正内容も含む今回のリリースは,「For Honor」(邦題 フォーオナー)と「Halo Wars 2」,そして「Sniper Elite 4」に向けた「Game Ready」ドライバという扱いになっている。
すぐに入手したい人は,GeForce Experienceか,下に示したリンクからどうぞ。
→64bit版Windows 10用GeForce 378.66 Driver(382MB)
→32bit版Windows 10用GeForce 378.66 Driver(308MB)
→64bit版Windows 8.x・7用GeForce 378.66 Driver(374MB)
→32bit版Windows 8.x・7用GeForce 378.66 Driver(305MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 378.66 Driver(382MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用GeForce 378.66 Driver(308MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7用GeForce 378.66 Driver(374MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.x・7用GeForce 378.66 Driver(305MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
今回もアップデート内容は本稿の最後にまとめたが,注目したいのは,「Video SDK 8.0」への対応が入っていること。10bitおよび12bitのVP9/HEVCエンコードをサポートしたことは,HDR(High Dynamic Range)をサポートしたのに等しい。また,詳細は明らかになっていないものの,H.264のME-mode(Motion Estimation only mode,動きベクトル探索のみモード)の拡張が入っているので,おそらくVR(Virtual Reality)対応ヘッドマウントディスプレイ上での動画鑑賞に向けた何らかの最適化が入ったものと考えられる。
ちなみに最近のNVIDIAは,こういったインパクトのある新要素追加を,ドライバリリース世代の更新後一発めに集中して行う傾向があった。今回のような,Release 378世代の公式最新版第2弾であるこのタイミングでの追加というのは珍しい。
アップデート内容の話に戻ると,バグフィックスの数は相応にある。結果として,今回の378.66ドライバは,冒頭で挙げた3タイトルをプレイするつもりの人だけでなく,対象となるGPUのユーザーに,広く勧められるリリースになっていると言える。ドライバの更新作業は自己責任となるが,気になるポイントが見つかったなら,導入してみてはどうだろうか。
## 以下,GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 378.66 Driverの対応製品
- NVIDIA TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 700〜400シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜400Mシリーズ
●GeForce 378.66 Driverが統合するソフトウェアモジュール
(※比較対象はGeForce 378.49 Driver)
- GeForce Experience:3.1.2.31←未公開
- HD Audio Driver:1.3.34.21
- PhysX System Software:9.16.0318
- Vulkan RT:記載なし
- CUDA:8.0
- nView:148.47
●GeForce 378.66 Driverにおける最適化
- 「For Honor」「Halo Wars 2」「Sniper Elite 4」に最適化
●GeForce 378.66 Driverの新要素
・Video SDK 8.0新規対応
- VP9/HEVCの10/12bitデコードをサポート
- OpenGLのサーフェス入力におけるエンコーダの利用をサポート
- 重み付け予測(※H.264およびH.265で採用する重み付け予測をサポートしたということだと思われるのだが,それ以上の説明はない。原文は「Weighted Prediction」)
- H.264のME-mode(Motion Estimation only mode,動きベクトル探索のみモード)を拡張(※何を拡張したのかは明らかになっていない)
・3D Visionの拡張
- 「Sniper Elite 4(Not recommended)」用プロファイルの追加または更新
※タイトル名の後ろにある( )書きはレーティング - 「Sniper Elite 4(Excellent)」「For Honor(Excellent)」用3D Compatibility Modeプロファイルの追加または更新
※タイトル名の後ろにある( )書きはレーティング
●GeForce 378.66 Driverで解決した問題(Windows 10)
- “XGPU”上でNVIDIA Surroundを有効化できない問題(※XGPUが何なのか説明はないが,初代Xbox用GPUということは文脈上あり得ないので,外付けグラフィックスボックス上のGPU「eXternal GPU」のことではなかろうか。原文は「[Surround]: Surround cannot be enabled on the XGPU.」)
- G-SYNC環境でG-SYNCとVsyncの両方を有効化していると,ゲームをフルスクリーン表示からウインドウ表示へ切り換えるときに長い時間がかかる問題
- 64bit版「Second Life」で(ゲーム上のグラフィックス設定オプションから)「Advanced Lighting Model」を無効化すると,「World view」が青く表示される問題(※丸括弧内は筆者推測。おそらくこういうことだろう。原文は「[Second Life 64-bit]: World view is tinted blue after disabling Advanced Lighting Model.」)
- PCSS(Percentage Closer Soft Shadows)を有効化すると,「Tom Clancy's The Division」で影がちらつく問題
- Kepler世代のGPUを搭載する環境で「Battlefield 1」を実行し,ゲーム側からTAAを有効化すると,画面がちらつく問題
- SLI環境に「Battlefield 1」の「Day28 Patch」を適用すると,メニュー画面の文字が震える問題
- GeForce GTX 1080のSLI環境をディスプレイとHDMI 2.0接続し,でNVIDIA Surroundを有効化すると,ゲームの起動時にシステムがクラッシュする問題
- GeForce GTX 1080搭載環境で「Heroes of the Storm」を実行すると,ゲームアプリケーションがクラッシュする問題
- GeForce GTX 860M搭載環境でDirectXベースのゲームがクラッシュする問題
- 「Minecraft」を実行すると,nvinitx.dllが原因となり,Jave SEバイナリがクラッシュする問題
- GeForce GTX 980 Ti搭載環境で2台以上のテレビ製品を認識できない問題
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
フォーオナー
- 関連タイトル:
Halo Wars 2
- 関連タイトル:
Sniper Elite 4
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