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Windows 10 October 2018 UpdateとDirectX Raytracing正式対応の「GeForce 416.16 Driver」が公開に
Release 415(※415〜419)世代として初のドライバとなるWHQL
すぐに入手したい人は,下に示したリンク,もしくはGeForce Experienceを利用してもらえればと思うが,October 2018 Update対応版ということもあって,今回はWindows 10専用である。Windows 7用ドライバは用意されていない。
→64bit版Windows 10用GeForce 416.16 Driver(519.06MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 416.16 Driver(519.06MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
今回も英文リリースの和訳を試みて本稿の最後にまとめたが,それによると,October 2018 Updateへの公式対応以外にも,細かく機能追加やバグ修正などが入っているようだ。リアルタイムレイトレーシングを使う使わないにかかわらず,October 2018 Updateをさっそく導入した,もしくはこれからすぐにでも導入する予定だというのであれば必須のドライバリリースと言えるが,そうでない場合でも導入を検討する価値があると言えるのではなかろうか。
ただ,いつもいつも同じ言い回しで恐縮だが,ドライバの導入作業は自己責任となるのでご注意を。
## 以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 416.16 Driverの対応製品
- GeForce RTX 2080シリーズ
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜600Mシリーズ
※GeForce 500〜400シリーズとGeForce 500M〜400Mシリーズはサポート終了
●GeForce 416.16 Driverが統合するソフトウェアモジュール
(※比較対象はGeForce 411.63 Driver)
- GeForce Experience:3.15.0.164
- HD Audio Driver:1.3.37.5
- PhysX System Software:9.18.0907(←9.17.0907)
- Vulkan RT:記載なし
- CUDA:10.0
- NView:149.34
●GeForce 416.16 Driverにおけるゲーム最適化
- リリースノートに記載なし
●GeForce 416.16 Driverの新要素
・Windows対応の拡張
- Windows 10 October 2018 Update(RedStone 5)に公式対応
・NVIDIAコントロールパネルの拡張
- 「3D設定の管理」(3D Settings)以下にある「トリプルバッファリング」(Triple Buffering)の設定項目がOpenGL専用のものであることを明確化
・SLIの拡張
- 「Basingstoke」「Divinity: Original Sin II」「Immortal: Unchained」「Jurassic World Evolution」「Phoenix Point」「Seven: The Days Long Gone」用AFRプロファイルの追加
- 「Battlefield V」におけるAFRモードの再有効化
・3D Visionの拡張
- 「The Elder Scrolls Online(Good)」「Assassin’s Creed Odyssey(Not Recommended)」用3D Visionプロファイルの追加または更新
※タイトル名の後ろにある( )書きはレーティング
(※「GeForce 411.63 Driver」のアップデート内容と同じだが,なぜもう一度同じ項目が出ているのか説明はない)
●GeForce 416.16 Driverで解決した問題
- Pascal世代のGPUを搭載する環境で「Quake HD Remix」modを実行し,ソフトシャドウを有効化すると,画面に黒い四角が複数表示される問題
- GeForce GTX 1060シリーズ搭載環境で「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」を実行し,TAA(Temporal Anti-Aliasing)を有効化すると(GPUの)性能が低下する問題
- NVIDIA TITAN Xp搭載環境でPCをS4ステートから復帰させるとnvlddmkm.sys関連のドライバエラーが発生する問題
- Turing世代のGPUを搭載する環境で「Netflix」を利用するとき,グラフィックスカードがUSB Type-C端子経由でHDMI接続型ディスプレイにつながっていると,再生解像度として4Kを選択できない問題
●GeForce 416.16 Driverにおける既知の不具合(※抜粋)
- NVIDIAの仮想GPUが有効な環境で(Hyper-Vの仮想マシン上で動作するEdgeおよびInternet Explorer用のセキュリティ強化機能である)Windows Defender Application Guardが有効だと,NVIDIAコントロールパネルからSurround機能を有効化できない(※丸括弧内は筆者による補足。原文は「[Windows Defender Application Guard][vGPU][Surround]: Surround cannot be enabled from the NVIDIA Control Panel when running Edge Browser with Application Guard over vGPU.」)
- NVIDIAの仮想GPUが有効な環境でSurroundも有効になっていると,Windows Defender Application Guard機能付きEdgeが起動しない(※上の問題と関連したものだと思われる。原文は「[Windows Defender Application Guard][vGPU][Surround]: Edge Browser with Application Guard cannot be opened when Surround is enabled.」)
- GeForce GTX 1060搭載環境をAVアンプと接続した状態でアイドル状態が5秒続くとAVアンプ側が2chステレオモードに切り替わる
- マザーボード上に搭載されるPLX Technology(現Avago Technologies)製チップを経由してGeForce GTX 1080 TiのマルチGPU構成を行うと「DPC watchdog violation」エラーがランダムに発生する(※411.63ドライバで「解決した問題」入りしていたのだが,未解決に戻った)
- 「Mozilla Firefox」Webブラウザで特定のリンクにマウスカーソルを重ねるとカーソルの表示がおかしくなる
- Microsoft Hybrid Graphics(≒Optimus)が有効なノートPCでNVIDIA製GPUの動作設定を「High Performance」に指定してからCPU側の統合型グラフィックス機能を使って「Windows Media Player」からビデオを再生しようとすると,アプリケーションがクラッシュする
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