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「Diablo IV」オープンβ版でDLSSを利用可能になる「GeForce 531.41 Driver」リリース
「GeForce RTXシリーズのユーザーなら,フレームレートを犠牲にすることなく最高のディティールでDiablo IVを楽しめる」と,NVIDIAは強調している。NVIDIAは,DLSS 3が利用できるGeForce RTX 40シリーズのユーザーなら,さらに高速で高品位であるとアピールする動画を公開しているので,興味がある人は見てみよう。
そのほかにもGeForce 531.41 Driverでは,「バイオハザード RE:4」やリメイク版「The Last of Us Part I」,そしてサバイバルアクション「Smalland: Survive the Wilds」などにも対応している。これら4作品のうち,バイオハザード RE:4を除く3作品は,DLSS 2に対応しているそうだ。
さらにGeForce 531.41 Driverは,「Cyberpunk 2077」と「Forza Horizon 5」のアップデートにも対応している。
Cyberpunk 2077は,GeForce RTX 40シリーズ発表時にレイトレーシングへの対応を予告していた。また,GDC 2023では,リアルタイムパストレーシング(レイの軌跡をより正確に用いるレイトレーシング)に対応する技術デモを発表しており,4月11日に配布予定のアップデートで「Overdrive Mode」を有効化すると,リアルタイムパストレーシングを体験できると予告している。本作を持っている人は,ぜひとも試してみたいアップデートではないか。
一方のForza Horizon 5は,3月28日配信予定のアップデートで,DLSS 3とNVIDIA独自の遅延低減技術「NVIDIA Reflex」に対応するそうだ。DLSS 3によって,描画が重そうな背景の中でも170〜200fps程度のフレームレートが得られると,NVIDIAはアピールしている。
そのほかにも,GeForce 531.41 Driverでは,「GeForce 531.18 Driver」で生じていたAdobe製ソフトウェア使用時の不具合が修正されているとのこと。ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 531.41 Driver(853.33MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/200386/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 531.41 Driver(853.338MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/200418/jp
##以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノート(リンク先はPDF)まとめ##
●GeForce 531.41 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 531.41 Driverが統合するソフト(※比較対象はGeForce 531.29 Driver)
- GeForce Experience:3.27.0.112
- HD Audio Driver:1.3.40.14
- PhysX System Software:9.21.0713
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:12.1
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.964.0(←8.1.963.0)
●GeForce 531.41 Driverの新要素
- 「Diablo IV」「Deceive Inc.」「バイオハザード RE:4」「The Last of Us Part I」「Smalland: Survive the Wilds」に対応
- 「Cyberpunk 2077」「Forza Horizon 5」のアップデートに対応
●GeForce 531.41 Driverで解決した問題
- GeForce 531.18 Driver使用時にAdobe製ソフトウェアで生じていた安定性に関する問題
- GeForce 531.18 Driverにおいて,リアルタイムレンダリングプラグイン「Enscape」が起動時にクラッシュすることのあった問題
- 動画エンコーダー・オプティマイザ「Beamr」において,「PTD=0」モードでAV1形式のエンコードを実行したときに生じていた問題
- Derivative製ビジュアルプログラミング環境「TouchDesigner」において,多人数トラッキング(Multi-Person Tracking)使用時に「Non-Volatile Audio Rate」(NVAR,TouchDesignerのオーディオレンダラのひとつ)がクラッシュすることのあった問題
- 「Forza Horizon 5」において,ドライバアップデート後に虹色のようなゴミ(アーティファクト)が表示されることのあった問題
- 「Portal with RTX」において,ゲームのウインドウにフォーカスしているのに「バックグラウンドアプリの最大フレームレート」設定が適用されてしまうことのあった問題
- Intel製CPUプラットフォームにおいて,「Horizon Zero Down」に対するResizeable BARプロファイルを無効化(※有効化すると不具合が生じるためか?)
●GeForce 531.41 Driverにおける既知の不具合
- ディスプレイのネイティブではない解像度でゲームをプレイしているときに,ゲーム内でHDR設定を切り替えると,ゲームが不安定になることがある
- DSRやDLDSRを有効化していると,ディスプレイがスリープから復帰したときに画面が一時的にちらつくことがある
- 「Halo Wars 2」において,ゲーム内にある木の葉が普通より大きくなり,また常にちらつくことがある
- GeForce RTX 4090を使用して「Watch Dogs 2」をプレイ中に空を見上げると,表示が点滅することがある
- Windowsにおけるシステム遅延計測ツール「LatencyMon」で,DPC Latencyが増加しているようにみえることがある。DPCとは,Deferred Procedure Callの略で,Windowsにおけるタスクと割り込み処理の優先度を調整する仕組みのひとつ。DPCの遅延が大きくなると,リアルタイム処理に支障をきたして,たとえば音が途切れたり,フレームがカクついたりという問題が起きる
- GeForce ExperienceのFreestyleフィルタを適用すると,ゲームがクラッシュすることがある
- GeForce 531.18 Driver(※以降?)を使用すると「Assassin’s Creed Origins」で安定性に問題が生じることがある。
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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