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「GeForce 546.29 Driver」がリリース。「Cyberpunk 2077: Ultimate Edition」など大作のアップデートに対応
Call of Dutyシリーズをプレイしているゲーマーならご存知だろうが,同シリーズは2024年8月から,「Call of Duty HQ」(以下,CoD HQ)と呼ばれる総合窓口アプリの下に,CoD: MW3と,基本無料でプレイできるバトルロイヤルFPS「Call of Duty: Warzone 2.0」(以下,CoD: Warzone 2)がまとめられる形に切り替えられた。今回のGeForce 546.29 Driveは,CoD HQからプレイするCoD: MW3とCoD: Warzone 2の両タイトルでスタートした,新シーズンへの対応が謳われているのが特徴だ。
NVIDIAによると,新シーズンスタートに合わせて12月6日に配信されるゲーム側のアップデートにより,両タイトルのロビーにおいて超解像技術「DLSS 3.5」の「Ray Reconstruction」を使用したレイトレーシングをサポートするそうだ。GeForce RTXシリーズのユーザーは,グラフィックス設定で「パストレーシング」を有効にすると自動的にRay Reconstructionも有効になるので,戦闘開始前のロビーにおいて,「フルレイトレーシングによるリアルな映像で武器やキャラクタを鑑賞できる」とNVIDIAは謳っている。
なお,CoD: MW3およびCoD: Warzone 2は,以前からDLSS 2やDLSS 3を使用した超解像と,NVIDIA独自の遅延低減技術「NVIDIA Reflex」に対応している。これらについてはとくにアップデートはないようだ。
シビアな戦いが繰り広げられるCoDシリーズの本編だと,リアルな映像よりも高フレームレートを優先するプレイヤーが多いだろう。Ray Reconstructionを使用した美麗なグラフィックスをロビーに限っているのは,そんなCoDならではの事情があると思われる。Ray Reconstructionは,GeForce RTX 40シリーズだけでなくGeForce RTX 30シリーズでも利用できるので,ユーザーは試してみるといいだろう。
一方,Cyberpunk 2077: UEでは,これまでCyberpunk 2077向けのテクノロジープレビューとして配布されてきた「Ray Tracing Overdrive Mode」に対応する「Update 2.1」が組み込まれているそうだ。オリジナルのCyberpunk 2077ユーザーにも,Update 2.1は無料で配布されるという。
Cyberpunk 2077は,これまでもDLSS 3.5のRay Reconstructionに対応しているタイトルとしてNVIDIAがアピールしてきた。Update 2.1に含まれているRay Tracing Overdrive Modeは,レイトレーシングの品質を強化すると同時に,フレームレートを向上させる技術も含まれている。
まず品質面では,GeForce RTXシリーズのアクセラレーションを使って複数の光源を正確に扱うことができる「RTX Direct Illumination」(RTXDI)を使っているそうだ。これにより,たとえば街路のネオンサインや,車のヘッドライトといった複数の照明を,正確かつ美しく描写できるとNVIDIAはアピールしている。
また,NVIDIAのRTXDI SDKに含まれている「Reservoir-based Spatiotemporal Importance Resampling Global Illumination」(リザーバーベースの時空間重要度分割リサンプリング大域照明,ReSTIR GI)を使用しているとのこと。Update 2.1以前のレイトレーシングは,ノイズ除去の副作用で想定より暗いシーンがあったが,ReSTIR GIの利用によって正しい明るさになっているそうだ。
描画性能面では,シェーダの利用効率を向上させる「Shader Execution Reordering」(SER)や,オブジェクトにレイトレーシングに関するデータを事前エンコードすることで,レイトレーシングの高速化する「Opacity Micro-Maps」といったNVIDIAが開発した高速化技術が盛り込まれている。これらにより,高画質化と同時にパフォーマンスの向上もはたしているとNVIDIAはアピールしている。
そのほかにもGeForce 546.29 Driverでは,韓国でサービス開始予定の新作MMO RPG「THRONE AND LIBERTY」や,レイトレーシングによる美麗なグラフィックスが特徴の新作アクションアドベンチャー「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」に対応しているとのこと。アバター:フロンティア・オブ・パンドラはDLSSをサポートしているそうだ。
ドライバのアップデートは自己責任となる点を理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 546.29 Driver(669.34 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/216665/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 546.29 Driver(669.34 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/216697/jp
●GeForce 546.29 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 546.29 Driverが統合するソフト
- GeForce Experience:3.27.0.112
- HD Audio Driver:1.3.40.14
- PhysX System Software:9.21.0713
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:12.3
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.964.0
●GeForce 546.29 Driverの新要素
- Cyberpunk 2077: UEおよびCyberpunk 2077のUpdate 2.1に対応
- CoD: MW3およびCoD: Warzoneの新シーズンに対応
- THRONE AND LIBERTY,アバター:フロンティア・オブ・パンドラに対応
- G-SYNC Compatible Displaysに7機種を追加。G-SYNC Compatible Displaysに関しては公式サイトを参照のこと
●GeForce 546.29 Driverで解決した問題
- Call of Duty: Modern Warfare 2のプロファイルを更新
●GeForce 546.29 Driverにおける既知の不具合
- 「Discord」でゲームをストリーミングすると,色が暗くなることがある
- Windowsでログオンユーザーを切り替えるたびに,システムトレイにNVIDIAアイコンが追加されることがある
- 「Microsoft Edge」で「Netflix」を鑑賞すると,動画表示に問題が生じることがある。Windows版Netflixアプリを用いることで回避できる
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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