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「GeForce 566.14 Driver」が「S.T.A.L.K.E.R 2」や「MSFS2024」に対応。NVIDIA Appも正式リリース
NVIDIAによると,両タイトルともAIを用いた超解像技術「DLSS 3」と,内部遅延低減技術「NVIDIA Reflex」に対応しているそうだ。また,MSFS2024は,AI処理を用いたアンチエイリアシング技術「DLAA」にも対応しているという。
S.T.A.L.K.E.R. 2の場合,DLSS 3の利用により平均2.4倍のフレームレート向上を実現。たとえばGeForce RTX 4070では,4K解像度時で平均約30fpsという快適とは言えないフレームレートから,DLSS 3を利用することで一気に平均約73fpsという十分にプレイアブルなフレームレートにまで向上して,恩恵が大きいとアピールしている。
また,S.T.A.L.K.E.R. 2はシングルプレイのゲームだが,Reflexを有効化することでレスポンスが上がり,より楽しくプレイできるとのことである。
一方のMSFS2024では,DLSS 3とDLAAの対応により,リアルで美しい映像が楽しめるとのこと。また,Reflexにより操作系の反応も向上すると謳っている。
ドライバソフトのバージョンアップとは直接の関係はないが,GeForce 566.14 Driverのリリースに合わせて,NVIDIA製GPU向けの新しい設定ツール「NVIDIA App」(NVIDIAアプリ)の正式版が登場した。これまではβ版で動作テストや機能追加を重ねてきたが,最近のバージョンでは,GeForce ExperienceとNVIDIAコントロールパネルに搭載されていた機能がほとんど搭載されていた。それがようやく正式版となったわけだ。
GeForceシリーズのユーザーは,これまでNVIDIAコントロールパネルで行っていたグローバル(標準の設定)およびゲームごとの3D設定と,従来はGeForce Experienceで行っていたゲーム別の設定最適化やFPSのオーバーレイ表示,録画といった機能をNVIDIA App上で行えるようになる。
設定や機能の利用がワンストップで行えるようになり,従来に比べて圧倒的に分かりやすく,かつ利用しやすくなった。有り体に言って,GeForce向けソフトウェアの設定まわりは,競合の「AMD Software」に大きく見劣りしていたが,NVIDIA Appの正式版登場により,ようやく肩を並べるレベルになったと言っていい。
なお,NVIDIA Appには従来の機能や設定の大部分が移されているが,「NVIDIA Surround」のようなごく一部のディスプレイ設定は,まだNVIDIAコントロールパネルが必要だ。そのため,NVIDIAコントロールパネルは廃止されていない。NVIDIAは,「これらの設定もいずれNVIDIA Appに実装する」と約束しているので,将来的には廃止になるだろう。
いまだGeForce Experienceを常駐させているGeForceユーザーは多いと思うのだが,もはや終了したツールといっていい。GeForce Experienceを起動しようとすると,NVIDIA Appへのアップグレードをうながされるので,早々に切り替えることをおすすめしよう。
念のため,インストーラへのリンクも掲載しておこう。
NVIDIAアプリ公式Webページ
GeForce Driverをすぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクか,GeForce Experience,もしくはNVIDIA Appのアップデート機能を利用してほしい。
→Windows 11,64bit版Windows 10用GeForce 566.14 Driver(722.84 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/235909/
→ノートPC向けのWindows 11,64bit版Windows 10用GeForce 566.14 Driver(722.84 MB)
https://www.nvidia.com/ja-jp/drivers/details/235941/
●GeForce 566.14 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 566.14 Driverが統合するソフト
- HD Audio Driver:1.4.2.6
- PhysX System Software:9.23.1019
- CUDA:12.7
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.966.0
●GeForce 566.14 Driverの新要素
- 「S.T.A.L.K.E.R. 2」「Microsoft Flight Simulator 2024」に対応
- NVIDIA AppおよびGeForce Experienceの最適化に5タイトルを追加
●GeForce 566.14 Driverで解決した問題
- 「Dynamic Super Resolution」(DSR)および「DLDSR」(※AI版DSR)のカスタム解像度が,特定のゲームタイトルで機能しないことのあった問題
- 「Call of Duty: Modern Warfare III」において(ゲームを構成する?)ファイル名の変更にともなって,フリースタイルフィルタが機能しなくなっていた問題
- Androidアプリプレイヤー「Bluestacks」およびCorsair製統合設定ツール「iCUE」において,CPU使用率が通常より高く表示されることのあった問題
- NVIDIAコントロールパネルの「シェーダキャッシュサイズ」を「無効」に設定してもキャッシュファイルが作成されることのあった問題
●GeForce 566.14 Driverにおける既知の不具合
- Windows 10において,GeForce 566.03 Driver(または以降?)にアップデートを行うと,Windowsデスクトップの透過効果が機能しなくなることがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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