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AMD,「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfix」を公開。「Radeon RX 480」の消費電力問題に対処
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印刷2016/07/08 10:46

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AMD,「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfix」を公開。「Radeon RX 480」の消費電力問題に対処

 日本時間2016年6月29日に搭載グラフィックスカードの販売が始まった新世代GPU「Radeon RX 480」(以下,RX 480)。本製品の消費電力が「公称典型消費電力150Wで,補助電源コネクタも6ピン×1」という仕様の割に高いのは,4Gamerでもお伝えしているが,実際にカード単体の消費電力を計測した一部海外メディアは,「RX 480は,公称典型消費電力を大きく超えた消費電力実測値が出ている」とも指摘していた。
 こういった評価を受け,AMDは対策に乗り出していたわけだが(関連記事1関連記事2),ついにその「対策版」となるHotfix版グラフィックスドライバ「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfix」(以下,Crimson 16.7.1 Hotfix)が,北米時間7月7日付けで公開となった。RX 480以外のGPUにも対応する統合版ドライバだが,何はともあれ,RX 480ユーザーは真っ先に自己責任での導入を検討すべきだろう。

 入手にあたっては下に示したリンクを利用してほしい。

Crimson 16.7.1 Hotfix英文リリースノート(※Windows 10・8.1・7用ドライバへのリンクあり

64bit版Windows 10用Crimson 16.7.1 Hotfix
32bit版Windows 10用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
64bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix
32bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
64bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix
32bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)

ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson 16.7.1
ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
ノートPC向けの64bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix
ノートPC向けの32bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix
ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)

4Gamerの最新ドライバリンクページ


 Display Driverのバージョンは「16.20.1035.1001-160705a-304296E」。これはRX 480の販売開始合わせで登場したドライバ「Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix」の「16.20.1035-160621a-303809C」と大きくは変わらず,いかにも緊急対処版といった雰囲気だ。

画像集 No.002のサムネイル画像 / AMD,「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfix」を公開。「Radeon RX 480」の消費電力問題に対処
 そのアップデート内容は本稿の最後にまとめたが,ざっくりまとめるなら,今回のCrimson 16.7.1 HotfixでAMDは,PCI Expressリンクの動作クロックが適切でなかったのを適切に引き下げ,それによって消費電力の低減を図ったようである。また,リリースノートによれば,それでも不安な人のため,消費電力を引き下げるための「Compatibility Mode」スイッチをRadeon Settings側へ追加し,その分の性能低下を補うべく性能の最適化も図っているとのことだ。

 ちなみに,英文リリースノートを見ると,消費電力関連以外でも,RX 480搭載環境に向けたバグフィックスが入っているので,RX 480カードを持っているなら,導入する以外の選択肢はないように思う。
 一方,それ以外のRadeonを使っているなら,バグ修正内容を見て,導入するかどうかを決定をするのがいいのではなかろうか。

関連記事:「Radeon RX 480」の消費電力は「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1」で下がったのか。検証結果報告


#### 以下,英文リリースノートまとめ ####

●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixの対応GPU
  • Radeon RX 480
  • Radeon Pro Duo
  • Radeon R9 Furyシリーズ
  • Radeon R9 300・200シリーズ
  • Radeon R7 300・200シリーズ
  • Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
  • Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
  • Radeon R9 M300・M200シリーズ
  • Radeon R7 M300・M200シリーズ
  • Radeon R5 M300・M200シリーズ
  • Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
  • AMD FX APU with Radeon R7 Graphics
  • AMD A-Series APU with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics
  • Athlon/Sempron APU with Radeon R3 Graphics
  • AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics
(※Carrizoベースの「FX-8800P」「PRO A12-8800B」「PRO A10-8700B」「PRO A8-8600B」「PRO A6-8500B」「A10-8700P」「A8-8600P」「A6-8500P」は非対応。AMDはこれらのユーザーに対し,「Radeon Software Crimson Edition 15.12」を使うよう推奨している)


●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixが統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix)
  • Display Driver:16.20.1035.1001-160705a-304296E(←16.20.1035-160621a-303809C)
  • Radeon Settings:2016.0705.2237.38875(←2016.0621.1741.29990)
  • 2D Driver:8.1.1.1558
  • Direct3D:9.14.10.1197
  • OpenGL:6.14.10.13441(←6.14.10.13440)
  • OpenCL:2.0.6.0
  • Mantle: 9.1.10.123(※Mantle API:98309)
  • Audio Driver:10.0.0.3/7.12.0.7723
  • Vulkan Driver:1.2.0
  • Vulkan API:1.0.17(←1.0.13.0)


●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixにおける最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix)
  • RX 480で,多くのタイトルにおいて最大3%の性能向上。「Compatibility Mode」の有効化における性能低下分を相殺できるという


●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixにおける新要素
・Radeon RX 480に向けた消費電力対策
  • Radeon RX 480リファレンスカードに向けた電力供給を改善。PCI Expressリンクに対する電流量を引き下げた
  • 「Compatibility Mode」トグルスイッチを,Radeon Settingsの「ゲーム」―「グローバル設定」に追加。RX 480の消費電力関連でさらに問題が発生したときには,これをオンにすることで,性能への影響を最小限に留めながら,消費電力を引き下げられるという


●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixで解決した問題
  • RX 480のPCI Express帯域幅設定が適切にならない問題
  • RX 480搭載環境で,「Grand Theft Auto V」において若干のスタッター(=カク付き)が生じる問題
  • 解像度を1920×1080ドットに設定すると,新「DOOM」においてビデオの表示がおかしくなる問題
  • 「HITMAN」からDirectX 12 APIを使うよう設定すると,武器をズームするときに画面表示がおかしくなる問題
  • RX 480搭載環境でFreeSyncを有効にすると,ゲームの起動時と終了時に画面が若干ちらつく問題
  • 関連タイトル:

    AMD Software

  • 関連タイトル:

    Radeon RX 400

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