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AMD,「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfix」を公開。「Radeon RX 480」の消費電力問題に対処
こういった評価を受け,AMDは対策に乗り出していたわけだが(関連記事1,関連記事2),ついにその「対策版」となるHotfix版グラフィックスドライバ「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfix」(以下,Crimson 16.7.1 Hotfix)が,北米時間7月7日付けで公開となった。RX 480以外のGPUにも対応する統合版ドライバだが,何はともあれ,RX 480ユーザーは真っ先に自己責任での導入を検討すべきだろう。
入手にあたっては下に示したリンクを利用してほしい。
→Crimson 16.7.1 Hotfix英文リリースノート(※Windows 10・8.1・7用ドライバへのリンクあり
→64bit版Windows 10用Crimson 16.7.1 Hotfix
→32bit版Windows 10用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix
→32bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix
→32bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson 16.7.1
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson 16.7.1 Hotfix(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
Display Driverのバージョンは「16.20.1035.1001-160705a-304296E」。これはRX 480の販売開始合わせで登場したドライバ「Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix」の「16.20.1035-160621a-303809C」と大きくは変わらず,いかにも緊急対処版といった雰囲気だ。
ちなみに,英文リリースノートを見ると,消費電力関連以外でも,RX 480搭載環境に向けたバグフィックスが入っているので,RX 480カードを持っているなら,導入する以外の選択肢はないように思う。
一方,それ以外のRadeonを使っているなら,バグ修正内容を見て,導入するかどうかを決定をするのがいいのではなかろうか。
関連記事:「Radeon RX 480」の消費電力は「Radeon Software Crimson Edition 16.7.1」で下がったのか。検証結果報告
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixの対応GPU
- Radeon RX 480
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
- AMD FX APU with Radeon R7 Graphics
- AMD A-Series APU with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics
- Athlon/Sempron APU with Radeon R3 Graphics
- AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixが統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix)
- Display Driver:16.20.1035.1001-160705a-304296E(←16.20.1035-160621a-303809C)
- Radeon Settings:2016.0705.2237.38875(←2016.0621.1741.29990)
- 2D Driver:8.1.1.1558
- Direct3D:9.14.10.1197
- OpenGL:6.14.10.13441(←6.14.10.13440)
- OpenCL:2.0.6.0
- Mantle: 9.1.10.123(※Mantle API:98309)
- Audio Driver:10.0.0.3/7.12.0.7723
- Vulkan Driver:1.2.0
- Vulkan API:1.0.17(←1.0.13.0)
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixにおける最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.6.2 Hotfix)
- RX 480で,多くのタイトルにおいて最大3%の性能向上。「Compatibility Mode」の有効化における性能低下分を相殺できるという
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixにおける新要素
・Radeon RX 480に向けた消費電力対策
- Radeon RX 480リファレンスカードに向けた電力供給を改善。PCI Expressリンクに対する電流量を引き下げた
- 「Compatibility Mode」トグルスイッチを,Radeon Settingsの「ゲーム」―「グローバル設定」に追加。RX 480の消費電力関連でさらに問題が発生したときには,これをオンにすることで,性能への影響を最小限に留めながら,消費電力を引き下げられるという
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Hotfixで解決した問題
- RX 480のPCI Express帯域幅設定が適切にならない問題
- RX 480搭載環境で,「Grand Theft Auto V」において若干のスタッター(=カク付き)が生じる問題
- 解像度を1920
× 1080ドットに設定すると,新「DOOM」においてビデオの表示がおかしくなる問題 - 「HITMAN」からDirectX 12 APIを使うよう設定すると,武器をズームするときに画面表示がおかしくなる問題
- RX 480搭載環境でFreeSyncを有効にすると,ゲームの起動時と終了時に画面が若干ちらつく問題
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
Radeon RX 400
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