RX Vega搭載環境でクラッシュすることのある問題に対処した「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.3 Hotfix」

　北米時間2017年11月16日，AMDは，公式最新Hotfix版グラフィックスドライバ「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.3 Radeon RX Vega Hotfix」（以下，Crimson ReLive 17.11.3 Hotfix）を公開した。
　Radeon RX Vegaシリーズ専用Hotfix版という位置づけになっている今回のリリースは，Radeon RX Vega搭載環境で間欠的にクラッシュすることのある問題へ取り急ぎの対処を行ったものだそうだ。リリースノートには，クラッシュする主体がドライバソフトウェアなのか特定のアプリケーションなのか，はたまたOSなのかの説明がないのだが，いずれにせよ大きな問題であることに違いはないだろう。

　Hotfix版の信頼性は公式最新版と比べて落ちるとされているため，その点はくれぐれも注意が必要であるものの，心当たりのあるRadeon RX Vegaシリーズのユーザーは，自己責任での導入を検討してみてはどうだろうか。

→64bit版Windows 10＆7用Crimson ReLive 17.11.3 Hotfix
※4Gamerで試した限り，Radeon RX Vega以外を搭載する環境へも導入できましたが，対象GPU以外を搭載した環境への導入はお勧めできません。

　なお，「Display Driver Package」のバージョンは「17.40.2511-171115a-320421E-CrimsonReLive」で，驚くべきことに「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.2」と同じだ。「2D Driver」だけ新しくなっているため，要はここが問題だったのだと思われる。


＃＃＃＃　以下，英文リリースノートまとめ　＃＃＃＃

●Crimson ReLive 17.11.3 Hotfixの対応GPU

• Radeon RX Vegaシリーズ

●Crimson ReLive 17.11.3 Hotfixが統合するコンポーネント
（※比較対象はRadeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.2）

• Display Driver Package：17.40.2511-171115a-320421E-CrimsonReLive
• Radeon Settings：2017.1115.1824.33103
• 2D Driver：8.1.1.1624（←8.1.1.1614）
• Direct3D：9.14.10.01304
• OpenGL：6.14.10.13497
• OpenCL：23.20.793.0
• Mantle：9.1.10.0228
• Mantle API：102400
• Audio Driver：10.0.1.5
• Vulkan Driver：1.7.0
• Vulkan API：1.0.54

●Crimson ReLive 17.11.3 Hotfixにおける最適化
（※比較対象はRadeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.2）

• リリースノートに記載なし

●Crimson ReLive 17.11.3 Hotfixにおける新要素

• リリースノートに記載なし

●Crimson ReLive 17.11.3 Hotfixで解決した問題

• Radeon RX Vega搭載環境で間欠的にクラッシュすることのある問題（※何がクラッシュするのかは言及がない。原文は「An intermittent crash issue may be experienced on some Radeon RX Vega series graphics products.」）