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  • NVIDIA
  • 発表日:2005/06/21
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印刷2005/06/27 22:17

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GeForce 7800 GTX国内発表会で分かった事実

Unreal Engine 3ベースの非公開デモ「UE3 CityStreet2 Demo」を利用して計測したというベンチマーク結果。最適化の効果か,Unreal Engine 3ベースのゲームでは,GeForce 6800 UltraのNVIDIA SLI動作よりも,GeForce 7800 GTXのほうがパフォーマンスはいいようだ
 27日に行われた「GeForce 7800 GTX」の国内発表会は,機密保持契約(NDA)ベースで行われた事前説明会の内容とほとんど同じだった。会場で行われた「Unreal Tournament 2007」のデモは,(プレイ内容が若干洗練されてはいたが)すでに「こちら」にUpしたムービーと同じもの。スペックや,GeForce 7800 GTXのイメージキャラクターについても「こちら」で紹介したとおりだ。ゲームで最もよく用いられる1300個のシェーダプログラムを解析して最適化し,ピクセルごと,クロックごとの性能を向上させたこと,「バトルフィールド2」が,開発段階からGeForce 7800 GTXを最高のグラフィックスカードとして想定していたことなどが,発表ベースの新情報といえるだろうか。

左:発表会でGeForce 7800 GTXの性能について説明する,NVIDIAの日本・韓国マーケティングディレクター,飯田慶太氏。ちなみに発表会では最後に質疑応答コーナーが設けられたのだが,なんと質問は一件もなく,「ほぼすべて発表済みの中での発表会」という印象が残った
右:ゲストとして登壇した,エレクトロニック・アーツ EAゲームス マーケティングディレクターの辻 良尚氏。当然のことながら開発中にGeForce 7800 GTXはなかったので,「仮想GeForce 7800 GTX」としてNVIDIA SLI動作のGeForce 6800 Ultraカードを使用しつつ,バトルフィールド2の開発を進めたという


 発表会終了後,GeForce 7800 GTXの技術的な内容について,NVIDIAのエンベデッドビジネス・シニアマネージャ,斉藤道雄氏に少し聞いてみた。
 GeForce 7800 GTXは元々の開発コードネームが「NV47」ということで(ちなみに,次世代コアの「NV50」には「G80」という開発コードネームが与えられている),NVIDIA自体も,GeForce 7800 GTXは,GeForce 6800シリーズをブラッシュアップしたものと認識しているようである。
 GeForce 6800 Ultraの2億2000万から,3億200万へと大きく増加したトランジスタ数は,ほとんどが16本から24本へと増えたパイプライン分のようだ。ただし,キャッシュをどこに置くかといった,データフロー最適化の結果,キャッシュ周りもかなり高速化しているとか。
 GeForce 6はGeForce FXと比べて大幅な性能向上を果たしていたものの,4xを超えるハイレベルの異方性フィルタリング(Anisotropic Filtering)を適用すると,なぜかパフォーマンスが大幅に低下するなど,いくつかボトルネックも抱えていた。斉藤氏は,そういったボトルネックを徹底的につぶしていった結果,高度に完成された製品として誕生したのが,GeForce 7800 GTXであると説明する。
 また,サポートされるのがプログラマブルシェーダ3.0(Shader Model 3.0,以下SM3.0),つまりGeForce 6と同じである件について尋ねてみたところ,確かに現状ではSM3.0レベルのサポートだが,"それ以上"に対応するような機構も組み込まれてはいるようだ。将来的には,ドライバないしDirectX側の対応で,より高次の処理ができるようになる可能性がある。

パフォーマンスの向上により,GeForce 7800 GTXではハイダイナミックレンジ(以下HDR)レンダリングによる,フォトリアリスティックな画面効果が現実的になるとNVIDIAは話す。画面は発表会で紹介された「Age of Empires III」のスクリーンショット。HDRレンダリングを適用した画面が右だが,適用していない左の画面と比べて,影の描写が明らかに自然である


発表会に集まったOEM各社と,ホワイトボックスPCメーカー各社。Albatron Technology,AOpen,ASUSTeK Computer,バッファロー,エルザ ジャパン,GIGABYTE TECHNOLOGY,Leadtek Research,MSIが,搭載カードを発表会場内で展示していた
 さて,会場にはNVIDIAのOEMとなるPCパーツメーカー各社が搭載カードを展示していたので,やはり話を聞いてみた。
 NVIDIA製最新グラフィックスチップを搭載するカードの初回ロットは,すべてリファレンスカードと同じ,というのは公然の秘密となっているが,今回もやはり,搭載カードはどれも同じだった。では,各社が個性を発揮したオリジナルデザインのカードはいつ出てくるのかだが,複数のメーカーに確認したところ,カードデザインのリファレンスガイドどころか,チップクーラーのリファレンスガイドすら,OEM各社にはまだ提供されていないとのこと。今後もしばらくは,カードのBIOSレベルでクロックを調整する程度の差別化しか行われない可能性がある。
 ちなみに,エムエスアイコンピュータージャパンのプロダクトマネージャである巫 健銘氏によれば,MSIはオリジナルデザインのGeForce 7800 GTXカードを検討中だ。同社は9月ごろの出荷を目指しているという。

 最後に余談だが,「プレイステーション3」が搭載するグラフィックスコアは,GeForce 7世代のものになるとのことだった。(aueki,佐々山薫郁)

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