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[G★2005#004]謎のGod MMOG「Gauntlet Online」とは
4Gamerでは,以前の記事でもこのゲームを取り上げたことはあるのだが,変わったゲームではありそうなものの,はっきりいってどんなゲームかイメージが湧かない人のほうが多かったのではないだろうか。
今回のG★ 2005では,Gautlet Onlineのプロデューサーのキム・ホーグゥ氏に話を伺うことができたので,こちらで把握できた範囲でゲームの内容をお伝えしたい。
攻撃側は,誰かの小宇宙に行って,そこを制圧するのが目的である。攻撃側の画面だけ見れば,割と普通のシングルRPGのような様相を呈している。誰かの設計したダンジョン(むしろフィールドかもしれないが)がパーツの配置から自動生成されるので,その中をスタート地点からゴール地点めがけて攻略していく。プレイヤーの化身であるアバターを使って数多くの小宇宙(ほかのプレイヤーの縄張り)を制圧することでお金を稼いだり,エレム(小宇宙を強化するパーツ)の材料を手にできる。
このゲームでお金を稼ぐ方法は2種類ある。どこかの小宇宙に侵攻していって制圧するか,自分の小宇宙内でほかのプレイヤーがHPを回復するとお金が入ってくる(そのダンジョンの主からHPを買うということになっている)。仮に侵攻者が体力を回復しなかったらお金が入らないわけだが,実入りのいいダンジョンで体力回復なしに進んでいくことはほぼ無理と思っていいだろう。ヒーリングするたびにお金を取られるシステムと思ってもいい。
つまり,難攻不落なダンジョンを設計すればどんどんお金が貯まっていくわけだ。
戦闘に参加するのはクリーチャータイプのエレムだけである。要するにモンスター配置と同義なのだが,そのほかの魔法や武器などのエレムは配置により,クリーチャーはさまざまに強化されていく。同じ種類のエレムを使っていても,配置の工夫により攻略難度が変わるわけだ。小宇宙とは,トレーディングカードゲーム(TCG)でいうところのデッキのようなものだと思えばいい。
当初このゲームはかなりマニアックな層をターゲットに作成が行われており,最初はダンジョンを作るだけで,こちらから攻めていくといった要素はなかったそうだ。しかし,それではかなりプレイ難度が高く,もう少し一般的な人も遊べるようにといろいろ変更されてきたという。
生成されたダンジョン内では,エレムの配置は侵攻してきたプレイヤーにも見えるようになっているのだが,これも当初は配置が見えない仕様だったという。罠なりを避けつつ進むこともできるのだが,エレムを避けて進んでいると結局お金なども貯まらないようにできているという。なお,ダンジョンの主が敵の攻撃を退けたからといって,とくにボーナスはないようである。
ところで,そもそもなぜ「Gauntlet Online」という名前になったたのかと聞いてみると,どうもアバターのイメージキャラクターが先に出来ていて,そのキャラクターが左手にガントレットを着けていたことから,それに似合ったゲームになるはずということで,先に決まったらしい。
このゲームのリリース時期について,キム氏によれば「今年(2005年)末から来年の頭には,オープンβバージョンを公開できるだろう」とのことだった。とはいえ,E-ZEN EntertainmentのCEOは発表会で「年末に公開」と言い切っていたのだが,現時点でのクローズドβテストバージョンは,デモプレイを見ていてもあまり安定しているとはいえず,動作もときどきカクついており,まだクライアントの完成度はあまり高くない感じだ。現場の苦労が偲ばれる。
TCGでいえばカードに当たるエレムの数もまだ少なく,30種程度しかないという。オープンβの時点では,
・装備 9種
・武器 9種
・魔法 10種
・クリーチャー 12種
という構成になる予定だ。その後は,ユーザーの反応を見つつ毎月5,6個のエレムが追加されていくことになるという。
バランス調整などまだまだ課題は多いが,これから急ピッチで仕上げに入っていくという。TCGに似たゲーム性を持ったダンジョン経営ゲーム+戦闘型RPGという,これまでに類のないゲームだけに,今後のなりゆきに注目したいところだ。(aueki)
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Gauntletオンライン
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