［CJ 09］500人規模の対戦が魅力！　グラフィックスを大幅に強化して帰ってきたMMOFPS「天源4591」

　MMOFPS「天源4591」は，2005年のChinaJoyに出展されており，紹介したことがある作品だ。その後のChinaJoyでは見かけなかったので，どうしたのかなと気になっていたのだが，今回ひょっこりと帰ってきていた。
　以前見たものと画面がかなり変わっていたので，「続編かな」と思って聞いてみたが，当時からずっとテストと改良を繰り返しており，あらためて出展したようだ。すでに開発期間は6年になるという。

　2005年の取材時に，実現可能とは思えない仕様に驚かされたゲームだったが，内容はあまり変更せず，グラフィックス部分を主に強化したとのこと。

　同時プレイ可能な人数には，前回も驚いた覚えがあるのだが，最新版では最大500〜800人まで1マップで対戦可能となっている。標準的な状態でも300人くらいは余裕でこなせるとのこと。以前よりは現実的な数字だが，これでもかなりのネットワーク技術がなければこなせない数字である。ちなみに，以前と同じ仕様であれば，プレイヤーには複数の部下がついてくるはずだ。


　ゲームエンジンは，Artificial StudiosのReality Engineを使用しているという。このエンジンは，かなり高画質高性能なエンジンであったものの，4年前にEpic Gamesに買収されたので，現在は当時のライセンサーだけにしか提供されていない，かなりレアな一品だ（関連記事）。
　オンラインゲームだけあって，コテコテに美麗なマッピングではないものの，あちこちにいわゆるHDR風の処理が施されており，印象的な画調に仕上がっている。

　3か国で資源と領土を争うというストーリーで，未来武器を駆使した戦争がテーマだ。FPSとはいうものの，MMORPG的な側面も備えている。今回，このゲームの特徴として紹介されたのはメカの変形機能で，ロボットに変形して戦えるという。
　大規模な対戦といったいろいろと興味深い特徴を持ち，全体的なメカの雰囲気もいい感じなので，今度こそ日の目を見てほしいところである。