テストレポート
63gの超軽量ワイヤレスマウス「PRO X SUPERLIGHT Wireless Gaming Mouse」の使い心地は? ベースモデルの愛用者が試してみた
4Gamerでは,この製品版を発売前に試用する機会を得たので,ベースモデルの「PRO Wireless Gaming Mouse」(国内製品名:PRO LIGHTSPEEDワイヤレスゲーミングマウス,以下 PRO Wireless)ユーザーである筆者がその使い心地をお伝えしていきたい。
ワイヤレスなのに驚きの63g
PRO X SUPERLIGHTは,PRO Wirelessをベースにさまざまな点で改良を加えた製品だ。
ボディのデザインに大きな違いはなく,実測63.5(W)
ただしボタンの数は手が入り,PRO Wirelessでは両側面にあったサイドボタンが,PRO X SUPERLIGHTでは左側のみとなった。右側のサイドボタンを使っていた人にとっては残念な変更かもしれない。
PRO X SUPERLIGHTにおける一番のポイントは,軽量化である。もともとPRO Wirelessは,ワイヤレスマウスでありながら軽量な製品だ。その公称本体重量は約80gであり,ケーブルの重さもないというのが大きな魅力のマウスだった。
もとの製品でも十分軽かったというのに,PRO X SUPERLIGHTは,公称本体重量が約63gと,さらに軽量化されたのだ。ボディの形状やサイズは変わらないのに何がどうしたのかという感じだが,ロジクールによると,内部設計の見直しや部品点数の削減によって,軽量化を実現しているという。
そのほかの細かな変更点として,ロゴ部分のLEDイルミネーションが廃止されたことがある。そのぶん,バッテリー駆動時間は従来の最大50時間から70時間に伸びたので,多くのゲーマーにとっては歓迎できる変更であろう。
バッテリー残量を表すLEDインジケータも,3つから1つに減った。PRO Wirelessから乗り換えると,「あれ,いつまで経っても充電が終わらない……?」と勘違いするかもしれないが,PRO X SUPERLIGHTには1つしかないと覚えておこう。
最後の重要な変更点は,搭載センサーが従来の「HERO 16K」から,最新の「HERO 25K」へと変更されたことだ。
握れば分かる圧倒的な軽さ
PRO X SUPERLIGHTとPRO Wirelessは見た目がほぼ同じなので,「マイナーチェンジ?」と思っている人もいるかもしれない。しかし,実際に持ってみると,使い心地がまったく違う。
本当にもう,めちゃくちゃ軽いのだ。とりあえず握ってみて「おお,軽い」という第一印象を受けているのに,「何だこれ,マジで軽いな!?」と思わず二度見してしまうぐらい軽い。重量の差はほんの17gなのだが,この差がもたらす体感は非常に大きなものだ。PRO Wirelessと同じ形状のボディだからこそ,PRO X SUPERLIGHTに乗り換えると,重量の差をダイレクトに感じられる。改めてPRO Wirelessを握ってみると,妙に重く感じてしまうほどだ。
さらに,使ってみて分かったのだが,ボタンを押下したときの重さ(抵抗感)が軽くなったのも大きなポイントである。メインボタンは「多少軽くなっているかも?」ぐらいの違いに感じられたが,サイドボタンやスクロールホイールは明らかに軽い。とくにスクロールホイールは,センタークリックだけでなく,回転も軽くなっており,このあたりは好みが分かれそうだ。
個人的には,センタークリックは押しやすくなったが,回転はある程度ノッチの重さを感じられるほうが好みなので,この点だけはPRO Wirelessに軍配が上がるという,ワガママな状態である。回転の違いだけでPRO X SUPERLIGHTの魅力が減じるわけではないのだが,スクロールホイールにこだわりがある人は,店頭で一度触っておいたほうがいいだろう。
細かなセンサーの挙動については,本稿では言及しないが,ゲームプレイ時に何かおかしな動きをすることはもちろんなかった。逆に,センサーの変更でどこが良くなったと感じることもなかったが,ひとまず乗り換えによる違和感はないとお伝えしておこう。
ソールの変更による操作感についても同様で,PRO Wirelessと比べての良し悪しはどちらも感じられない。
PRO X SUPERLIGHTは,基本的に軽くなったPRO Wirelessだと思えばいい。クセがなく使いやすい形状と圧倒的な軽さは,幅広い人にオススメできる。とにかく軽いマウスを探しているなら,試してみる価値があるだろう。
一方で,ワイヤレスマウスは好きだけどそこまで軽くなくてもいいという場合,PRO Wirelessで十分ということになる。PRO X SUPERLIGHTの発表後,PRO Wirelessの直販価格は1万8480円から1万5620円(税込)に改訂され,より安価となったので,「17gの差に2000円を払えるか」で考えるといいかもしれない。
それを踏まえたうえで,軽量マウス好きな筆者としては,迷う必要もなく“買い”だと断言できる。というか,この記事を書く前に予約は完了済みだ。筆者は,PRO Wirelessを発売日に購入して2年以上使用しているが,それでも「すぐに乗り換えたい」と思ってしまったほどである。PRO X SUPERLIGHTの軽さを体験してしまうと,もうPRO Wirelessには戻れない。ワイヤレスで63gという軽さは,それだけのインパクトがある。筆者と同じように軽さを重視してPRO Wirelessを選んだ人なら,PRO X SUPERLIGHTにも満足できるだろう。
なお,PRO X SUPERLIGHTは,ブラックとホワイトの2色展開となるが,発売日はブラックが2020円12月22日で,ホワイトは2021年2月25日と,2か月ほどのズレがある。ホワイトが欲しいという人は注意しよう。
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