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[E3 2006#150]あの“食事する武器”の姿をE3でも確認!「The Precursors」
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印刷2006/05/15 22:07

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[E3 2006#150]あの“食事する武器”の姿をE3でも確認!「The Precursors」

 「The Precursors」は,昨年開催されたドイツのゲームショウGame Convention 2005の記事でも紹介した,SF系のFPS。開発しているのは「Boiling Point: Road to hell」を手がけたデベロッパDeep Shadowsだ。生きている武器“オーガニックウェポン”の存在が非常に印象的な作品である。

 FPSとRPGとスペースシミュレータという,三つの要素を併せ持つという本作。GCの段階ではFPS部分しか見られなかったが,E3 2006ではスペースシミュレータ部分も見ることができた。とはいうもののはっきり決まった敵宇宙船などは存在せず,空間を漂っている宇宙船に弾を撃ち込める程度であり,まだまだ開発中という印象だ。



 地上部分のデモでは例のオーガニックウェポンを使った射撃が体験できた。ある生体武器には撃った敵を小さくする能力があり,これで敵を無力化して簡単に仕留めるというプレイが可能だった。見かけだけでなく,その効果も一風変わったものとなっているようだ。また,ビークルにも乗れるようになっていた。ビークルは自動車タイプのほかに,ヘリコプターやロボットなども用意される予定という。FPSライクな画面の中に,かなりRPGライクなインベントリ画面やスキル確認用画面のようなものが見られたのも面白いところ。この作品がRPGとしての側面も持っていることをあらためて思い出したが,こちらも同様に,いかにも開発中の雰囲気ではあった。




 リロードのたびにカニやら木の実やらを食べる不思議な武器のインパクトが先行しがちな本作だが,ストーリーもなかなかに興味深い。舞台となっているのは遙かな大昔に存在したという巨大な銀河帝国。主人公はこの世界で,宇宙の成り立ちそのものの秘密に迫っていくという。なるほど,“Precursors(=先駆者達,前兆)”というタイトルの意味するところも,なんとなく見えてくる。“宇宙の起源に迫る”という内容は,少し昔のハードSFファンにとっては興味をそそられるものだろう。



 このように多様なゲーム性を一つにまとめるのは,自社開発のゲームエンジンのBital Engineだそうだ。このエンジンの改良には多くの時間を割いているとのことで、GCの段階では2006年1月と言っていた発売予定日は,2007年の終わりにまでずれ込んでいるという。強い個性を持った作品だけに,次に見るときにどんな姿になっているか,楽しみである。(ライター:星原昭典)

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