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ネクソン,2021年12月期の決算短信を発表。売上収益(連結)は前年12月期より6.3%減少
連結の経営業績では売上収益が2,744億円(6.3%減),営業利益は915億4000万円(17.9%減)とマイナス成長となっている。2020年が過去最高の売上収益を達成した連結会計年度であったため,致し方ないところだが,ほかに「MapleStory」での一連の出来事に対し,ユーザーとの信頼関係の回復に向けて,短期的な売上獲得ではなく長期的なエンゲージメントに注力するなどの結果でもあるという。
決算短信と前後して公開された「2021年度第4四半期及び通期連結業績のお知らせ」の中で,同社代表取締役社長のオーウェン・マホニー氏は「2021年は、力強い成長を遂げるため、新規IPの開発及び既存バーチャルワールドの向上に注力しました。2022年は、新規バーチャルワールド3作を含めた、当社史上最大級の新作をリリースする年となります。」と述べている。2022年は創生の年と位置付けて新規作品を送り出してくれそうだ。
ネクソン WebサイトのIR情報ページ「2021年12月期 決算短信」(PDF)
2021年度第4四半期及び通期連結業績のお知らせ
2022年、新たなバーチャルワールド3作をはじめとした
ネクソン史上最大級の新規タイトルをリリース予定
韓国『アラド戦記モバイル』、3月24日に配信開始
既存事業の売上収益に複数の新規タイトルの売上収益を積み重ね
2022年以降の飛躍的成長を目指す
バーチャルワールドの制作及び運用を行う株式会社ネクソン(本社:東京都港区、代表取締役社長:OwenMahoney/オーウェン・マホニー、東証:3659、以下ネクソン)は、本日2021年度第4四半期(2021年10月1日〜12月31日)及び通期連結業績を発表致しました。
当社の代表取締役社長であるオーウェン・マホニーは、次のように述べています。
「2021年は、力強い成長を遂げるため、新規IPの開発及び既存バーチャルワールドの向上に注力しました。2022年は、新規バーチャルワールド3作を含めた、当社史上最大級の新作をリリースする年となります。新作タイトルの売上収益を既存タイトルから創出される安定的な売上収益に積み重ねることで、2022年以降ネクソンの収益力を飛躍的に向上させて参ります。」
当社は引き続き強固なバランスシートを有しており、戦略的な柔軟性を併せ持ちます。2021年、当社は約1,000億円以上(10億米ドル相当)の営業キャッシュフローを創出しました。
2021年度第4四半期業績概要
2021年度通期業績概要
- 売上収益は、過去最高の第4四半期売上収益及び営業利益を達成した前年同期との比較で、会計基準ベースで18%減少(一定為替レートベース1では22%減少)の543億円となり、当社業績予想レンジ内の着地
- 四半期業績は、『FIFA ONLINE 42』の韓国における好調及び前年同期比124%成長し、当四半期において過去最高の第4四半期売上収益を達成した『サドンアタック』が牽引
- 営業利益は30億円となり、業績予想レンジ内の着地。広告宣伝費が想定を下回った一方で、一部タイトルのローンチに遅延が予想されることからNATGAMESのIP等に係る減損損失が28億円発生
- 四半期利益3は220億円となり、業績予想を上回った。主に在外子会社に係る繰延税金資産146億円を追加計上したこと、米ドル建ての現金預金等について32億円の為替差益が発生したこと、また当第4四半期中のビットコインの市場価格の変動により12億円の評価益を計上したことが主な要因
- 中国では、『アラド戦記』の売上収益は当社業績予想をわずかに下回った。中国の旧正月に向けて最近リリースされた追加コンテンツアップデートは、プレイヤーの好評を得ている
- 韓国では、『メイプルストーリー』チームがプレイヤーとのエンゲージメントを高めるため、プレイヤーと密にコミュニケーションを取り、課金施策を戦略的に抑え、ゲーム環境を向上させた。過去10か月において、『メイプルストーリー』のネット・プロモーター・スコアは50ポイント上昇し、プレイヤー満足度が向上
- 北米及び欧州では、『ブルーアーカイブ』から新しく増収寄与があったものの、『Choices:StoriesYouPlay』の減収により、売上収益は前年同期比で5%減少
- 日本では、『メイプルストーリー』、『ブルーアーカイブ』及び12月19日に配信を開始した『カウンターサイド』の売上収益が『V4』及び『TRAHA』の減収により相殺
- その他の地域4では、『メイプルストーリー』及び『メイプルストーリーM』の成長や『ブルーアーカイブ』からの新たな増収寄与により、前年同期比で売上収益が29%増加
- 期待度の高い新規バーチャルワールド3作のうち、第1作目となる韓国『アラド戦記モバイル』は、3月24日に配信開始予定。ネクソンは、パートナーのTencent Gamesと中国『アラド戦記モバイル』のローンチに向けて、引き続き調整中
- 『KartRider:Drift』及び『ARC Raiders』は2022年内に配信開始予定。そのほか、『DNF DUEL』及び『マビノギモバイル』など、複数のタイトルを年内にリリース予定
- 昨年12月、EmbarkStudiosの第作1目となる『ARC Raiders』の予告映像をThe Game Awardsにて初公開。視聴回数は8千万回以上と、メディア及びプレイヤーコミュニティで好評を得た
- 当第4四半期、ネクソンはイギリスに拠点を置くGames Workshopと人気ゲーム『Warhammer5』シリーズのバーチャルワールド開発にむけた契約を締結
- 1月に、ネクソンは、既存タイトルのグローバルにおけるIP力の向上及び複数のプラットフォーム向けに新規IPを開発することを目的とした、AGBOに対する戦略的マイノリティ投資を発表。ネクソンの4億ドルの投資により、当社から2名取締役会に派遣及び株式保有率約38%を取得。このパートナーシップは、当社の新しい部門であるNexon Filmand Televisionが管理
- 400億円の自己株式の取得は、2021年11月に開始し、2022年4月に完了する見通し。残枠
の600億円については、取締役会にて承認の上2023年11月までに実施予定
- 2021年は、既存タイトルを向上させ、2022年に配信開始予定の新作バーチャルワールドの開発に注力
- 売上収益は、会計基準ベースで前期比6%減少(一定為替レートベース1では12%減少)の
2,745億円
- 営業利益は、会計基準ベースで前期比18%減少(一定為替レートベース1では24%減少)の915億円
- 当期利益3は、主に在外子会社に係る繰延税金資産153億円を追加計上したこと、また、現金預金等に係る為替差益364億円の影響により、会計基準ベースで前期比104%の増加(一定為替レートベース1では94%増加)の1,149億円
2022年度第1四半期業績予想
- 売上収益は、848億円から927億円を予想。会計基準ベースで前年同期比4%の減少から5%の増加(一定為替レートベース1では8%の減少から1%の増加)
- 営業利益は、329億円から397億円を予想
- 四半期利益3は、327億円から380億円を予想
- 為替感応度6:日本円が米ドルに対して1円変動した場合、2022年度第1四半期の売上収益及び営業利益に対して以下の影響を予想
売上収益:7.6億円
営業利益:3.4億円
1 一定為替レートとは、売上収益を認識するネクソングループの各法人が所在する国の現地通貨の対円レートを前年同期比の為替レートに固定して計算したNon-GAAP指標
2 正式名称は『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』(PC)及び『EA SPORTS FIFA ONLINE 4 M』(モバイル)
3 当期利益及び四半期利益とは、親会社の所有者に帰属する当期利益及び四半期利益
4 「その他の地域」は、その他のアジア諸国及び中南米諸国を含む
5 本リリースに記載されている製品名は、各社の登録商標または商標
6 多くの場合、韓国ウォンと中国元は、米ドルにほぼ連動。簡略化のため、米ドル及び日本円の為替レートに変動があった場合、韓国ウォン及び中国元は日本円に対して同様に変動するとの前提条件を置いて為替感応度を計算
- 関連タイトル:
サドンアタック
- 関連タイトル:
EA SPORTS FIFA Online 4
- 関連タイトル:
アラド戦記モバイル
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