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熱血高校オンライン:山田の復讐公式サイトへ
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印刷2005/11/12 02:32

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[G★2005#018]いずれはドッヂボールも? 「熱血高校オンライン」開発者に聞く,オンライン版くにお君の展望

 G★2005初日の11月10日,先日発表された「熱血高校オンライン」の開発を手がけるARN GamezのプロデューサーJae-Hyun Kim氏と,リードゲームデザイナーHyoung-Cheol Kim氏にインタビューを。時間は短かったものの,公開されている情報が極めて少ない作品なので,それなりに収穫のあるインタビューになったかと思う。くにお君に興味のある人には,ぜひ目を通してほしい。



写真右:Hyoung-Cheol Kim氏
写真左:Jae-Hyun Kim氏
4Gamer.net:
 お忙しいところ申し訳ありませんが,少しの間よろしくお願いします。

Jae-Hyun Kim氏:
 こちらこそ,よろしくお願いします。

4Gamer.net:
 早速ですが,「くにお君」シリーズは,日本ではかなりポピュラーなタイトルとして認識されているのですが,韓国ではどのような感じでしょうか?

Jae-Hyun Kim氏:
 韓国でもかなり人気のあるシリーズです。最近ではゲームボーイアドバンス版のドッヂボールやサッカーが好評で,ネット上でも多くのファンサイトが設立されているほどです。今回「熱血高校オンライン」の開発を決定したのも,多くのファンの要望をかなえたいと思ったことがきっかけでした。

4Gamer.net:
 なるほど,日本でも20代から30代くらいのゲーマーにファンの多いシリーズなので,熱血高校オンラインには大きな期待を寄せていると思います。
 ところで,同作はオンラインアクションゲームだという情報はすでに得ているのですが,具体的にはどのようなタイプのゲームになりそうですか?

 Jae-Hyun Kim氏:アクション性と成長性を兼ね備えた,くにお君シリーズの集大成のようなオンラインゲームに仕上げるつもりです。シリーズならではのシンプルかつ奥深いアクションが楽しめるだけでなく,繰り出すアクションの「熟練度」を鍛えることで,RPG的な成長要素も満喫できるようにするつもりです。
 最終的には,同シリーズらしく,ドッヂボールやサッカーなども楽しめるようにしたいです。

4Gamer.net:
 シリーズでは,バットや木刀,チェーンといった武器で闘うことができたり,学生服やアクセサリーを装備することでステータスが強化される作品もありましたが,熱血高校オンラインでも,そういった要素は盛り込む予定ですか?

Hyoung-Cheol Kim氏:
 はい,装備要素に関しては検討しています。シリーズに登場する不良学生にとっては,ユニフォームのような要素ですからね。とくに,日本独自の不良文化を題材にしたシリーズのオンライン作品ですし,日本のファンから見ておかしくない作品に仕上げたいですね。

4Gamer.net:
 そういってもらえると,日本のファンも喜んでくれると思います。
 そこで,気になる進捗状況なんですが,開発はどの程度の段階まで来ていますか?

Jae-Hyun Kim氏:
 現在は,コンセプトを固め,開発がスタートしたばかりの状況です。2006年の東京ゲームショウでクローズドβバージョンに持っていきたいと考えているので,2006年9月には,それなりに遊べるものになっていると思います。

Hyoung-Cheol Kim氏:
 まぁ,2006年9月にクローズドβというのは無理かもしれませんが,日本のゲーマーがパッと見て,「ああ,くにお君のオンライン作品だ」と分かるような完成度にするため,開発者全員,熱血的に努力しています(笑)。

4Gamer.net:
 なるほど,大いに期待させてもらいます。
 そういえば,サービスインのタイミングは日本が最初という話でしたが,日本版と韓国版では,チューニングに差が生じたりするのでしょうか?

Jae-Hyun Kim氏:
 はい,不良文化も国や地域によって多種多様だと思いますし,その辺は文化に合わせてローカライズを進めていこうと考えています。ですが,今は日本版の開発が始まったばかりなので,海外版に関してはまだ考えられないというのが実情です。

4Gamer.net:
 世界中の不良学生達が集結してコミカルな大乱闘ができる日を,楽しみにしています。
 ところで,熱血高校オンラインは,オンラインゲームとしてはMOタイプなのでしょうか? それともMMOタイプなのでしょうか?

Hyoung-Cheol Kim氏:
 オンラインアクションゲームは,どうしてもラグやディレイが生じてしまうので,純粋にMMOタイプにしてしまうと,さまざまな問題が発生するおそれがあります。しかし,とにかく大勢の人に楽しんでもらいたいので,MOとMMOの中間くらいのオンラインゲーム,と考えてもらうのがいいと思います。
 現段階では詳しいことはいえませんが,学校が舞台ということで,大勢で快適に遊べる仕組みを開発中です。

4Gamer.net:
 たしかに大勢で遊びたいタイトルですが,肝心のアクション性がラグなどによって損なわれてしまうのは,もったいないですからね。
 グラフィックスに関しては,シリーズ同様2Dで開発する予定ですか?

Jae-Hyun Kim氏:
 非常に悩ましいところなのですが,今のところ2Dで行こうと考えています。2Dにすることで,シリーズを愛する昔ながらのファンにも違和感なく楽しんでもらえるはずですし,3Dにして「こんなのくにお君じゃない」といわれてしまうのも怖い。
 逆に質問なのですが,4Gamer的には,2Dと3Dのどちらがいいと思いますか?

4Gamer.net:
 たしかに悩ましいですね……。でも,基本的にはJae-Hyun Kim氏さんの考えに賛成です。2Dでも爽快なアクションが楽しめるのがくにお君の魅力ですし,2Dならば動作条件も抑えられるから,より多くのファンがプレイする機会を得ると思います。

Jae-Hyun Kim氏:
 なるほど,大変参考になりました。まだまだ開発初期ですので,今後も慎重に検討を重ねていこうと思います。

4Gamer.net:
 それでは最後に,日本のファンに向けて一言お願いします。

Jae-Hyun Kim氏:
 ゲームの本質は,やはり「遊んで楽しい」ことだと思います。まず最低限の条件として,自分がプレイして面白い作品を。そして次に,ファンの皆さんが面白い作品を作りたいと考えています。
 シリーズとかけ離れた作品にはせず,新規のファンも昔ながらのファンも十分楽しめるような作品作りをしていきますので,応援よろしくおねがいします。

4Gamer.net:
 本日はありがとうございました。多くのファンが期待していますので,ぜひ頑張ってください。



 まだ開発がスタートしたばかりで,詳細な資料や絵素材もほとんどない段階ではあるが,二人のキーマンから話を聞いたことで,おぼろげながらに熱血高校オンラインの姿が見えてきた。
 早ければ2006年の東京ゲームショウ前後のタイミングで,実際に動いているバージョンに触れられるかもしれない。今後,開発がどのような方向に,どのような速度で進んでいくかは分からないが,くにお君にかける熱い想いは,十分すぎるほど伝わってきた。
 ともあれ,来るべき熱血高校での大乱闘に想いを馳せつつ,続報を待つとしよう。(大路政志)

  • 関連タイトル:

    熱血高校オンライン:山田の復讐

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