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NVIDIA,ファンレス動作が可能な「GeForce 7600 GS」を発表
■ファンレス動作が可能で
■SLIもサポートされるGeForce 7600 GS
GeForce 7600 GSのユニット構成は,頂点シェーダ(Vertex Shader)が5基,ピクセルシェーダ(Pixel Shader)が12基,ROPが8基と,GeForce 7600 GTと同じ。ただし,動作クロックはコア400MHz,メモリ800MHz相当(400MHz DDR)で,GeForce 7600 GTの同560MHz,1.4GHz相当(700MHz DDR)からすると,かなり大きなクロックダウンだ。
だが,こと消費電力という観点でとらえれば,これには大きなメリットがある。具体的な数字は明かせないとのことだったが,90nmプロセスの効果もあって,GeForce 7600 GSは冷却機構をパッシブ,すなわちファンレスにして駆動させることが可能という。“前世代モデル”GeForce 6600では,ファン付きチップクーラー搭載カードが主流だっただけに,これは大きな進歩である。
また,GeForce 6600とは異なり,GeForce 7600 GSでは,初めからNVIDIA SLI(以下SLI)動作がサポートされている。SLIブリッジコネクタ用の接続端子も標準装備だ。
NVIDIAのデスクトップ向けグラフィックスチップ担当プロダクトマネージャであるJason Paul(ジェイソン・ポール)氏は「GeForce 7600 GSの価格帯は129〜149ドル(日本円で1万円台半ばから後半)になる。競合他社のRadeon X1600 Proと価格的に競合するが,性能では上回るだろう」と述べる。NVIDIAが行ったベンチマークテスト結果では,GeForce 7600 GSはRadeon X1600 Proよりおおむね1.5倍高速で,Radeon X1600 XTに対しても互角以上とのことだ。
GeForce 7600 GSは,最新最速の環境を構築するための手段では決してない。だが“GeForce 6600無印”の後継として,大多数のオンラインRPGが要求するスペックを満たしつつ,同時にファンレス運用が可能なGeForce 7600 GSは,今後PCメーカーのゲーマー向けPCの標準カードになっていく可能性がある。オンラインRPG好きの人は,注目しておいて損のない製品といえる。
■GeForce 7300 LEは数千円で買える
■PureVideo&Vista Ready製品
GeForce 7300 LEはGeForce 7300 GSとほぼ同じハードウェア仕様ながら,コアクロックが450MHzとGeForce 7300 GSは550MHzと抑えられ,最大メモリ容量にも128MBの制限がある。メモリクロックはカードメーカーに任されるが,いずれにせよ,GeForce 7600 GS同様に,ファンレス運用が可能になっているのが特徴だ。
前出のPaul氏は「GeForce 7300 LEは,49〜69ドル(6000〜8000円)という超低価格のレンジをサポートする。こうしたローエンドの市場における,Windows Vistaに対応したグラフィックスカードの選択肢というのが,GeForce 7300 LEの役割になるだろう」とのこと。GeForce 7300 GSよりスペックが低いのだから当たり前だが,いよいよゲーマーとはあまり関係のない製品といえる。
ちなみに,GeForce 7300 GS/LEは,上位モデルのGeForce 7900/7600シリーズではサポートされている,ハイビジョン,HDとも呼ばれる高解像度ビデオ再生時の機能がいくつか省略されている。とはいえ,それ以外の,MPEG-2ビデオに関する部分などといった新PureVideoの機能はフルに利用可能だ。サブマシンのビデオ/テレビ専用機用に,“Vista Ready”のグラフィックスカードを用意しておくという意味では,意外と悪い選択肢ではないかもしれない。(笠原一輝)
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GeForce 7600
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GeForce 7100/7200/7300
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Copyright(C)2006 NVIDIA Corporation
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