プレイレポート
「The Tower of AION」にロボットを操る新クラス“ギアウイング”が登場。大型アップデート“Episode4.5 鋼鉄の波動”先行レポート
なお,検証途中のバージョンを使って取材しているため,スクリーンショット中のテキストなどは変更される可能性がある点はご了承を。
ロボットそのものの新クラス「ギアウイング」が登場
Episode4.5の導入でまず目を引くのは,見た目はロボットそのものの新クラス「ギアウイング」である。ギアウイングのキャラクターは,普段はほかのクラスと同様,人の姿をしているが,鍵の形をした専用の両手武器「マジック キー」を装備した状態で「ライド」なるスキルを使うと,ロボットを出現させて搭乗できる。そして,搭乗時はステータスが全体的に上昇し,ロボット専用のさまざまなスキルが使えるようになるのだ。搭乗時間の制限や,搭乗を維持するためのリソースは不要で,ギアウイング用のほとんどのスキルは搭乗中のみしか使えないので,基本的に,冒険中はロボットに常時乗りっぱなしになるだろう。
ロボットは,移動するとジャキンジャキンと足音を立てたり,攻撃時はロケットパンチやキャノンをぶっ放したり,飛行時はバーニアからロケットを噴出したりと,見た目どおりのメカメカしいギミックがたっぷりと用意されている。これが,翼の生えた天族と魔族が果てしなき戦いを繰り広げるアトレイアの世界に出現するのだから,AIONプレイヤーに相当なインパクトを与えることになるだろう。
ちなみに,習得できるスキルは攻撃系が多く,中にはEpisode4.0で追加された“チャージスキル”もちらほら見られる。パンチやドリルで攻撃するわりに,属性は物理ダメージではなく魔法ダメージ扱いなので,魔石などのセッティングは“魔法増幅力”に注力する必要があるという点は覚えておこう。
パーティー内におけるポジションは,おそらく“アタッカー&サブタンク”になりそうだ。装備できる防具はチェーン系で,盾は持てず,またモンスターの敵対心(ヘイト)を集めたり,防御時に役立ったりするスキルもそれほど多くない。少なくともフルパーティーにおける,シールドウイングのタンク役の座がギアウイングの登場によって揺らぐことはないだろう。
一方,攻撃のバリエーションは多彩で,ソロプレイや少人数パーティーでは幅広く活躍できそうである。また,現在のソードウイングがそうであるように,上級者がポテンシャルをきっちり引き出せば,ギアウイングがタンク役をこなせる可能性だってあるだろう。ギアウイングの上級スティグマは,“攻撃系”と“防御系”の2つのツリーが用意されており,後者の選択時にタンクとしてどれだけの実力を発揮できるかは,ひとつの焦点になりそうだ。
ベリトラ軍との攻防が繰り広げられる新規インスタンスダンジョン
Episode4.5では,龍族のベリトラ軍による侵攻が更に加速。カタラムの一部を占領し,しかもそれと平行して,今度はアビスにまで手を伸ばしはじめたのだ。Episode4.5で追加される各インスタンスダンジョンでは,こうした背景を元に,ベリトラ軍や敵対種族と,三つ巴のバトルが繰り広げられることになる。
■ルーンの保護塔(PvE)
・対象レベル:65〜
・入場人数:6人
・1週間に4回まで挑戦可能
ルーンの保護塔は,いわゆる“タワーディフェンス”の要素を取り入れた,これまでなかったタイプのインスタンスダンジョンだ。 ここには元々の主であった古代ルーン族が,カタラムを守るための保護塔を建てていた。保護塔は,豊富にあるエネルギーの「イド」を吸い上げ,バリアを生成するという仕組みなのだが,古代ルーン族が滅亡してからは,長らく放置されていたという。
そういった中,ベリトラ軍の侵攻により,保護塔の一部が破壊。ディーヴァ達が修復しようとする中,ベリトラ軍による攻撃が再び行われる……というストーリーになっている。
ここでは,中心部にある保護塔をめがけてベリトラ軍が押し寄せてくるので,これらを撃退することになる。塔からは東西南北それぞれに道が伸びており,ディーヴァ達は,その周囲にある「透明なイディウムのかけら」を集めつつ,砲台などを使ってベリトラ軍を撃退していくのだ。
飛行ができないエリアなので,高低差のある4本の道の移動時は,塔の内部にあるエレベータや上昇気流,滑空を使うことになる。ただし,足場に乗り損ねて最下層に落下すると即死してしまうので,エリア内の地形を覚えるまでは苦労させられそうな印象だ。
ベリトラ軍の猛攻を凌ぎつつ,4か所あるバリア発生器を完成させると,保護塔のバリアが発生。そのあとは保護塔の頂上にてボスの「ダイナトゥム」との直接対決を迎え,これを見事倒すとクリアという流れだ。
■鉄壁の決戦場(PvPvE)
・対象レベル:61〜
・入場人数:24人
Episode4.5では,ベリトラ軍がカタラムの重要拠点である「鉄壁の砦」を攻め落とすことに成功。これに対し,ディーヴァは奪還を試みるが,同時に敵対種族も現れてしまった。3者は一歩も引かず,三つ巴の戦いが繰り広げられるのが,続いて紹介するインスタンスダンジョン「鉄壁の決戦場」である。
一度に24名,すなわちフォース規模で挑戦することになるPvPvE形式のインスタンスダンジョンが登場するのは,AIONでは初となる。従来の12人用PvPvE「激戦地カマル」をも上回る,大混戦となりそうだ。
鉄壁の決戦場は,ドレドギオンや激戦地カマルと同様,開催時間が決まっている。具体的には「毎週日曜日の0時〜2時,12時〜14時」だ。
■ヨルムンガンドの進撃路(PvPvE)
・対象レベル:61〜
・入場人数:6人
Episode4.0 Advanceで実装された「ヨルムンガンドの橋」が舞台のインスタンスダンジョンだ。ここでは天族と魔族とベリトラ軍による戦いが繰り広げられる。
入場すると,天族はエリアの南側,魔族は北側からそれぞれ同時にスタート。ベリトラ軍や敵対種族を倒しながら,エリア内に4か所ある警戒所を占領していく。全体的にドレドギオンとヨルムンガンドの橋をミックスしたような内容だが,ここでは各種族の指揮官NPCが参戦したり,警戒所に対して砲撃が行なわれたりと,いくつかギミックが用意されているようだ。
■アビス上層の要塞IDがリニューアル(PvE)
・対象レベル:61〜
・1日あたり1回挑戦可能
ベリトラ軍のアビス侵攻に伴い,アビス上層にある3か所の要塞「クロタン」「ドキサス」「ラ ミレン」がリニューアルされる。同時に,要塞戦を制することで入場できるインスタンスダンジョン(いわゆる要塞ID)も,レベル61以上のキャラクターに向けた別バージョンが追加される。要塞を占領したレギオンのメンバーのみが挑戦できる,報酬がちょっとお得なバージョンもあり,合計で6つのインスタンスダンジョンが追加される形だ。
内部の地形やギミックは,従来のバージョンと基本的に一緒だ。ただし,内部に出現する龍族がベリトラ軍になっており,難度は高く,そして報酬も良くなっている。
ちなみに今回のアップデートでは,アビス要塞戦の開催時間が変更されており,また一部のクラスに対して空中戦向け(≒アビス向け)のスキルが追加される。リニューアル後の要塞IDの報酬次第では,要塞戦が再燃する可能性はあるだろう。かつてアビス要塞戦にのめりこんだような歴戦のディーヴァにとって,期待せずにはいられない話だ。
自種族に対する貢献度を示す新たな指標「名誉ポイント」
Episode4.5では細かなバランス調整も行われるが,それらの中でとくに大きな反響を呼びそうなのが「名誉ポイント」の導入である。
エヌ・シー・ジャパンによれば,プレイヤーキャラクターの自種族内における貢献度を示す指標として導入された「アビスポイント」は,AIONがアップデートを経てさまざまなコンテンツが追加される中,本来のコンセプトとは方向性がズレてしまっていたという。これを解消すべく,今回新たに名誉ポイントが導入され,今後はこれを元に階級が算定されるようになる。
階級を上げることによる大きなメリットは,一部のPvP用装備の使用条件を満たせること,そして,五星将校以上の階級になれば,“守護神長”に変身できるということにある。しかし,高階級までたどり着ける人の数は限られているにも関わらず,これまでのアビスポイントの仕組みでは,要塞戦に参加しない人が高階級を維持できてしまっていた。そこで,今回の名誉ポイントでは,実際に自種族へ貢献している人が高階級を獲得できるようになるそうだ。
名誉ポイントが増減する条件や量に関しては,Episode4.5の導入後も,プレイヤーの反響などを見て,微調整を行うとのこと。当分の間は混乱が生じそうだが,ゆくゆくは要塞戦が盛り上がることに期待しつつ,長い目で見守りたいところだ。
以上,Episode4.5 鋼鉄の波動の主な見どころを紹介してみた。新クラスのギアウイングはとにかく見た目が面白いので,ぜひ実際に確かめてみよう。
ちなみにAIONでは,Episode4.5の実装に先駆けて,日本独自のバランス調整「Re:START」が11月19日に行われている。筆者も1人のAIONプレイヤーとしてゲーム内の動向を見続けているが,Re:STARTでは,ドレドギオンの復活や各種インスタンスダンジョンのバランス再調整により,プレイヤーからの反響は非常に良い。しばらく離れていた人も,今回のアップデートを機に,より遊びやすくなったAIONをプレイしてみてほしい。
「The Tower of AION」公式サイト
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