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開発者向けのリリースが始まった「CryENGINE 3」の,どう見てもすごいプロモーションムービーを掲載
「FarCry」「Crysis」などでおなじみのドイツのデベロッパ,Crytekは現地時間の10月14日から自社製ゲームエンジン,「CryENGINE 3」の開発者向け販売を開始しているが,このたび,新たなプロモーションムービーを公開した。
CryENGINE 3の特徴は,PC,PlayStation 3,そしてXbox 360という三種類のプラットフォームをターゲットにしていることで,最近のタイトルに多く見られるマルチプラットフォーム展開が容易に行えるところがアピールポイント。
「CryENGINE 3 Sandbox」や「CryENGINE 3 Live Create」といったユーティリティーも付属しており,とくにCryENGINE 3 Live Createは,ゲームを開発しているPCとPlayStation 3,Xbox 360を接続し,それぞれの機種で実際にゲームを動かしながら,リアルタイムで編集が行えるというもの。これにより,作り直しや動作検証の時間が大幅に省略できることになる。
CryENGINE 3については,2009年3月30日に掲載したGDC 2009レポートなどでも解説しているので,参照してほしい。
ご覧のとおり,公開されたプロモーションムービーには,例によって実写かと思わせるフォトリアリスティックな自然や,くすんだ未来都市,廃墟となった街などが次々に登場し,CryENGINE 3の実力をたっぷりと確認できる。実際にPlayStation 3やXbox 360を使ったシーンも収録されているが,まるでハイエンドPCのグラフィックスを見ているようだ。
写されている内容についても気になるところ。それについての説明はないものの,まず間違いなく「Crysis 2」のフッテージだろう。オブジェクトの破壊を見せるシーンにチラリと映し出された「電話」の文字や,落下する隕石など,いろいろと想像をかき立ててくれる。
Crytekは10月20日,中国のデベロッパであるChangyou.comとの間でCryENGINE 3のライセンス契約を締結したと発表しており,同じくマルチプラットフォーム展開の容易さをウリに現在一人勝ち状態にある「Unreal Engine 3」にどう挑んでいくのかについても,興味が持たれる。
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