プレイレポート
押しっぱなしコンボだけでもサクサクいける? MOアクションRPG「タルタロス」CBTプレイレポート
タルタロスは,MO+ノンターゲッティングのシステムを採用していることから,アクション性の高さに注目している人が多いオンラインRPGだ。既存のアクションRPGとは一風違ったシステムも多く,CBTの参加者はとても新鮮なプレイ体験ができたのではないだろうか。
4Gamerではこのタルタロスについて,すでに開発者インタビューや先行プレイレポートなどを掲載している。今回のプレイレポートでは,過去の記事では触れていない部分を中心に,タルタロスのゲームシステムを追っていきたい。
シナリオクエストを軸にゲームが展開
だが,その一方で,これらの新しいシステムが一気に出てくるため,最初は戸惑ってしまうかもしれない。なので,タルタロスの全体的なゲームの流れをざっと確認しておきたい。
タルタロスのゲーム展開は,「シナリオクエスト」を軸に進んでいく。シナリオクエストを進めることで,メインストーリーが進行し,そのほかにも移動できる「村」が増え,新たな使用キャラクターがアンロックされる。この3点が重要だ。
ゲーム内世界には多くの村があるが,プレイヤーが最初に移動できるのは“ピンドス村”のみである。このピンドス村で受けられるシナリオクエストを全部クリアすると,次はアルスメル村,そのまた次はロトルア村……,といったように,移動できる村が増えていくわけだ。
ちょっとややこしいのだが,いくつかある村とは別に「広場」というエリアもある。簡単にいうと,これはMMO形式のロビーエリアで,武具の購入やパーティメンバーの募集など,冒険前の準備全般を行う場所だ。厳密には,各村へ移動した時点で,MOのインスタンスエリアが生成される形となっている。
シナリオクエストでメインシナリオが展開。各キャラクターが寸劇を繰り広げるなど,コンシューマRPGに近い雰囲気 |
同じマップでも,モンスターの強さによって複数のランクが用意されている。許容レベルは意外と広い |
タルタロスの戦闘はMO+ノンターゲッティング制。アクション性の高さが魅力だ |
こちらは「広場」エリア。最初は分かりにくいかもしれないが,村と広場はまったく別物と覚えておこう |
一人で3キャラを同時に,しかも手軽に操れるMCCシステム
しかし,シナリオクエストに関しては,戦闘に大きな特徴がある。一人のプレイヤーは,3名のキャラクターを同時に操ることになるのだ。これは「マルチキャラクターコントロール(MCC)」と呼ばれ,タルタロスの最大の特徴の一つである。
MCCでは,自分が操作する“リーダーキャラクター”(1名)と,それに付随して動く“サブキャラクター”(2名)が,三角形の陣形を組んでいる。リーダーキャラクターを動かすと,この三角形の形を維持するように,ほかの2名も合わせて動き,近くに敵がくると勝手に戦ってくれる。
MCCでは通常の操作方法に加え,Shiftキーでリーダーキャラクターの変更,Spaceバーで陣形の回転,Tabキーでサブキャラクター2名の位置の置き換えなどができる。つまり,仮に3名の中に戦士や魔法使いなどのタイプが異なるキャラクターが混在していても,状況に応じて最適な位置取りに変更してプレイできるのだ。
MCCの大きな魅力は,ソロプレイでもパーティプレイの賑やかな雰囲気を手軽に満喫できること。それでいて実際に操るのは一人+陣形の管理だけというところがポイントだ。
複雑? 簡単? 特徴的な戦闘アクション
この戦闘システムは,先行プレイを行った時点では,正直なところ操作が結構大変そうな印象であった。ところがCBTで落ち着いてプレイすると,その印象は大分変わってきた。
というのも,基本攻撃キーの押しっぱなしによる連続攻撃(コンボ)が,かなり強力なのである。攻撃と攻撃の間に隙がなく,その最中に方向切り替えも可能だ。例えば敵がこちらへ突っ込んでくるような状況では,待ちプレイに徹することで簡単に返り討ちにできる。キャラクターによって連続攻撃の構成は違うが,どれもモーションがしっかりしており,アクションしている雰囲気を手軽に味わえるのもよい。
コンボ以外の各アクティブスキルは,それぞれ使いどころがある。しかし序盤では習得数が少なく,クールダウンタイムが設けられているため,これだけで戦っていくことはちょっと難しい。ほかにも独特なシステムが多くあるタイトルなので,最初は押しっぱなしコンボだけで戦ってもよいくらいだ。そして通常の戦闘に馴れてきたら,その合間にアクティブスキルを織り交ぜていくといいだろう。
魅力的なキャラクター達
広場や村エリアにいる間は,これらのアンロックされたキャラクターの中から,自由にキャラチェンジが可能だ。キャラクターごとに装備アイテムやレベルは別になっており,クエストなどでメインで使っているキャラクターは,すくすくと成長していくだろう。一方で使わないキャラはなかなか成長しない。タルタロスにはMCCもあるため,できれば複数のキャラクターを育成したほうが,幅広い状況へと対応しやすいだろう。
上記の件への救済措置,という理由なのかは分からないが,一般クエストのクリア時は,手持ちのキャラの中から誰の経験値をアップさせるのかが選べるようになっている。たとえ自分にとって得意でないキャラクターがいても,“使わない→レベルアップしない→置いてけぼり”,といったループに陥ることはなさそうだ。一般クエストは相当な数が用意されているので,満遍なくレベルアップさせることは十分可能である。
画面左下のボタンでキャラクター切り替えが行える。ログイン中も可能なので,バランスの取れたパーティが簡単に組める |
シナリオクエストを進めることで,使用キャラクターが増えていく。ゲームを始めて間もないうちから,4名のキャラクターが使用可能に |
ここではゲーム序盤でプレイ可能となる4名のキャラクターについて,戦闘時の特徴や使い勝手をざっと紹介していきたい。
ソーマ(職業:ファイター)
見た目は幼いがなかなかしっかり者の少年。キャラクターの特性としては,手から気(電撃?)のようなものを出して戦う,中距離アタッカータイプとなっている。また,「サンダーラッシュ」や「サンダーウェーブ」など,敵にぴったりと密着せずとも戦えるアクティブスキルを多く習得していく。
この中距離アタッカーというタイプは,最初に使える4人の中では貴重である。例えばMCCで近接タイプのキャラクターを使う際は,このソーマを後衛に配置しておくと,それぞれの長所を存分に生かせるだろう。
シュバルマン(職業:グラディエイター)
大剣を背に戦う,ソーマにとって兄貴分のキャラ。近接アタッカータイプで,防御力もそこそこあるため,4人の中では比較的バランスが取れている。敵の大群の中へガンガン突っ込み,範囲系の攻撃スキルで一網打尽といった豪快なプレイも可能だ。
アクティブスキルのなかでは,即時発動で前方の敵にスタン効果を与える「パワーチャージ」が非常に使いやすい。大量の敵をおびきよせて一か所にまとめてから使ったり,MCCやマルチプレイの際も重宝しそうだ。
イリシア(職業:アサシン)
シミターの二刀流で戦う,アサシンタイプのキャラクター。チュートリアルを終えると,ソーマとシュバルマンのコンビが,このイリシアを助けるという所からシナリオが始まっていく。
二刀流ということもあり,ほかのキャラクターと比較して攻撃間隔が短く,ザクザクと立て続けに斬りかかっていける。通常攻撃によるコンボのテンポはよいが,その分クールダウンタイムが体感的に長く感じてしまうくらいだ。防御力があまり高くなさそうなので,位置取りには若干気をつけよう。
ピンコ(職業:マシンマスター)
ロボットと共に戦う少女。ピンコは基本的にロボットの上に乗っているため,体感的にはロボット中心の操作となる。ロボットの体が大きいこともあり,ほかのキャラと比べると動きは緩慢だが,その分,一撃に重みがある感じだ。
操作するのは1キャラだが,使用するアクティブスキルによって,ロボット用とピンコ用とで分かれている。大まかにいうと前者は近接格闘,後者は遠距離射撃。どのスキルをメインで使うかによって,前衛と後衛のどちらでもイケるキャラだ。
シナリオモードをさらに進めていくと,マジックナイトの「アエルロト」,サモナーの「ナギ」などのキャラクターが仲間に加わる。クローズドβテストは短期間ではあったが,これらのキャラを使っている人もちらほら見受けられ,ちょっと羨ましかった。タルタロスのアバターのデザインはとても日本人受けすると思うので,このあたりはプレイ時のモチベーションになりそうだ。
タルタロスのキャラクターやシナリオは,そういったライトプレイヤーに十分にアピールできる内容なので,この独特なゲームシステムの数々を,どう分かりやすく伝えていくかが鍵になりそうだ。
タルタロスは現在,きたるべきオープンβテストに向けて鋭意準備中である。追加情報が入り次第,またお伝えしていく予定なのでご期待を。
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タルタロス:リバース
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