［韓国ゲーム事情＃588］Gravityの元会長，ゲーム業界に本格復帰

Kimの韓国最新PCゲーム事情＃588

Gravityの元会長が，ゲーム業界に本格復帰（2006/8/24）

Text by Kim Dong Wook特派員

　Gravity元会長の金正律（キム・ジュンユル）氏が，ゲーム業界へのカムバックを，8月29日に発表する模様だ。

　同氏はちょうど1年前の2005年8月，Gravityを売却。2006年3月，Cykan Entertainmentの設立を陰からサポートしたことは知られているが，業界の表舞台に立つことはなく，密かに事業構想を練っていた。
　そんな同氏の今後の動向について，韓国ゲーム業界にはさまざまな憶測が飛び交っていたものの，とくに目立った動きがない状態が続いていた。

　そして本日Cykan Entertainmentは，8月29日にソウルのImperial Palace Hotelで記者会見を開催し，金氏が同社の経営に本格的に参画することを明らかにする。この記者会見では，金氏自らが1年間の休養期間の報告を行うとともに，今後の計画についても言及する予定だ。

　ちなみにこの発表会には，Cykan Entertainmentが専属キャラクターとして起用した，PRIDEヘビー級チャンピオンの総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードル選手（ロシア）が来場する予定。ヒョードル選手は，Cykan Entertainmentがサービス予定の「Battle Boom」をはじめ，「R.F.C」「R-man」「My Dog」「Paper Man」などのキャラクターモデルとして登場する模様。とはいえ，“ロシアン・ラストエンペラー”“氷の拳”などのキャッチフレーズで知られる格闘家の彼だけに，格闘ゲームであるR.F.Cを中心とした展開となる可能性も高い。

　いずれにせよ，詳しくは8月29日の発表会のレポートをお待ちいただきたい。