インタビュー
「ルーセントハート」に本気なダンスシステム登場? ver.6.0「Scaena - セナ - 」の概要
ルーセントハートでは,ウマウマダンスをはじめとして,エモーションでのダンスは最初から実装されていたわけだが,わざわざダンスシステムと銘打つだけあって,本格的なものになっている。
作り方自体は簡単で,アクションの行動表現のところに追加されたアクションから「ステップ設定」を開き,ダンスパターンを順に置いていくだけ。ダンスパターンのサムネイルにマウスカーソルを合わせるとパターンのプレビューができるので,それを見ながら置いていけばよい。再生ボタンを押せば,制作途中のデータを実際のキャラクターで踊って確認できる。ただ,細かいパターンの組み合わせなので,1曲分を仕上げるには,それなりの手間はかかりそうだ。作業途中のデータはメモリーカードを使えば保存可能となっている。
めでたく1曲分のデータを完成させたら,広場に出かけて颯爽と踊りだそう。ダンスを踊るコマンドで,キャラクターの可視範囲のBGMがダンス曲に変更され,ダンスが再生される。このダンスを見ている人も,キャラクターをクリックしてメニューから選択することで同じダンスを踊ることができる。
大勢で別の曲をやってもプレイヤーに一番近い曲が聞こえる仕組みとなっているため,曲が混ざることはない。確認した限りでは,ロープウェイの中では踊れないとのことだったが,ほぼどこでも踊れるシステムになっているので,危険なMobの真ん中で踊りたいとかいうのもOKらしい(自己責任で)。
基本的に,ダンスで使用できる曲はシステムが用意したものだけなのだが,プレイヤーは個人でMP3ファイルを持っていると,自分の好きな曲にダンスステップを設定することが可能になる。しかしこの場合は,大人の事情により当事者にしか聞こえないのだが,クランなどで示し合わせて盆踊り大会をするなどの用途には使えそうだ。他人に聞こえないという部分を積極的に使えば,メインのダンスとは別にバックダンスを分けたパターンでダンスを作って,ダンスユニットでパフォーマンスすることもできるだろう。
今後は動画コミュニティでの専用チャンネルを設けることも視野に入れているらしい。
ダンスでの対決モードというものが用意されており,これは,カーソルキーを順に押していくタイプのミニゲーム仕立てだ。
ゲーム内容は,リズムに合わせてというDDR系ではなくて,一定時間内に指定のシーケンスを押し終わればOKというタイピングソフトタイプになっている。間違ったら最初からやり直しなので,落ち着いて確実にやったほうがいいようだ。バーの左端から移動する☆マークが,設定された☆マークに重なるタイミングでSpaceを押すと,ステップ成功となる。成功が続いていると,問題パターンが難しくなったり,☆の位置が左に寄って入力時間が短くなったりするという。
現状のバージョンを見た感じでは,2キーの同時押しなども最初から出てきて難度はやや高め。数時間で慣れてくるということなのだが,序盤くらいはもう少しやさしめで導入されてもよいかもしれない。勝つとダンスポイントが溜まっていき,やがては新しいステップを覚えたりといった特典がある模様。
次の6.01のアップデートでは,録画機能が実装されるという。ダンスのみならず,いろんな使い方ができそうだ。さらに今後の予定で,まだ開発段階ではあるがダンスペットとして,星座ペットがプレイヤーと同じモーションでダンスを踊れるようにしていくとのこと。
新マップとラビリンス
「アンフィリー港」や「聖地クレース」はのどかな感じのフィールドマップだが,「死の沼」はマップ全体の効果として毒が設定されており,6秒間に75程度のダメージと移動力の低下が科されるマップになっている。天気が悪いとさらに状況は悪くなるという。「アヴァロン戦線」は,人間型のMobとモンスター型のMobが渓谷で戦っている様子なども見られる面白いマップだ。
このラビリンス,制限時間が60分でもちろん高難度なのだが,単に敵が高レベルでメデューサが強いだけではなく,謎を解かないと攻略はおぼつかないとのこと。最強アイテムの製作もほぼ必須のようだ。高レベルプレイヤーはぜひ挑戦してみてほしい。
ルーセントハートの今後
今後のアップデートの方向性としては,プレイヤー間のコミュニケーション支援を目的とした誰でも楽しめるコンテンツと,ラビリンスを中心とした攻略しがいのあるハイレベルコンテンツの2本立てで予定されている。バージョン6.0でほぼ台湾のバージョンに追いつき,今後は日本主導で開発が進められるようになるとのことで,日本のプレイヤーの要望を多く取り入れたアップデートが予定されているという。それに関連して季節ごとのイベントなども,これまでよりやりやすくなるとのことで,システムイベントは増えていきそうだ。
コミュニケーション系のコンテンツでは,今回のダンスシステムのような一風変わったものから,ルーセントハートの最大の特徴でもある「ほしとも」や「キューピッドシステム」をもっと充実させていく方向で進めているとのこと。カップルで育成していくペットなどの企画が挙がっているようだ。
ルームシステムなども,もっと自由に他人の部屋を訪問でき,足跡やコメントを残してコミュニケーションできるような,ソーシャルネットワーク方向への展開を予定しているという。
なお,ハッピーパイロットシステムについては,アイテムデュープの対策はすでに終わっているそうなのだが,症状が起きるタイミングがなかなか微妙なようで,検証が難しいこともあり実装を見合わせているとのこと。新しいシステムで作り直す方向も含めて検討中だそうだ。
そのほか,CvCなどの充実を望む声がどれくらい多いのかなど,プレイヤーの声を拾い上げて方向性を練っているとのこと。
ちなみに,図の娘はチャリオット(戦車)ちゃんだそうだ。 ダンスや録画システムなど,ゲーム本体とはあまり関連のない部分ではあるが,オンラインゲームの半分以上はコミュニティであることを考えると,ゲームを使って戦闘など以外でも楽しめるコンテンツを充実していくことは無意味なことではないだろう。とりあえず,ダンスシステムの反響に注目したいところだ。
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