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[TGS 2008#108]シリーズ史上もっとも充実したキャンペーンモードか? PC用タイトル「銀河英雄伝説」も出展
発売がもうすぐそこということもあり,今回会場で展示されていたのは製品版。体験版では,キャンペーンモードなどがごっそり省かれていたわけだが,展示されていた製品版では,当然すべてのモードが遊べるような状態になっていた。ただ出展方法自体はプレイアブルというわけではなく,あくまでも展示のみという状況。実機には「お手を触れないでください」という,つれない張り紙が張ってあるのみというのは,正直いってちょっと勿体ないような。
銀河英雄伝説といえば,これまでにも何回もゲーム化がされてきた人気シリーズなわけだが,最新作となる今作は,その名前に“ナンバリング”がないことからも窺える通り,“今の時代にふさわしい,新たな銀河英雄伝説ゲーム”を目指して作られたという意欲作。ゲームシステムも,昨今のゲームに慣れ親しんだ人がより親しみやすいよう(それでいて旧来の銀河英雄伝説ファンも納得できる)リアルタイム制を採用。原作の雰囲気を表現しながらも,初心者が楽しみやすいように配慮されている点が大きな特徴だ。
詳しくは先日公開された「こちら」の体験版などを遊んでみてほしいのだが,今回江川氏に見せてもらったのは,体験版には収録されていないキャンペーンモード。本作のキャンペーンモードは,「ラインハルト・フォン・ミューゼル」と「ヤン・ウェンリー」の二人の主人公の視点で描かれていくわけだが,さっと見せて貰った限りの印象だと,「銀英伝ゲー史上でも,もっとも充実したキャンペーンモードなのではないか?」という雰囲気であった。
キャンペーンモードは,イベントシーン→艦隊編制→戦闘→イベントシーン という流れで進んでいくのだが,イベントのボリュームは,江川氏が「これまでの銀河英雄伝説ゲームの中で一番かも?」と自信満々に言い切るほど。確かにこれまでの銀河英雄伝説ゲームは,システム然としすぎていたというか,ストーリー描写や演出はやや淡々としていたものが多かっただけに,キャンペーンモードが充実しているというだけでも,筆者としては妙な新鮮味を感じてしまった。
ちなみに,帝国軍のキャンペーンは,「第六次イゼルローン攻防戦」から「バーミリオン会戦」まで,同盟軍は「惑星レグニツア上空の戦い」からやはり「バーミリオン会戦」までとなっているようだ。まぁ原作を知らない人にはなんのこっちゃ?という感じかもしれないが,主人公のラインハルトが一司令官から皇帝へと駆け上がっていく時期の物語というわけだ。
時間の都合もあって,会場では帝国軍編の1面をクリアするところまでしか見れなかったのだが,3面からは艦隊戦も大規模なものになっていくとのこと。ステージをクリアすると,倒した提督をマルチプレイなどで使えるようになっていくなど,ちょっとしたオマケ要素もあるようだ。
いずれにせよ,発売もあと数日と迫った本作。銀河英雄伝説をテーマにしたゲームとしては,シリーズを通してみてもかなり出来が良い作品に思えるので,原作のファンやストラテジーゲームが好きという人は,ぜひチェックしておくとよいだろう。
ちなみに4Gamerでは,今回話を聞いた江川氏に,別途インタビューを行っている。作品のコンセプトなどを含めたより詳しい内容については,そちらでガッツリ聞いているので,興味がある人はそちらも楽しみにしていてほしい。
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