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[COMPUTEX 2007#03]MSI,液冷Radeon HD 2900 XT搭載カードやMXMカードでSLIを実現する「Geminium-GO」などを展示予定
ATI Radeon HD 2600 XT搭載グラフィックスカードの「RX2600XT-T2D256E DDR4」は,グラフィックスメモリにGDDR4を採用し,さらにパフォーマンスアップを図っている。
また,ATI Radeon HD 2900 XTをオーバークロックし,さらに液体冷却ユニットと組み合わせた「RX2900XT-VTD512E OC Liquid」も公開予定だ。NVIDIAチップ搭載製品では,HDMI(デジタルYCbCr&RGB)出力をサポートしたGeForce 8600 GTS搭載カード「NV8600GTS Diamond Plus」や,MXMカードを2枚搭載することでSLI構成を実現する「Geminium-GO」のGeForce 8600搭載モデルを追加する。
中でもユニークなのは,DDR2 SDRAMとDDR3 SDRAMの両方をサポートした「P35 Platinum Combo」だろう。同製品は,DDR2 DIMMスロット×4,DDR3 DIMMスロット×2という構成で,DDR3 SDRAMの性能や価格が落ち着くまでは,DDR2 SDRAMを利用したいというユーザー向けの製品。しかし,こうした“コンボ”マザーボードでは,メモリの互換性や安定性が損なわれる可能性がある。そこでMSIでは,同梱されるターミネーションモジュールを,DDR2 DIMMスロットまたはDDR3 DIMMスロットに装着することで,安定した動作を実現できるとしている。
また,チップセットやVRMの冷却には,同社独自の“CIRCU-PIPE”を採用している。マザーボード上に設置したヒートパイプが途中で円を描いており,さながらジェットコースターのコースのようになっている。ヒートパイプ上に取り付ける冷却フィンの数を増やすことで,冷却効率が向上するという仕組みだ。MSIによれば,オーバークロック動作をさせても,チップセットやVRM(Voltage Reguration Module)の温度上昇を最小限に抑えられるとのことだ。
なお,本製品のメモリサポートについては,独自にDDR3-1333をサポートする計画だ。また,PCI Express x16スロットに加え,PCI Express x16スロットの形状をしたPCI Express x4スロットも搭載し,グラフィックスカードを2枚差すことが可能。Cross Fireによるデュアルグラフィックス環境にも対応する。
同社は,P35 Platinum Comboと同時に,Intel P35 Express搭載モデルでDDR2 SDRAM対応の「P35 Platinum」,DDR3 SDRAM対応でフラグシップモデルとなる「P35 Diamond」もラインナップ。DIMMスロット以外の仕様は各モデル共通で,ユーザーの好みに応じて製品を選べる。
AMDプラットフォーム向けには,AMD 690Gを搭載したATXマザーボード「K9AG Neo2」をリリースする。同製品は,DVI-IとD-Sub15ピン,そしてHDMI(デジタルYCbCr&RGB)出力に対応したSocket AM2マザーボード。同社によれば,まもなく日本市場にも投入される見通しだ。そのほか,マザーボードのオプションとして,Creative Technologyの「X-Fi Xtreme Audio」に対応したPCI Express版サウンドカードなども用意する。(ライター:本間 文)
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(C)2007 Advanced Micro Devices, Inc.
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