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[AGDC 08#08]「Deus Ex」のリードデザイナーが「ボクらは最高に幸せだ!」と語るわけ
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印刷2008/09/19 19:02

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[AGDC 08#08]「Deus Ex」のリードデザイナーが「ボクらは最高に幸せだ!」と語るわけ

画像集#001のサムネイル/[AGDC 08#08]「Deus Ex」のリードデザイナーが「ボクらは最高に幸せだ!」と語るわけ
ハーヴィー・スミス氏
 AGDCに併設する形でゲーム業界志望の学生向けに開催されたゲームキャリアセミナーで,Harvey Smith(ハーヴィー・スミス)氏が基調講演を行った。

 スミス氏は,名プロデューサーWarren Spector(ウォーレン・スペクター)氏の右腕として,「Thief」や「Deus Ex」の開発部隊を引っ張ってきた人物だ。ION Stormの解散と共にスペクター氏と袂を分かち,Midway Entertainmentへ移りエグゼクティブプロデューサーとして「BlackSite: Area 51」を担当した。
 しかし,BlackSite: Area 51の発売前後にMidway Entertainmentの企業体質を公的に批判。そののちに同社を離れた。現在は,「Dark Messiah of Might and Magic」を開発した,フランスのArkane Studiosに籍を置いている。

 基調講演のタイトルは,「Luckiest People Alive」(地球で最も幸せな人達)で,それはゲーム開発者を指しているのだという。スミス氏はその理由を,「人に夢を与えながら自分も楽しめ,今後も成長が見込める業種だから」と説明していた。「ゲーム業界にはまだまだチャンスがある。ここにいる人の多くは,物心が付いたときから3Dゲームに触れてきたはずだ。その感性で新しいことに挑戦することに恐れず,自分を飛躍させてほしい」と,集まった学生達に熱いエールを贈っていた。


画像集#002のサムネイル/[AGDC 08#08]「Deus Ex」のリードデザイナーが「ボクらは最高に幸せだ!」と語るわけ
Arkane StudiosがPCとXbox 360用に開発しているFPS「The Crossing」。シングルプレイとマルチプレイモードを混合させるという変わったシステムになるというが,果たしてどんなものなのだろうか
 また,スミス氏はゲーム業界人達の言葉をいくつか紹介した。なかでもスペクター氏の「立ち止まってはいけない。この業界では立ち止まっている人が多過ぎる。何か素晴らしいことをしようという夢を持とう。どんな仕事であっても,あなたがゲームにどんなマジックを吹き込めるのかを見つけ出すことを心がけるべきだ」という言葉が,参加者達の心に一番響いたようだ。

 スミス氏は,どんな状況でもチームをまとめ,何か凄いことをやっていると思わせてくれるスペクター氏に,いつも助けられていたと話していた。また,スミス氏は講演の中で「私が長らく親しんできた第一人称カメラ視点のゲームを追求したい」と,スペクター氏が以前筆者に語っていたのと同じことを話していたことからも,スミス氏がスペクターに寄せる信頼が分かるだろう。

 現在スミス氏は,Arkane Studiosで「The Crossing」というFPSを,PCとXbox 360向けに開発している。まだ情報はほとんどないものの,デジタル配信システム「Steam」で2008年内にリリースされる予定だ。
 また,このほかにスミス氏がArkane Studiosとしては珍しいストラテジーゲームを計画していることが明らかになった。これは,iPhone向けに開発されており,カジュアルなものになるという。スミス氏がいままで手がけてきたゲームとはかなり異なるが,久々に「やりたいことを見つけた」といった様子だった。続報にも期待したいところだ。
  • 関連タイトル:

    The Crossing

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