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ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない
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印刷2014/05/09 12:00

連載

ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

画像集#005のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,遊ぶ予定のないゲームを購入してしまう上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第21回は,“Unreal Engine 4”を採用したサバイバルホラーゲーム「Daylight」をメインに紹介しよう。このほか,何でもありの17世紀カリブ海を生き抜くアクションRPG「Caribbean!」や,自由度の高いジェットコースター作りが楽しめる「NoLimits Roller Coaster Simulation 2」も合わせてお届け。



画像集#006のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

“Unreal Engine 4”を採用したサバイバルホラーゲーム「Daylight」


画像集#010のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 今回は“Unreal Engine 4”を採用したサバイバルホラーゲーム「Daylight」を紹介しよう。本作は,廃墟となった病院内で目を覚ました主人公“サラ”が,数々の怪奇現象をかいくぐりながら脱出を目指すといった作品だ。脱出といっても,ただ出口を求めて走り回ればいいわけではない。院内には封印された扉がいくつか存在し,その扉を開けるためには鍵となるアイテムを回収しなければならないのだ。

 要するに脱出するためには,薄暗い院内を隅々まで探索する必要があり,その際にプレイヤーが頼りにできるのは,スマートフォングロースティックの明かりのみとなる。せめて暗視モード付きのビデオカメラでもあれば……。

画像集#012のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 本作は,ステージの構造やキーアイテムの配置,怪奇現象が起きる場所といったものがランダムになっており,何周クリアしても飽きのこない作りになっている――と言いたいところだが,実際に遊んでみるとステージの構造が単調すぎるためか,いまいち「ランダムに生成されている」と言う実感は湧かない。

 むしろ,右を向いても左を向いても風景が同じなので,すでに探索済みの場所なのかさえも分からず,同じ場所をグルグル周っていることもしばしば。それに加えてランダムに配置されたキーアイテムを集めろというのだから,生成されたステージによっては,すぐにダレてしまう。

画像集#013のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 正直な話“ゲーム性”という部分に期待してプレイすると肩透かしをくらうかもれない。しかし忘れてはいけないのが,本作はあくまでもホラーゲームだということだ。

画像集#020のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 そこで肝心の“ホラー”の要素に目を向けてみると,ここは先ほどお伝えした本作における特徴の1つ“怪奇現象がおきるポイントがランダム”という部分がうまく機能しており,プレイヤーは“いつポルターガイストや幽霊に襲われるか分からない”という恐怖と緊張感の中,院内を探索することになる。

突然イスが飛んできたり,絵画が落下したり,叫び声が聴こえたりと,油断してプレイしていると心臓が飛び出すような思いをすることになる
画像集#017のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 また,怪奇現象のなかでもたちが悪いのが,プレイヤーを追いかけ回してくる幽霊の存在だ。これに捕まってしまうとゲームオーバーになってしまうので,もし幽霊に遭遇してしまったら,発煙筒を焚いて追い払うか,それがない場合は全速力で逃げよう。

画像集#019のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 ちなみに本作は,ライブストリーミングサービス「Twitch」と連携しており,ゲームプレイの配信中に視聴者が特殊なコメントを入力するとゲーム内で怪奇現象が起きるという仕組みになっている。筆者も試しに配信してみたものの,誰も見てくれず,最終的には自分の配信に自分でコメントして怪奇現象を確認するという,悲しい出来事が起きてしまったので,もうこの機能を使うことはないだろう。

画像集#014のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 さて,Unreal Engine 4を採用したということで注目されていた「Daylight」だが,グラフィックスに関しては,ゲームが全体的に暗いためか,そこまで最新エンジンのパワーを感じることはできなかった。ゲームとしての出来も正直イマイチ。ただ,ホラーという部分に関しては満足できるのは確かなので,純粋にホラーを楽しみたいという人にならオススメできる作品だ。


「Daylight」Steamページ(14.99ドル)




画像集#008のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

何でもありの17世紀カリブ海を生き抜くアクションRPG「Caribbean!」


画像集#009のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はSnowbird Gamesが手掛けるアクションRPG「Caribbean!」を紹介しよう。

 本作は騎乗戦闘ゲームとしてお馴染みの「Mount & Blade」の拡張パック「With Fire & Sword」で使用されたゲームエンジンの改良版を採用しており,グラフィックスやゲームシステムなどは「Mount & Blade」そのものと言った印象だ。

 そんな本作「Caribbean!」では,プレイヤーは1人の海賊となり,交易・略奪・戦争と何でもありの17世紀カリブ海を生き抜くことになる。

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 「あとは好きにしてね!」と言わんばかりにどこかの島に放り出された状態でゲームはスタートする。この手のゲームは自分でやりたいことを見つけないと長く続かないので,まずは何を目指したいのかを考えよう。仲間を集めて海賊団を作るのもよし,交易商人となって島々を巡るのもよしだ。

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 ちなみにプレイヤーが最初から所持しているのは十数人の仲間と帆船2隻となる。世知辛い話で恐縮だが,何をするにもまずはお金が必要なので,序盤はレベル上げも兼ねて,カリブ海をうろついている海賊から船を略奪していくといいだろう。

画像集#028のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 マップ上で自分のユニットと相手のユニットを重ねると戦闘が始まる。海上戦闘では,まず帆船を操作して戦い,敵の帆船に接近すると,船上に乗り移って戦うことになる。

 帆船戦である程度戦力を減らしてから乗り込むのがベストだが,帆船戦が苦手だったり,船上戦のほうが得意な場合は,最初から乗り込むつもりで船を突っ込ませるのも1つの手だ。

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 船上戦では,何十人ものクルーたちが入り乱れるので,敵と味方の判別がなかなか難しい。特に帆船同士をつなげる橋の上は大人気スポットなのか,かなり揉みくちゃな状態だ。

この光景を見ているとなんだかMount&Bladeの攻城戦を思い出す
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 戦闘に勝つと船を略奪するか,そのまま沈めることが可能だ。略奪すれば街の造船所で高く売れるので,なるべく奪っておきたい。売らずにそのまま自分の船団に加えることもできる。

 こんな感じで海賊を狙って略奪を繰り返すことで資金が貯まっていくので,ある程度貯めたら船を改造するなり,クルーを雇うなり好きに使うと良い。ちなみに筆者は船を買うためにとある街に入ったら,よくわからないまま衛兵に囚われ,牢屋にぶち込まれてしまった。さすが17世紀のカリブ海,なんでもありだ。

画像集#022のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 本作を一言で現すならば「Mount&Blade」の海賊バージョンと言ったところだろう。Mount&Bladeのエンジンで描かれた海上戦はなかなか新鮮なので,同作のプレイヤーならば,ぜひ一度遊んでみてほしい。


「Caribbean!」Steamページ(14.99ドル)



画像集#007のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

自由度の高いジェットコースター作りが楽しめる「NoLimits Roller Coaster Simulation 2」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,なにやら見覚えのあるタイトルがGREENLIGHTに登録されていたのでさっそく紹介しよう。その名も「NoLimits Roller Coaster Simulation 2」!――え,知らないって?

画像集#029のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 本作は2001年にリリースされたジェットコースターシミュレーション「NoLimits Roller Coaster Simulation」の続編となるタイトルだ。グラフィックスはもちろんのこと,コースを設計するためのコースターエディタの機能や使い勝手が大きく向上し,前作以上に自由度の高いジェットコースター作りが楽しめるとのことだ。

画像集#030のサムネイル/ハロー!Steam広場 第21回:誰も見てくれない

 物理エンジンを採用することで,レールの角度や重力などを計算にいれたシミュレートがリアルタイムに行われ,実際のジェットコースターに近い動きが再現できるほか,レールなどの摩耗などもシミュレートできるというから驚きだ。

 実際にエディタを使ってジェットコースターを作成している様子が以下の動画で確認できるので,興味のある人は見ておこう。ちなみに公式サイトではすでにリリース済みだ。


「NoLimits Roller Coaster Simulation 2」GREENLIGHTページ

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    Steam

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    Daylight

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    Caribbean!

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