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ハロー!Steam広場 第34回:架空の島で恐竜と遊泳するコマンダー
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,どんなゲームかわからなくても,とりあえず一番高いエディションを買っておく上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第34回は,民間軍事会社の司令官となり,エイリアンの手から地球を守るタワーディフェンス「OTTTD」をメインに紹介しよう。このほか,この夏にピッタリなダイビングシム「World of Diving」や,恐竜が蘇った現代世界を舞台にしたサバイバルゲーム「Archaic」もあるので,お見逃しなく。
民間軍事会社の司令官となり,エイリアンの手から地球を守るタワーディフェンス「OTTTD」
今回は,オーストラリアの独立系開発会社SMG Studioが手掛けるタワーディフェンス「OTTTD」を紹介しよう。本作の舞台となるのは,エイリアンの襲撃を受けている地球だ。プレイヤーは,銀河系でも5本の指に入るという民間軍事会社「HEROCORP」の司令官となり,惑星へ部隊を派遣し,ヤツらを粉微塵にするのだ。
ゲームの目的は,地球に設置された本部を守りつつ,押し寄せるエイリアンの群れを全滅させることにある。そのためにも,対エイリアン兵器であるタワーを設置していかなければならないのだが,タワーを建設できる場所と数は制限されている。よって,とくに資金の少ない序盤は,タワーを設置する場所を慎重に見極めなければならない。
タワーディフェンスにおける戦略は,大きく分けて2通りある。資金をタワーの強化に回して,いわゆる少数精鋭でいくか,あるいは,建てられるだけタワーを建てる人海戦術でいくかだ。……人じゃないけど。
本作には,属性の概念があり,エイリアンの中には,特定の属性に対して高い耐性を持つものがいるので,ほぼ決め打ちでタワーを建てる少数精鋭作戦は危険だ。したがって,後者の人海戦術を展開していき,どんなエイリアンが来ても柔軟に対応できるようにするのがベストといえるだろう。
ただ,どうしてもタワーだけでは守りきれない場面も出てくる。ここで重要なのが,派遣した部隊メンバーだ。プレイヤーは,ミッションを開始する前の準備画面で,派遣する隊員を3人まで決められる。ここで選択した隊員は現地で操作でき,エイリアンへの攻撃に参加させたり,タワーの修理をさせたりと,いろいろな指示が出せるのだ。
隊員にはそれぞれ兵科があり,それに応じた固有スキルを持っている。このスキルが結構強力で,周囲の敵にダメージを与えたり,遠くにあるタワーを一瞬で修理したりなど,ミッションクリアには欠かせない要素となっている。
また,隊員はミッションで経験を積むことで成長していくので,攻略に行き詰った際には,クリア済みのミッションに再度挑戦して,レベリングするといい。レベルが上がると,スキルポイントが獲得でき,兵科ごとに用意されたスキルツリーからアビリティを習得できるので,強化すればするほどミッションの攻略が楽になる。
さらに,ミッションが終了すると報酬金が支払われる。このお金は,兵士の装備を新調するのに必要になるのだが,装備の購入にはこのほかにも,ミッションを最高評価(星3つ)クリアするともらえるエンブレムが必要になる。したがって,お金ばかり稼いでもあまり意味がないので,しっかりと高評価でクリアできるよう,腕を磨いていきたい。
本作は,タワーディフェンスでありながらも,育成要素がしっかりとしているので,長く遊べる作品になっている。とくに,ゲームを進めていくとアンロックされるエンドレスモードは中毒性が高いので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
「OTTTD」Steamページ(980円)[税込]
この夏にピッタリなスキューバダイビングシミュレーション「World of Diving」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Vertigo Gamesが開発中の“WoD”こと「World of Diving」を紹介しよう。
本作は,架空の島を舞台に,スキューバダイビングを楽しむシミュレーションゲームだ。プレイヤーは各地に点在するダイビングスポットに潜って,海中にいる生物と遊泳したり,沈没船の中を探索したりといった,スキューバーダイビングならではのアクティビティが楽しめる。
現在配信されるアーリーアクセス版は,「Stage 0」と名付けられており,用意されているダイビングスポットは「Brony」「U-352」「SS Yongala」「Diving Base」の4つとなる。
現段階では,アクセスできるコンテンツが限定されているので,指定されたオブジェクトを見つけてカメラに収める「デイリーミッション」くらいしか楽しめないが,それでも水中にいる気分を味わうには十分であり,遊んでいる間だけでも猛暑から開放された気持ちになれる。
水中では,カメラを構えて写真を撮ったり,水中スクーターであちこち移動したりできるほか,ハンドサインを使ってほかのプレイヤーとコミュニケーションを取ることもできる。とくに指さしのサインは,行きたい方向を指示したり,生物に触れたり(当たり判定はない)と使い勝手がいい。ただ,ほかのプレイヤーに向かって使うと,なんだか煽っているようにも見えてしまう。
1つ残念だったのは,サメが襲ってこないという部分だ。まぁ襲われても困るわけだが,やはりゲームなので,そういったスリルは欲しいところ。とはいえ,やはり水中で見るサメは迫力満点なので,ぜひとも確認してほしい。ちなみにサメは,ダイビングスポットの「U-352」と「SS Yongala」で簡単に見つけられる。
まだゲームとして楽しめる段階ではないものの,海の中で見られる景観や,涼し気で心地の良い環境音は,この暑い時期に遊ぶゲームとしてはピッタリなので,水に癒やしを求める人はお試しあれ。
ちなみに本作は,Steamにタイトルページはあるものの,そこで直接購入することは出来ない。手順としては,一度「World of Diving」の公式サイトで会員登録した後,予約購入をする必要がある。購入後にマイページを確認すると,Steam用のアクティベイトコードが表示されるので,これをSteamで有効化すればライブラリに登録できるという流れだ。
公式サイトのリンクは以下に掲載しておくので,興味を持った人は,ぜひそちらから手続きを進めてほしい。
「World of Diving」公式サイト
「World of Diving」Steamページ
恐竜が蘇った現代世界を舞台にしたサバイバルゲーム「Archaic」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,Silent Sheep Gamesが手掛ける「Archaic」を紹介しよう。
本作は,恐竜が闊歩する架空の島を舞台に,複数のプレイヤーと協力してサバイバル生活を送るゲームだ。ちなみに,時代設定がジュラ紀というわけではなく,恐竜が現代に蘇ったという世界観になるようだ。
プレイヤーの目的は,とにかく生き延びることで,そのために必要な食料やシェルターはもちろん現地調達となる。食料となるのは,恐竜の肉であり,これを獲るために,率先して狩りをする必要がある。
まともな武器もない状態で,ティラノサウルスのような獰猛な恐竜に出くわしたらひとたまりもないので,ゲーム序盤はとくに慎重に行動することになりそうだ。
ゲームのコンセプトは,現在アーリーアクセス中の「The Stomping Land」に似ているが,こちらは現代世界が舞台なので,重火器なども登場する予定だ。
集まりは悪いものの,現在Kickstarterでのキャンペーンも行われており,5ドル以上のバッカーには,製品のデジタルコードが送られるとのこと。興味のある人は,“いいね”を押しつつKickstarterも確認しておこう。
「Archaic」GREENLIGHTページ
「Archaic」Kickstarterページ
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