カプコン，Valveの「Steam」による全世界へのゲーム配信を発表

　カプコンは，Valveのゲーム配信システム「Steam」を用い，全世界に向けて自社タイトルを配信することを，本日（6月12日）発表した。日本のパブリッシャでSteamを用いてゲーム配信を行うのは，同社が初となる。

　Steamについては，4Gamer読者なら一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。Half-Lifeシリーズのデベロッパとして有名なValveが運営するゲーム配信システムで，1300万以上のアクティブアカウントを持ち，150作以上のゲームタイトルが提供されている。先日掲載した「奥谷海人のAccess Accepted」第128回に詳しいので，関心のある人は目を通してほしい。

　Steamを通じて配信予定となるカプコンのタイトルは，以下の4タイトルだ。

・「Devil May Cry 3 Special Edition」
・「鬼武者3」
・「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」
・「スーパーパズルファイターII ターボ HD Remix」

　なお，各タイトルごとに日本語を含む7か国語のバージョンが用意され，購入時に言語を選択できるようになる予定だ。

　国内のゲームメーカーには，より大きな販売の見込める海外のゲーム市場に目を向け始めているところもあるようだ。カプコンがSteamでのゲーム配信に乗り出したのは，海外市場でのシェア拡大を狙ったものとされている。今後，国内メーカーのゲーム配信システムに関する動きは，さらに活発化していくことだろう。（山）